【写真】細田佳央太が大きな刺激を受けた菅田将暉のボクシングシーンカット…“世界チャンピオン”のオーラ
俳優の當真あみと細田佳央太が、1月18日に都内で開催された映画「人はなぜラブレターを書くのか」完成報告会に綾瀬はるか、妻夫木聡、石井裕也監督、北島直明プロデューサーと共に出席し、それぞれ演じたキャラクターへの思いや、共演者の印象などを語った。
■當真、綾瀬演じる主人公の学生時代役
同作は、2000年3月8日の朝に発生した地下鉄脱線事故で犠牲になった富久信介さんにまつわる実話を基にした物語。事故から20年の時を経て、毎朝信介さんと同じ時間、同じ車両で通学し、彼にひそかな思いを寄せていたという女性から一通のラブレターが信介さんの家族の元に届き、家族は信介さんの知られざる青春の断片と成長を知る――。
そんな奇跡のような実話をスポーツ紙の記事をきっかけに知った「舟を編む」(2013年)などで知られる石井監督が、北島プロデューサーらと共に熱量たっぷりに取材を重ね、映画化した。
主人公・ナズナの学生時代を演じた當真は、事故が起きた当時はまだ生まれていなかったということで「この作品に参加させていただくことになって、台本を読んでから実際にあった出来事だったと知りました」と話し、今作の脚本について「身近にいる友人だったり、家族だったり、恋人だったり、普段当たり前だと思ってしまう存在や日常の一つ一つが、大切でいとおしいものなんだなとあらためて感じさせてくれる。それぞれの人の思いの強さや大切な人がいるということがその人を強くしてくれるんだなと感じられる作品だなと思いました」と、感想を語った。
また、大人になったナズナを綾瀬が演じることで意識した部分を聞かれると「大人のナズナと学生時代のナズナをパッと見たときに受ける印象が全く違うなと。学生時代のナズナは引っ込み思案で、自分の気持ちをうまく表に出すことができない女の子。違いを意識しつつも、それでもしぐさだったり、似ているなとリンクさせられる部分があるんじゃないかと。そこは監督とお話しながら作っていきました」と、役へのアプローチを答えた。
一方、信介さん役の細田は、役作りについて「ボクシングを4カ月の練習期間の中で準備させていただくことができて、やればやるほど富久さんとボクシングの関連性は本当になきゃダメなものだったんだなというのを自分の中ですごく強く感じましたね」とした上で、「今回ボクシング指導で入ってくださった松浦(慎一郎)さんや妻夫木さんにも教えていただき、本当にいろんな方に支えてもらいながら全うすることができた。富久さんの役を作るにあたって一番支えになったのはボクシングでした」と述懐した。
■細田、久々の石井監督とのタッグで「ガッカリされたくない」
富久さんの先輩でありよき理解者の川嶋勝重を演じた菅田将暉との共演を「イチ人間としても1人の役者としてもすごく刺激を受け続けた時間だったなと思います」と振り返る。
続けて「現場中も現場の外で一緒にジムで練習している瞬間も、実際に見たわけじゃないですけど、川嶋さんとの富久さんの距離はきっとこうだったんじゃないか、という温かい距離をずっと保ってくださっていて。ジムで一緒になったときには、菅田さんがミットを持って受け続けてくださいましたし、お互いがグローブとミットを持っていれば現場の隅で(練習を)始めるということをしていたぐらい、菅田さんにはお芝居以上にニュートラルな状態でのやりとりをすごく引っ張っていただけたなと思っています」と、支えてくれた先輩俳優に感謝した。
また、細田にとって石井監督は自身の映画初主演作となった「町田くんの世界」(2019年)のオーディションで抜てきしてくれたいわば“恩人”。
そのとき以来の“石井組”ということで、細田は再タッグの目標がかなったことを喜びつつも「やっぱり怖かったですよ。現場自体はすごく楽しかったですし、常にいたいという思いはありましたけど。今回声をかけていただけて、撮影の時間で言うと『町田くんの世界』から7年ぐらい時間が空いている中で、ガッカリされたくないじゃないですけど、どう見られるのかというのはすごく怖かったですね」と、素直な思いを打ち明けた。
細田のキャスティングについて、石井監督は「(細田が無名の頃のオーディションだったので)言ってしまえば、僕が『町田くんの世界』のときに細田くんを見つけたと言っても過言ではないし、当時の彼を助けたと言っても過言ではないんです」と振り返る。
その上で石井監督は「富久信介さんという役を探している中で、『亡くなっても多くの人の胸に残り続ける存在感を持った青年』はいろいろ探したけど、どうしても見つからない。最後の最後にひらめいたんですよね。『細田佳央太だ!』と。彼に問い合わせたところスケジュールはパンパンだったんですけど、何とかこじ上げて。僕は細田くんにたぶんこう言ったと思うんです。『今度は俺を助けてくれ』って。そしたら細田くん何て言ったっけ?」と、細田に問い掛けた。
すると細田は「何て言いましたっけ…?(笑)」と覚えていなかったようで、石井監督は「『分かりました!』と。(きれいな二つ返事に)もう兵隊ですよ(笑)。そこからすぐにボクシングの特訓に入りましたが、素晴らしかった。本当に細田くんがいなかったら成立しなかっただろうなというぐらいの存在感を発揮しましたね」と、細田の頑張りに目を細めていた。
映画「人はなぜラブレターを書くのか」は4月17日(金)に公開。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)
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