日本の食卓に欠かせない水産加工品。なかでも魅力的な食材や商品が多いのが東北だが、東日本大震災からの産業復興は道半ばだ。
パソナ農援隊(東京)は、東日本大震災の被災地域における水産業の本格的な復興を目指すプロジェクト「UOYA(うおや)」を昨年9月にスタートした。水産庁の補助事業「令和7年度復興加工EC販路マッチング支援事業」を活用し、東北沿岸部を中心とした被災地の水産加工業者39社を対象に、新商品開発・改良と販路開拓を支援している。
「UOYA」は、農業分野で培った販路開拓やブランド化のノウハウを水産業にも生かし、事業者と共に新たな市場創出に挑戦。被災地の水産加工品が持つ“本来の価値”を見つめ直し、国内外へ向けて新たな魅力として発信していく。
その一環として、百貨店やグルメイベントなどを通じて、被災地水産加工品の魅力を直接、消費者に届けていくことにも力を入れている。1月14日(水)から20日(火)には、大阪・阪急うめだ本店地下1階「ツリーテラス」で期間限定イベントを開催する。
今回のイベントでは、被災地24社による約50品目が一堂に集結。会場には、地域の歴史や作り手の思いが詰まった多彩な加工品が並ぶ。商品の販売に加え、試食も行われる。出品例は次のとおり。
・「青のり佃煮」(福島県・おびすや)
震災を機に廃業した民宿「おびすや」で、女将が手がけていた名物料理を現代に復刻。
・「焼きうに」「うに味噌」(岩手県・ヤマキイチ)
三陸産ウニをぜいたくに使用した人気商品。
・「宮城銀鮭しっとりほぐし」(福島県・センシン食品)
宮城県産銀ザケをスチームで丁寧に蒸し上げ、素材のうまみを引き出した“しっとり食感”のほぐし身。
・「ましお造り鱈フライ」(宮城県・遠藤水産)
1947年創業の老舗が独自技法で丁寧に仕上げた特製タラフライ。
いずれも地域の食文化を象徴する品々。震災から15年を迎える東北の“今”と、未来へ向けた挑戦を味わえる1週間となりそうだ。
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