<進撃の巨人>神谷浩史「リヴァイが最後まで生き抜くとは思っていなかった」完結編の復活上映を記念し声優陣が振り返る

劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK復活上映ビジュアル/(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

<進撃の巨人>神谷浩史「リヴァイが最後まで生き抜くとは思っていなかった」完結編の復活上映を記念し声優陣が振り返る

1月14日(水) 18:08

劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK復活上映ビジュアル
【動画】劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK 復活上映 本予告映像

1月16日(金)より全国公開予定の劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK復活上映を記念し、下野紘、谷山紀章、神谷浩史、花江夏樹、佐倉綾音ら5人のインタビューが公開された。

■諌山創氏の同名漫画が原作のダークファンタジー

同作は、諌山創氏による同名漫画をアニメ化したもので、圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちとの戦いを描いたダークファンタジー作品。突如出現した巨人によって滅亡の淵に立たされた人類は、巨大な三重の城壁を造り、その内側に生活圏を確保することで100年の間、かろうじて命脈を保っていた。一番外側の壁「ウォール・マリア」南端より突出した地区で生活する少年エレン(CV:梶裕貴)は壁の外の世界に憧れており、壁外調査が任務の調査兵団への入団を希望していた。共に暮らす幼なじみのミカサ(CV:石川由依)に入団を反対されながらも、エレンは幼なじみのアルミン(CV:井上麻里奈)と壁外への夢を語り合う日々を送る。

そんなある日、「ウォール・マリア」を超える巨体を持つ「超大型巨人」の襲来によって壁が破られ、人類は2つ目の壁「ウォール・ローゼ」内での生活を余儀なくされる。母親を目の前で巨人に捕食されてしまったエレンは、ミカサ、アルミンと共に第104期訓練兵団に入団。巨人の駆逐を胸に秘め、3年間の訓練兵団の全課程を修了したエレンの前に、再度「超大型巨人」が現れ、再び蹴破られた壁から無数の巨人が侵入。エレンはアルミンの身代わりとなり巨人に捕食されてしまう。しかし、捕食されて死亡したはずのエレンだったが、なぜか巨人化できる能力を有して生きており、その力をもって巨人たちを駆逐していく。

2023年11月にNHKにて放送された「『進撃の巨人』The Final Season 完結編(後編)」をもって、アニメ版が完結。その後、「劇場版『進撃の巨人』完結編THE LAST ATTACK」と題して、The Final Season完結編の前編/後編を再構築した劇場版が2024年11月に公開された。

そして1月16日(金)からは、この劇場版の復活上映が予定されている。なお、1月9日よりドルビーシネマにおいて先行公開中。

■完結編劇場版の復活上映を記念したキャストインタビューが公開

そんな本作だが、このたび完結編劇場版の復活上映を記念し、キャスト陣へのインタビューが公開された。

コニー・スプリンガー役を演じる下野紘、ジャン・キルシュタイン役を演じる谷山紀章、リヴァイ・アッカーマン役を演じる神谷浩史、ファルコ・グライス役を演じる花江夏樹、ガビ・ブラウン役を演じる佐倉綾音ら5人のキャストが、自身が演じたキャラクターや「進撃の巨人」への想いを語っている。

■下野紘(コニー・スプリンガー役)インタビュー

――ここまで長く『進撃の巨人』というコンテンツが愛されている理由はどのような部分にあると思いますか?

世界観やストーリーの意外性、キャラクターやその関係性、シリアスとコミカルのバランスなどの作品としての面白さはもちろんですが、そこにアニメの映像、音楽、声が加わり、より多くの人に共感していただけたことが、たくさんの人に愛された理由かと僕は思っています!

――下野さんは“コニーが死ぬ”という確信を持っていたと語られています。強い精神力で何度も窮地を切り抜けてきた彼の活躍シーンのなかで、とくに印象に残っている場面がありましたら教えてください。

”コニーが死ぬ“というよりかは、“コニーは重要キャラではない”と思っていたので、最後まで生き抜けたことに僕自身も驚きましたし、作品の中でもいろんな活躍をしてくれたので、どこのシーンっていうのは選びづらいんですが…コニーがファルコを母親に食わせようとするシーンです。兵士としては強くなったかもしれませんが、精神的な弱さがあの出来事を引き起こしたんだと思うんです。あのときのアルミンとのやり取りがあったからこそ、精神的にも成長し、その後の活躍にも繋がったんじゃないでしょうか。

――母親も含めた故郷の人々が巨人化するなど、悲劇を抱えながらもコニーはムードメーカーとして活躍していた印象があります。彼の人となり、そしてその魅力について、下野さんはどのように捉えられていますか?

