【漫画】本エピソードを読む
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ララバイバイリリー』(ジーオーティー刊)を紹介する。作者のわがさんが、12月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『日陰の鬼さん澄んで春の陽』(ジーオーティー刊)で知られる、わがさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■バイト中、フラッシュバックしてしまい体調を崩す
フードデリバリーのバイトをしている愛瑠は、街中で母親が子どもを叱る声を聞いて、過去の記憶が蘇ってしまう。祭りの最中、端っこに座っている浴衣姿の愛瑠に「大丈夫?」と声をかける少年。しかし2人が話しているところへ母親が登場し、愛瑠を叱咤した。
そこで記憶は途切れるがフラッシュバックにより愛瑠は気分が悪くなってしまう。何とか落ち着かせようとしていると、記憶と同じく声をかけてくれる人物が現れた。その人物は愛瑠を見て「めぐだよね?」と言ってきて…。
本作を読んだ人たちからは、「胸が痛くなる」「映画をみているような気分」「心に焼きつく」「いろんなことを考えさせられた内容」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・わがさん「映画好きな自分として少し特別な作品」
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
年齢差のあるBLを多く描いていたので、次は同い年・幼馴染のBLを描こうかなというところから、すこし重ためのストーリーにしたい…と決めて考え始めました。私が映画が好きなのですが、あえてメインテーマでなく“映画が好きなキャラクター”が出る漫画を描いてみたかった…というのもあり、そういういろいろな要素を組み合わせて出来上がった話です。
――本作では、愛瑠の繊細な心の動きが非常に印象的でした。キャラクターの感情を表現する上で、時間をかけている箇所やパーツがありましたらお教えください。
愛瑠のセリフは特に、ネームの段階から担当さんと時間をかけて相談したところが多かったです。愛瑠は子どもっぽいと思いきや変に達観した(冷静な、諦めているような)ところもあるような、すこし掴みづらい性格なので、そういう雰囲気が出るように敢えてわかりづらい部分も出したりしています。
――本作の主要キャラクターのプロフィールについてお教えください。
立輝(たつき):世間一般に“普通”な、恵まれた家庭で育った大学生
愛瑠(めぐる):いろいろなことに恵まれなかった天涯孤独のフリーター
2人のプロフィールは作品を読んでいただかないとまとめづらいかな…ということで、かなりざっくりですが…こんな感じの2人の話です。
――本作では、「映画みたいないちにち」という言葉や「エンドロール」「恋フィルム」など、ところどころ“映画”に関連するワードが出ていますが、わがさんが影響を受けた作品はありますか?
好きな映画はたくさんありますが、今回の漫画を描く上で影響を受けた作品は特に無いです。ただ、これは連載中は特に気にしていなかったことですが、私自身、2〜3時間で1本の映画を観て作品から何かを感じ・考える…という一連の行為が好きで、個人的には人生においてかなり大切な時間だと思っているので、この作品も誰かのそういった時間のひとつになれていたら幸せだなと、コミックス作業をしている間によく考えていました。
今回はコミックスのカバーデザインや中のページの細かいところまで映画を意識してデザインしていただいたので、出来上がって自分で読み返して、漫画を読んで映画体験を得る、ちょっと不思議な作品になったのでは…と思っていて、映画好きな自分として少し特別な作品になりました。
――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがありましたらお教えください。
ミステリ・ホラーが大好きなので、自分の絵柄と合うように中和したものでチャレンジしてみたい気持ちがあります。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも見てくださっている方、初めて見てくださった方もありがとうございます。『ララバイバイリリー』、すこし複雑な話ですが、気に入ってくださると嬉しいです。
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