【男子バレー】髙橋藍が2026年も発揮する「常勝精神」 強調した「まだ変化の途中」

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【男子バレー】髙橋藍が2026年も発揮する「常勝精神」 強調した「まだ変化の途中」

1月8日(木) 6:55

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12月27日、大阪。大同生命SVリーグ2025年最後の連戦は、首位攻防戦だった。その第1戦、サントリーサンバーズ大阪が大阪ブルテオンを迎え、セットカウント3-1で勝利を収めた。ブルテオンはブラジルで開催された世界クラブ選手権から帰国して中二日で、試合をするようなコンディションではなかったことはあるが、王者は勝ち星をつかみ取って首位に立った。

その中心にいたのが、日本代表アウトサイドヒッターの髙橋藍(24歳)だったことは間違いない。

髙橋は相変わらず勝負強さを見せていた。たとえば1セット目は、22-23と終盤でリードを許していた。ここで髙橋がライトからの一撃で同点にする。今シーズン、アタック決定率、日本人トップ(2025年末時点)は伊達ではない。続いて効果率リーグ有数のサーブで次々に守りを崩し、連続ブレイクに成功。結局、25-23でひっくり返したのである。

2025年の最後の1点をエースで奪った髙橋藍(サントリーサンバーズ大阪)photo by SV.LEAGUE

2025年の最後の1点をエースで奪った髙橋藍(サントリーサンバーズ大阪)photo by SV.LEAGUE



――試合の分岐点で、勝負のメンタルを見せたと思います。

その問いかけに対し、髙橋は微かに不満さを滲ませ、こう答えていた。

「最後の1点を取れるか、がすべてで......それが取れたのが1セット目で、取れなかったのが3セット目でした。その違いは明らかに大きいですし、20点以降で競っている場面では、自分たちがいかに力を出し、しっかり得点を取っていけるかが大事。特にサイドアウトはそうだし、そのうえでブレイクでも仕掛けられるか。その重要性が今日の試合でわかると思います」

見事に勝ちきった1セット目よりも、脆くも逆転された3セット目の改善に目を向けていた。勝利に満足しない。細部にこだわるメンタリティが彼の真価だ。

「勝負(の面白さ)がなければ、ここまでバレーボールをやっていない。ここまで楽しんでやることもないと思います。勝ち負けがあるからこそ、悔しさも嬉しさもあって、"楽しんでやる"につながる。勝つ瞬間のために頑張っているので」

髙橋はロングインタビューで、そう信条を口にしていたことがあった。それは理屈を越えた常勝精神と言える。

【徹底的に勝利にこだわる】「勝負の天才」

筆者は髙橋をしばしばそう表現してきた。頭は冷静に考え、心は熱く燃やす。苦境になるほど勝負を楽しみ、天秤を動かせる。勝負の準備から論理的だが、理屈ではない領域でこそ、彼は強さを見せる。

髙橋はコートで勝つため、あらゆる技術を創造する。スパイクはストレート、インナーに打ち分け、背面ショットまで繰り出す。レシーブはリベロ顔負けで、サーブは鋭い弾道だけでなく、ショートで外すこともでき、変幻自在。味方との連係で見せるブロックは巧妙で、攻守を旋回させる。高校時代から代名詞になったバックアタックでは、長い滞空時間で勝負を決める。フェイクセットのようなトリックも見せ、まさに八面六臂だ。

世界の猛者と対戦するたび、彼は勝ち筋を見つける。そこには、信じられないような技の革新があった。その軸にあるのが、飽くなき勝利の欲求だ。

「今日のブルテオン戦も3セット目は自分たちがリードしながら、サイドアウトが取れずにミスで落としてしまいました。ブレイクも、サーブミスが多かったし、もっと楽に勝てたと思います。明らかにミスは目立っていましたね。1セットを落としたのがもったいなかった、という感覚は残っています。相手もベストメンバーじゃないなか、"自分たちがもっと優位に戦って楽に勝てた"という反省はあります」

徹底的に勝利にこだわるメンタルがあるからこそ、自らを追い込めるのだろう。

2025年は、9月にフィリピンで開催された世界バレーでグループリーグ敗退の無念を味わったあと、もともと無駄な肉のない体をさらに絞っている。そのおかげで、動きの俊敏さが増した。この日はブルテオンの選手の動きが重く鈍かったこともあって、その変化が際立っていた。

「体のキレはいいですし、パフォーマンスも安定しているんで、自分のベストのフィジカルの最大値を求めながらやっていきたいですね。体を絞って食事制限とかをしているなか、それがいいパフォーマンスにつながっている。これをキープし、さらに求めてやっていきたいです」

髙橋はそう言って、まだ進化の途中であることを強調している。

12月28日、サントリーは2025年最後の試合で、ブルテオンをセットカウント3-0とストレートで下した。3セット目は粘る相手にデュースまで持ち込まれたが、29-27で奪い取った最後の1点は髙橋のエースだった。その有言実行ぶりは、漫画やドラマの主人公のようである。

2026年、髙橋はどんな選手に変身を遂げるのか。その合図となるのが、純粋な常勝精神であることは間違いない。

――勝利の味を表現すると?

インタビューで彼に聞いたことがある。

「自分の場合は"安心感"が先行しますかね。勝ったあとでテンションも上がりますけど、一番は安心。"勝ったぁ"ってホッとする」

それを積み重ねた先に、彼のゴールがあるはずだ。



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