登場した当初は、本当に『おバカ』だなという印象でした。自分を天才だって言ったり、サシャとふざけ合ったり、ダメなところが目立つというか…。ただ、昔から仲間思いなところはあって、逃げるにしても、自分一人で逃げるのではなくみんなで逃げたり、ファルコの一件も、最終的にアルミンのことを助けたり、お調子者でバカかもしれないけど、仲間思い、家族思いなところが、コニーの良いところだと思います。

――訓練兵時代からの同期たちとのコミカルなやりとりも、作品を通してコニーの魅力のひとつとなっていました。印象に残っている会話シーンがありましたら教えてください。

上記でも述べましたが、コニーはサシャとともにふざけ合ったり、「こいつ、大丈夫かな?」と心配になるぐらいの発言も多かったと思います。中でも、「エレンの家がぁぁぁ〜!!」は、ホントに突然どうした?と思いましたね…。原作にあるセリフなので、諫山先生なりの何かしらの意図があったのかもしれませんが、アニメで演じる際どう演じようか、ホントに悩んだ記憶があります。ちなみに僕としては、あまりの恐怖にコニーの頭が考えることを拒否した結果、思わず出てしまった一言なんじゃないか?という解釈で演じさせていただきました。
下野紘


■谷山紀章(ジャン・キルシュタイン役)インタビュー

――ジャンはコニーらと並んで人間味のある姿が視聴者の共感を呼んでいます。改めて谷山さんから見て、ジャンに強く共感できる部分がありましたら教えてください。

好きな女の子に好かれないところ。そしてその子には想い人がいるというところ。ジャン、わかるよ。

――ジャンはエレンとは顔を合わせるたびにぶつかるいっぽうで、根底にある信頼関係は決して浅くないということが物語の随所からも感じ取れました。ふたりの関係性についての印象はいかがでしたか?

ライバル関係なのだろうとは思います。ジャンにとってエレンという存在が色んな意味において成長させてくれたのだと。妬み、競い、勝ち、負け、認め、いつしか自分の一部にまでなっているような気がします。

――谷山さん自身には、ジャンとエレンのように表面には見えないような信頼関係で結ばれているライバルはいますか?

いや~いないですね。いつも負けっぱなしですが、たまに自分に勝てればいいんじゃないですかね(キリッ)

――ジャンは人殺しをためらうような弱さもありつつ、戦場ではリーダーとしての資質を開花させていきます。兵士としての彼の活躍が印象に残っているシーンはありますか?

「あの時はどうも」かつて自分のせいで一度は捕えたライナーを車力に奪われるという失敗を経験しているので、以来の数年間で馳せたであろう色々な思いがこのセリフに乗っかっているなと、印象に残っています。
谷山紀章


■神谷浩史(リヴァイ・アッカーマン役)インタビュー

――劇場版の再上映が決まるなど、『進撃の巨人』は世界的に支持され続けている作品です。アニメ最終回のアフレコからしばらく時間が経ったかと思いますが、作品の見え方が変化した部分はありますか?

作品に関わり続けてきた者としてリアルタイムの感覚を大切に覚えているので僕自身、見え方や感じ方の変化は今のところありません。ただこれから更に年月を重ねたときに、その時代時代で新たに作品に触れくれる人とリアルタイム世代の感じ方にギャップが生まれてくる可能性はあります。その感覚の違いを感じられるようになるまで見守り続けていけたらと思っています。

――リヴァイは満身創痍な状態になりながらも天と地の戦いを最後まで戦い抜きました。彼の活躍で印象に残っている場面がありましたら教えてください。

正直に言うとリヴァイが最後まで生き抜くとは思っていませんでした。なので戦いが終わってラストの捧げた心臓の行方を報告するシーンは印象深いです。切り口は変わりますがアクション作画の今井さんの手がけたシーンはこの作品を象徴するもので、アフレコしていてとても楽しかったのを覚えています。

――リヴァイはこれまで戦友たちとも多くの別れを繰り返してきましたが、とくに印象深いシーンはありますか?

彼と共に戦ってきたエルヴィンやハンジの最後は印象に残っています。

――『進撃の巨人』は単なるハッピーエンドで終わらない、余韻のあるエンディングを迎えました。物語の結末をどのように捉えていらっしゃいますか?

