【写真】高校ビッグ3は「おこがましい」と感じていた唐川侑己
1月12日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜9:00-10:00、BS10)。今回のゲストはロッテなどで投手として活躍し、現在は栃木ゴールデンブレーブスで現役を続ける成瀬善久と、高校ビッグ3として注目を集めロッテ一筋でプレーを続ける唐川侑己だ。MCの岡田圭右とかみじょうたけしとともに、現役投手コンビならではのリアルで率直なトークが展開された。
■「ガツガツ」の目標とは裏腹な“唐川ロード”
2008年から2014年までの7年間、ロッテでチームメイトとして過ごした成瀬と唐川。唐川が入団した当時、寮の部屋が入れ替わるタイミングで成瀬が使っていた部屋に唐川が入った…というエピソードからも2人の距離の近さがうかがえる。
番組序盤のテーマは「ライバル」。唐川は2007年に高校卒業後ドラフト1位で入団し、“高校ビッグ3”と呼ばれた世代だ。そんな経緯から、同じく名を連ねた同期入団の中田翔や佐藤由規の存在は常に意識していたという。
岡田から「中でも一人、気になるピッチャーはいますか?」と問われた唐川は、少し考えてから「年をとってくるとそんなにないですよね」と成瀬に視線を送る。これに成瀬は「1年目からそんな感じじゃなかった?我が道を進むタイプ」と即答し、唐川の飄々(ひょうひょう)とした人柄が滲むやり取りにMCの2人も頷いた。
また目標設定が得意ではないという唐川が「ガツガツしていきたいですね」と語ると、岡田は「もう無理です」と笑いながら切り返して「今まで通り“唐川ロード”を行ってください」とエール。なお“高校ビッグ3”という呼び名について、唐川自身は「おこがましい。仲間に入れないでくれよ」と感じていたという。このエピソードからも唐川の「ガツガツいく」のが難しい控えめな性格がうかがえ、当時のセンセーショナルなデビューや注目度の高さとは裏腹な慎重さも印象的だった。
■毒舌エースが明かすライバル心と“天才”の衝撃
一方の成瀬がライバルとして挙げたのは、同期入団でロッテで17年間にわたりリリーフ投手として活躍した内竜也。高校野球の強豪・横浜高校出身の成瀬に対し、同じ神奈川の公立高校からドラフト1位で入団した内に「ふざけるな」という感情を抱いていたと率直に明かした。
同期の中で「絶対一番最初に1勝する」という思いも強く、内が先発した日は「負けろ、負けろ」と念じていたというエピソードも。温和な見た目からは想像できない成瀬の毒舌キャラが明らかになると、スタジオは大盛り上がりに。
「天才だと思った選手」の話題では、唐川がプロ入り当初のロッテで受けた衝撃を振り返る。キャンプでの練習量が極端に少ないにもかかわらず結果を出す選手たちを目の当たりにし、「すごい世界なんだ」と感じたという。当時はボビー・バレンタイン監督時代で、投手陣の練習は自主性を重視。しかし監督が交代すると練習内容が一変し、「高校野球を思い出した」と語るほどのギャップに戸惑った経験も明かされた。
成瀬が挙げた「天才」は巨人の坂本勇人。2010年の初対戦で、絶対的な武器だった内角ストレートをホームランにされた衝撃は忘れられないと語る。ヤクルト移籍後も対戦を重ね、「1打席目を凡打しても、徐々にいい当たりにしてくる。投げたボールが吸い込まれていくみたいな感覚はありました」と、その才能を称えた。
■スランプをどう受け止めるか?現役投手2人の共通点
今回の放送で特に興味深かったのが、投手のスランプ論だ。野球のスランプといえばバッターの不振をイメージしがちだが、投手も“球速が落ちる”といったスランプに陥ることがあるのだとか。多くは体力低下が原因とされる中、唐川はコーチと相談しながらフォームを工夫して球速を取り戻したという。
生活習慣やルーティンを変える選手もいるが、唐川はあえて同じ生活を淡々と続けて耐える道を選んだ。成瀬も「そこで変えてはいけない。投球の内容は変わっていないから、そこで変えてしまうと全部崩れてしまう」と強調。そのおかげか、勝ち星に恵まれない時期でも「別に俺は悪くないし。打ててないだけだし」と割り切るメンタルを保てていたという。
今もなお現役で活躍し続ける2人の言葉には、勝負の世界で生き残ってきた選手の強さが滲んでいた。ライバルを意識しながらも我が道を貫く唐川と、毒舌の裏に確固たる信念を持つ成瀬。立場やキャリアは違えど、プロとして長く戦うための共通項が今回のトークからははっきりと浮かび上がった形だ。現役選手だからこそ語れるリアルな感覚が詰まった「ダグアウト!!!」に、今後も期待したい。
【関連記事】
・
【写真】入団当時の心境を語った唐川侑己
・
川口和久、生まれ変わっても「カープに入りたい」イチローすら完封した“メークドラマ”の裏側を語る<ダグアウト!!!>
・
ド直球の男・宮本慎也が道具に刻んだ“我慢”の意味五十嵐亮太が「マジで今のはカット!」と大慌ての場面も<ダグアウト!!!>
・
川崎宗則、田中将大の進化速度に驚がく「毎年進化していく」引退後もムキムキの糸井嘉男との同級生トークも<ダグアウト!!!>
・
ロッカーは隣でも会話はほぼゼロ…鳥谷敬・今岡真訪が語る対照的な野球観と互いへのリスペクト<ダグアウト!!!>