【漫画】本エピソードを読む
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、柏木大樹さんが描くホラー漫画『エレベーター』をピックアップ。
2025年11月21日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4,700件を超える「いいね」と共に、反響コメントが寄せられた。本記事では、柏木大樹さんにインタビューを行い、創作のきっかけや自身のホラー体験などについて語ってもらった。
■見知らぬ親子と一緒にエレベーターに乗ったら…
ある日、見知らぬ親子と一緒にエレベーターに乗った女性は不気味な体験をする。動き出したエレベーターが緊急停止したと思ったら、女性を囲い込んだ親子が「あ あ あ」と言葉を発しながら無機質な表情で近づいてきたのだ。その後、気を失い目覚めた時にはエレベーターに親子はおらず、不気味な出来事は夢か現実か不明のままだったが、その日以来、女性はエレベーターに乗れなくなってしまった。
しかしある日、恋人とのデートでエレベーターを避けられない状況になってしまう。この日、恋人は高級なレストランを予約してくれていた。なんとそのお店があるのは高層ビルの64階!お店の場所を当日に知った女性は戸惑いを隠せなかったが、今日は付き合って3年目という節目で“プロポーズされるかも”と感じていたため、覚悟を決めてエレベーターに乗ることに。彼と一緒だから、1回くらい大丈夫――?
本作の不気味な世界観にゾッとした読者からは、「目的がわからんのが怖ぇ」「夜中に見るもんじゃねぇ」などの声が寄せられている。
■作者・柏木大樹さん「私の漫画の怪異たちは基本的にターゲットを逃がさない」
――『エレベーター』はどのような着想から誕生したのでしょうか?
ホラーを描くときは、「読者から安心できる場所・人を一つ奪おう」という発想から始まることが多く、今作の場合は、「親子連れ」という一般的に無害寄りの存在との密室空間を邪悪な状態にしてみました。私の漫画の怪異たちは基本的にターゲットを逃がさないので頼もしいです。
――本作の他にもホラー漫画を多数創作している柏木さんですが、実際に怖い体験をしたことはありますか?
今も住んでいる実家が一番のホラースポットで、今でも具体的に思い出せるエピソードがいくつかあります。全部気のせいだったのかもと、大人になった今は思いますが、それでもいまだに家に一人で居るときはじんわりと怖いです。
――前回、別の作品をご紹介させていただいた際、「短編漫画が大好き」とお話しされていましたが、短編漫画の魅力や創作の難しさなどをお聞かせいただけますでしょうか?
短編漫画の大きな魅力の一つとして、「続きを気にしなくていい」というのがあると思います。読み終わったらそこで終わりなんです。「続きはどうなるんだろう」と考える必要がなく、さっぱりしてていいと思います。それに、とかく「キャラ」が重要視される漫画の世界ですが、短編だとキャラを無個性にして「ネタ」に焦点を絞って描き切ることも可能なので、そういうところも魅力かなと。
難しさは全部です。話を毎回1から考えねばならず、話が変われば登場人物も変わり、そのたびにキャラデザが発生し、短いページ数でまとめるために頭を捻り、一番苦手な「絵を描く」ということもたくさんしなければなりません。でもその全ての工程が楽しいので、特に文句はないです。勝手に描いて勝手に公開してるだけなので、そもそも文句を言う相手も居ませんし。
――柏木さんは今回のホラーをはじめ、ギャグや心が温かくなるお話など、幅広いジャンルの漫画を創作されています。普段、どのようなところから着想を得ているのでしょうか?
色々です。本を読んだり、落語を聞いたり、映画やアニメを見たり、散歩中の風景や、家族や友人とのちょっとした会話。色々なところに、長編にはならないけどちょっとした小話にできそうなネタのかけらが転がっていて、それをなるべく見逃さず、見つけたらそれをどう料理したら漫画の形になるかをいつも考えています。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
寒いのでお体にお気をつけて、お暇なときは、この短編漫画を延々と描いてる人間を思い出して覗きに来てくれると嬉しいです。
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