人間の欲望は尽きることなく、そのタガが外れたとき最も愚かな争いと言う方法を選んでしまう。そのトリガーは欲望そのものであったり怒りや恐怖であったりするのかもしれません。
神谷浩史


■花江夏樹(ファルコ・グライス役)インタビュー

――ファルコはマーレ編より登場し、劇場版のクライマックスでも大きな見せ場を作ったキャラクターです。彼の活躍についての花江さんの印象をお聞かせください。

物語がどんどん過酷になっていく中で、希望や優しさを象徴する存在だったと思います。マーレ編から登場して、最終的には重要な役割を担いました。決して派手なヒーロータイプではないけれど、彼の選択や行動が状況を大きく動かしていく。その積み重ねが、最後の大きな見せ場につながったのではないでしょうか。

――ガビに対するまっすぐな想いをぶつけたり、パラディ島勢力に対して理解を示したり、ファルコは柔軟で愛情深い好青年です。とくに魅力だと感じる部分がありましたら教えてください。

相手を理解しようとする姿勢は見習いたいです。ガビへの想いはとてもまっすぐですし、それと同時に、敵とされてきた人たちに対しても感情ではなくしっかりと向き合おうとする。マーレ側の人間でありながら、視野がとても広くて、愛情深いと思います。過酷な世界の中でああいう柔軟さを失わないのは本当に強いことだなと感じました。

――ファルコは周りに振り回されながらもその人柄でガビを支えるなど、バランサーとしても活躍してきました。彼に共感できる部分はありますか?

ファルコは常に誰かの間に立って、空気を和らげたり、支えたりしているんですよね。周りが少しでも良くなる選択をするという姿勢は、声優という仕事をしていても共感する部分があります。現場でも、全体の流れを感じながらお芝居を組み立てることが多いので共感しました。

――アニメの収録からは少し時間が経ったかと思います。改めてアフレコをふり返って印象に残っている出来事などがありましたら教えてください。

ここは戦場で、いつ死んでもおかしくない状況だという緊迫感を常に意識していました、なので現場にいるだけでかなり疲労しましたね。ガビと向き合うシーンでは、強く言いたい気持ちと傷つけたくない気持ちが同時にあって、そのバランスを探っていく作業が印象に残っています。時間が経った今でも鮮明に覚えています、心に残る役で演じられて良かったです。
花江夏樹


■佐倉綾音(ガビ・ブラウン役)インタビュー

――劇場版の再上映が決まるなど、『進撃の巨人』は世界的に支持され続けている作品です。どのような部分がファンの皆さんから愛されていると感じますか?

「自分のこととして考えざるを得ない物語」だからなのかな、と思います。登場人物たちが置かれている状況は極端で残酷ですが、選択そのものはとても人間的で、誰もがどこかで「もし自分だったら」と考えてしまう。その問いを最後まで観る側に投げ続けてくる作品でした。正義や悪を一言で片づけないところも、長く愛されている理由だと思います。観る年齢や、生まれた場所、その人が生きてきた時間によって受け取る感情が変わっていく。そうやって何度でも向き合える余白があることが世界中で支持され続けている理由なのではと感じています。

――過去のインタビューで、佐倉さんはガビとカヤの立場を比較してどちらかといえばカヤのほうが感情移入できるというようにおっしゃっていました。今ガビの立ち位置やこれまでの歩みをふり返ってみて、見え方が変化してきた部分はありますか?

ガビは自分で世界を選んだようでいて、実はほとんど選択肢がなかった。その中で「正しくあろう」と必死になった結果、たくさんのものを壊してしまったし、自分自身も壊れていった。でも間違いを知ったあとに、それでも生き続けることを選んだことを、今はすごく重く、尊くとらえています。見え方は少しずつですが確実に変わりました。許す・許せないの前に「理解しようとすること」の大切さをガビは教えてくれた気がします。

――天と地の戦いを生き延び、ガビやファルコは穏やかに見える日常へと戻っていきます。物語の結末についてはどのような印象ですか?

これが人間のすべてなのだと感じました。すべてが救われるわけでも、すべてが報われるわけでもない。人間が愚かな選択をしようと、正しい未来へ進もうと関係なく、それでも世界は続いていくという終わり方がこの作品らしいなと。ただ、それでも生きていくという選択がある。そのこと自体がこの物語の答えの一つなのかなと感じました。観終わったあとにすぐに気持ちを整理できる作品ではなく、いまを生きる私たちが人生を進むうちに、意味が滲み出てくる。そんなラストだと思います。

――最後に「進撃の巨人」を愛するファンの皆さんにメッセージをお願いします。

長い時間この作品と一緒に歩んでくださり、本当にありがとうございます。『進撃の巨人』は、観る人にとって楽な作品ではなかったと思います。それでも最後まで向き合ってくださった皆さんがいたからこそ、この作品はここまで大きく、強くなったのだと思っています。いつの日も、ぜひ「今の自分」でもう一度観てみていただきたいです。きっと以前とは違う感情に出会えるはず。これからもそれぞれの場所、それぞれの人生の中で、この作品が残り続けてくれたらと願います。
佐倉綾音




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