【写真】母にヴァイオリンを演奏する、幼い頃の佐伯
元天才ヴァイオリニスト・青野一が、海幕高校オーケストラ部の仲間たちと苦楽を共にし、青春のアンサンブルを奏でるアニメ「青のオーケストラ Season2」(毎週日曜昼5:00-5:25、NHK Eテレ/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・Hulu・Leminoほかで配信)。その第13話が1月4日に放送された。今話では、佐伯直の幼い頃の思い出と今の心情が描かれ、SNSには“佐伯回”を喜ぶコメントが多数集まった。冬の静謐さを感じさせる美しい風景描写も光り、新たな年の幕開けにふさわしいエモーショナルな回となった。(以降、ネタバレが含まれます)
■冬の朝、佐伯の脳裏によぎる母の思い出
寒空の下、シューベルトの「アヴェ・マリア」を聴きながら登校する佐伯(CV.土屋神葉)。今話はそんな冬らしいシーンから始まる。かじかんだ手に息を吹きかけて温めていると、ふと佐伯の脳裏にドイツでの思い出が蘇る。母親はソプラノ歌手として忙しい日々を送っていたため、佐伯は寂しさを感じることも多かったようだ。しかし、佐伯は母親を1人にしたくないからと、母親と暮らすことを選んだのだった。
「アヴェ・マリア」の美しい旋律が消えたのち、静寂の中で描かれる幼い日の思い出。そんな冒頭の演出に、視聴者からは「『思い出』をテーマにした静かな雰囲気が第2クールの始まりとしてとても気持ちが良い」「静寂と空白が支配するアニメーションの端正さ。映像と音楽も、感情と時間の芸術なんだ」と賞賛の声が寄せられた。
寒がりの佐伯の手を握り、息で温めてくれた母親。ベッドで寝ている佐伯に添い寝してくれた母親。部室で顧問の鮎川広明(CV.小野大輔)と顔を合わせた佐伯は、そんな楽しかった記憶もいつかは忘れてしまうのだろうとつぶやく。そして、鮎川の「忘れていったものこそ今の自分の血肉になっているんじゃないか」という言葉にハッとした表情を浮かべる。
■忘れがたい記憶を音色に乗せて
自分の血肉となっている記憶を「演奏に乗せてみろ」という鮎川。このアドバイスが佐伯の背中を押し、佐伯は青野(CV.千葉翔也)を誘って音を合わせることに。場所は冬の寒さを肌で感じられる渡り廊下、選んだ曲はもちろん「アヴェ・マリア」だ。
冬の澄んだ日差しに照らされながら、心を込めて演奏する佐伯の顔は、穏やかで優しい。その脳裏をよぎるのは、ドイツでの思い出たちだ。佐伯の柔らかい演奏に、青野は大いに驚かされる。合唱で思わぬ実力を発揮したうえに、ヴァイオリンの演奏でも着実に進歩を遂げている佐伯。青野はライバル心をむき出しにし、思わず八つ当たりするのだった。
■合唱練習いよいよラストスパート!
佐伯が鮎川の言葉に触発されたように、青野も佐伯の演奏に刺激を受けたようで、苦手だった合唱練習で声が出ていると褒められるほどに。佐伯と青野が歌声を合わせ始めると、2人の頑張りに触発され、オーケストラ部のメンバーたちも高らかに歌い始める。
その様子を見た合唱部の顧問・瀬能菜津(CV.永木貴依子)は、鮎川に対し、オーケストラ部への対抗心をあらわにする。一方の鮎川は、自身の青春の日々を思い出す。今の佐伯と青野のように、彼らも学生時代に切磋琢磨する良きライバルだったのだろう。レアな回想シーンに、SNSには「合唱練習をする生徒たちの後ろ姿を見て、自身の学生時代を回想する鮎川先生がマジでエモい」とのコメントも見られた。
■クリスマスコンサート当日はあいにくの雨
雪のクリスマスを願っていた小桜ハル(CV.佐藤未奈子)だったが、クリスマスコンサートの日に降ったのは雨。そんなハルに、青野が声をかけ、2人で会場へ向かうという嬉しい出来事が起こる。「雪でも降ればいいのにね」という青野の言葉に、少し頬を紅潮させるハル。自分と同じことを考えていたのが嬉しかったのだろう。
1月にふさわしい、静けさと穏やかさ、温かさが全編に漂っていた今話。佐伯にスポットを当てたストーリーに、「佐伯くんの過去の掘り下げよきよき」「佐伯くん回だね」「佐伯直が掘り下げられててうれしい」とSNSで喜びを滲ませる視聴者も多かった。
日本とドイツの冬の風景、佐伯の演奏シーン、クリスマスコンサートの会場である教会の荘厳な内観など、美しい背景描写も光る回だった。次回はコンサート本番。オーケストラ部と合唱部のセッションがどのように描かれるのか、今から待ち遠しい。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
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