発達障害のグレーゾーンで、3歳を過ぎても発語がなかった息子。そんな息子が心配な私の祖母は、育て方はもちろん息子の性格にまで口出しをしてくるようになり、日に日に愚痴もヒートアップしていって……。
育児に口出しの多い祖母
息子は周りの子よりも落ち着きがなく、また言葉も話さなかったため、夫婦で心配はしていました。ただ、医師に診てもらうと、「あまり話したがらないタイプなのかも」「話すことに興味がないのでは」と言われていたので、長い目で見ようと決めていました。
しかし、実家に帰省するたびに、祖母は話さないことがよほど気になったのか
「この子はしゃべらないわね」「いつになったら話すの? 大丈夫なの?」
など毎回のように言われるようになりました。
「私も心配ではあるんだけど、お医者様からもそんなに焦らず見守ってあげてと言われているよ」と言い返して祖母を落ち着かせようとしても聞く耳を持ってくれず。
挙句の果てには
「両親が愛情を持って話さないからでは」
と責められるようになり、私自身も大好きな息子との接し方がわからなくなってしまうほど落ち込んでしまいました。
母や父も、祖母の口出しを止めてくれるのですが、顔を見るたびに同じような愚痴を繰り返すので、私たちは最終的にはしばらく帰省を控えることに。
息子の渾身のひと言に祖母は…
そんな息子がもうすぐ4歳になるというある日、ついに「ママ」と発語!
さらに1カ月ほどで「くるま好き」「この本読んで」とスムーズに発語し、3カ月ほどでわからないことに対して「なんで? どうして? なに?」という疑問を私に投げかけてくれるようになりました。
そして報告もかねて1年ぶりに私と息子で実家に帰省。久しぶりのひ孫の姿に喜ぶかと思いきや祖母は、「やっと話すようになったのね」とチクリ。モヤモヤしてしまい言い返そうとしたとき、息子が
「僕、ばあばとじいじ好き。ひいばあば嫌い」
とひと言。
そこにいた私もとても驚いたことを覚えていますが、それ以上にそのときの悔しそうな祖母の顔は忘れません。息子は発語は遅かったものの、その分大人の会話や表情をよく見聞きし、多くのことを理解していたようです。
私がどんなに言い返しても頑なに愚痴をやめなかった祖母ですが、息子から嫌いと言われた効果なのか、その後は少なくとも私たちの前で愚痴を言うことはなくなりました。そして、今は徹底的に息子の好きなものを買ったり、率先して息子のしたいことに協力したりと、息子に尽くしてくれています。
著者:遠野悠/20代女性。妊娠糖尿病を経て出産。2019年生まれの発達グレーの男の子のママで、療育に通っている。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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