【プロ野球】ヤクルト・池山隆寛新監督インタビュー村上宗隆の抜けた2026年の青写真「自主性と対話でチームは変わる」

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【プロ野球】ヤクルト・池山隆寛新監督インタビュー村上宗隆の抜けた2026年の青写真「自主性と対話でチームは変わる」

1月4日(日) 7:05

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ヤクルト・池山隆寛監督インタビュー(前編)

2025年のヤクルト秋季キャンプは、これまでのハードな練習風景とは大きく様変わりしていた。コーチと選手がじっくり対話を重ねながら行なう練習。朝の練習前には自分が何をすべきかを考えるための時間が設けられ、午後には居残り練習にも取り組む。若手選手たちの活気は日を追うごとに増し、グラウンドや選手ロッカーには明るい声が飛び交っていた。ヤクルト・池山隆寛新監督に、松山キャンプを通して描くこれからのチームづくり、そして2026年2月の春季キャンプ構想について聞いた。

2026年からヤクルト一軍の指揮を執る池山隆寛監督photo by Sankei Visual

2026年からヤクルト一軍の指揮を執る池山隆寛監督photo by Sankei Visual





【一軍監督として迎えた最初の実感】 ──一軍監督に就任されて、あらためて実感していることを教えてください。

池山 二軍で監督を6年間やっていたので、初めましての人はいないのでね。選手たちと接している時は、監督という意識はあまりないというか、自分のスタイルでやれています。実感ということでは、こういうインタビューが多いかなという感じです(笑)。これから、ほぼすべてが勉強になってくるので、彼らの成長を見守っていくだけだと思います。

──秋のキャンプが始まってまず驚いたのは、選手たちは8時過ぎに球場入りしますが、全体練習が始まるのは10時15分からということでした。

池山 自主性を大事にしてくださいということです。これは松山に来る時のテーマのひとつでもありました。朝の時間の使い方だったり、練習への向き合い方だったり、トレーニングを工夫したり、一日を上手に使ってくださいと。自分に何が必要なのかを考え、試行錯誤しながら、自分のものにしていってくださいということです。

──自主性に任せるのは、過酷な強制練習より、ある意味で難しいことだと思います。

池山 そこで、ここに来る前に、選手はコーチたちと2025年の反省も踏まえて面談をしました。個々のレベルを上げるために「こういう課題があるよね」というところから始まって、「じゃあ、ここを伸ばしてやっていこう」と。

──実際、選手たちはグラウンドや室内練習場、トレーニングルームなど各所で、打撃、守備、入念なストレッチなどで体を動かしていました。「この時間で自分のルーティンをできるので助かります」と話した選手もいました。

池山 もちろん、僕自身も朝の2時間はトレーニングルームやグラウンドに顔を出していますし、選手たちの動き、いわゆるムーブメントもしっかりチェックしています。今のところ、このやり方に対してとくに苦情は出ていませんから、少しずつですが形になってきているのかなと感じています。ただ、最終的にはグラウンドでの結果がすべてです。この練習を試合でどう生かせるかが重要ですし、そこまで落とし込めるようになるには、やはり時間がかかると思っています。

【全員のレベルを引き上げるしかない】 ──キャンプ2日目のシートノックでは、内山壮真選手がショートの守備に。もともと捕手登録ですが、2025年は外野で106試合に先発出場しました。

池山 彼のあの動きを見て、ポテンシャル的にも将来的に見ても、キャッチャー、外野よりもショートだと思ったので入れてみました。

──逆に、2025年は三塁や外野で試合に出場していた橋本星哉選手、西村瑠伊斗選手は、秋季キャンプでは外野に専念。今後は、内野手は内野、外野手は外野を守るということになりますか。

池山 数名はユーティリティーという形になると思いますが、チームとしては、基本的にはそれを前提にしない方針で進めています。守備を重視しながら、それぞれのポジションでしっかり競争してほしいという考えです。そのポジションが彼らに合っているかどうかは、現時点ではまだわかりません。ただ、2026年以降のプレーの仕方も見据えながら、取り組んでいこうという話をしています。

村上(宗隆)が抜ける穴は、かなり大きいと思っています。ひとりでは埋められないので、多くの選手がしっかりレベルを上げて、本当にやる気、その気になってアピールしてほしいと思っています。

──ポジション争いということでは、ピッチャー陣も?

池山 もちろん、先発の柱を求めていますし、枚数も順番も競争を求めて、誰が開幕にいくのか、二番手にくるのか。そこも競争と思っています。

──先発の柱として期待される奥川恭伸選手については、2025年10月のフェニックスリーグ(宮崎)で登板させ、松山キャンプにも参加させました。

池山 投げながら体に覚えさせていくことを重視して、丈夫な状態で来シーズンを迎えてほしいという思いです。彼は2021年、チームが優勝した年に挙げた9勝が自己最多で、2025年は4勝8敗でしたから、数字的にもしっかりしてくださいよと。勝敗を逆転させるぐらいの働きをして、チームを支えてほしいと思っています。貯金が生まれなければ、チームの上昇はありませんので。

つづく>>



池山隆寛(いけやま・たかひろ) /1965年12月17日生まれ。兵庫県出身。市尼崎高に進学し、3年生の83年夏の甲子園に出場。同年秋のドラフトでヤクルトから2位で指名され入団。入団4年目から頭角を現し、チームの主軸として活躍。強肩・強打の遊撃手としてヤクルト黄金時代を支え、5度のリーグ優勝、4度の日本一を経験。豪快なフルスイングから"ブンブン丸"の愛称で親しまれた。2002年限りで現役を引退。その後、ヤクルト、楽天のコーチを歴任。20年からヤクルトの二軍監督に就任し、26年から一軍監督となる

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