AI関連のソフトウェア開発会社を率いる
森沢さん(仮名・32歳)
は、自らのSNSアカウントで会社のPRと日常のキラキラ投稿を楽しんでいました。
しかし、地元スーパーでのトラブルをきっかけに、突然現れた暴露コメントにより精神的に追い詰められ、ついにアカウントを閉鎖する羽目になったようです。
スタートアップCEOの日常とSNS発信
森沢さんは若くしてAI関連のソフトウェア開発会社を起業した起業家。仕事柄、SNSによるブランディングは日課であり、日々の投稿は会社のPRにも直結していたといいます。
「会社の業績はまだスタートアップの段階で、借入も多いんです。でもSNSでは、社長としての生活を華やかに見せることが必要だと思っていました」と森沢さん。
投稿内容は、キラキラとした日常が中心。高級外車を乗り回す様子や、映えるレストランでの会食の写真などが並び、フォロワーからも好評だったそうです。
「正直、疲れた日も投稿することでモチベーションを維持していました。会社の認知度も上がってきたし、SNSは自分にとって重要なツールでした」と話します。
しかし、そんなある休日、地元スーパーで予想外のトラブルが発生します。
スーパーでの小さなトラブルが火種に
森沢さんは夜食用の牛肉を購入したところ、腐っていたことに気付き、店長に抗議しました。ところが、対応した店長は横柄な態度で、森沢さんは思わず暴言を吐いてしまったといいます。
「正直、あの時は頭に血が上ってしまって…。店長の態度があまりにもひどくて、つい言い過ぎました」と森沢さんは振り返ります。
一見些細なトラブルに思えますが、実はその後、SNS投稿で異変が現れたといいます。
「最初は普通に日常の投稿を続けていたんです。でもある日から、ネガティブなコメントが付くようになりました」と森沢さん。
例えば、「見切り品のバナナは美味しかったですか?」、「CEOが庶民的なものを食べている!」、「コンビニでアイスを買うなんて…」など、普段のキラキラ投稿にそぐわないコメントが次々と寄せられたそうです。
精神的な追い詰めとアカウント閉鎖
最初は都度ブロックして対応していた森沢さん。しかし、犯人は新しいアカウントを作ってはコメントを繰り返すという徹底ぶり。
「最初は『誰だろう』と思っていました。でも、段々精神的に疲れてきて…。毎日、コメントのチェックに気を使うようになりました」と森沢さん。
被害はエスカレートし、SNSでの日常発信が楽しみどころか、ストレスになりつつあったといいます。
「自分のアカウントで自由に発信できなくなったんです。フォロワーの目も気になるし、気分も沈んでしまいました」と語る森沢さん。ついに彼は、アカウントを閉鎖する決断を下すことになったそうです。
閉鎖の際には、多くのフォロワーから心配や惜しむ声が届いたものの、森沢さんは「このまま続けると精神的に持たない」と判断しました。
犯人はスーパーの店長?
取材で森沢さんに犯人について尋ねると、ある人物に目星をつけていると話してくれました。どうやら、あの時暴言を吐いたスーパーの店長ではないかというのです。
「以前のトラブルから、店長が恨みを持っているのではないかと思いました。実際、少し逆尾行したところ、私の駐車場が見えるマンションに住んでいて、出入りをチェックしていた形跡もありました」と森沢さん。
森沢さんは当初、SNSでの暴露コメントを気にするあまり、業務にも影響が出るほど追い詰められていたそうです。
「フォロワー数が増えるとこういうこともあるんだと痛感しました。どれだけ気を付けていても、誰かに監視される可能性はあるんです」と森沢さんは反省を込めて語ります。
SNS運用の教訓
森沢さんは今回の経験から、SNS運用におけるリスク管理の重要性を学んだといいます。
「発信は大事ですが、すべてを公にすることにはリスクがあります。特に日常の些細な出来事が、大きなトラブルに発展することもあるんだと実感しました」と語ります。
また、「今後は、自分のプライベートと仕事の情報を切り分けること、そしてフォロワーとの距離感も大切にしたい」とのこと。SNSでの発信力は魅力ですが、それを維持するには慎重さが必要だと感じたそうです。
森沢さんは最後に、「アカウントが認知されることは嬉しいことですが、自由に発信できる環境を守るためには、慎重に行動することが不可欠だと学びました。今更ですが……」と話し、苦い教訓を共有してくれました。
スタートアップCEOのSNSアカウント閉鎖という悲劇。森沢さんの経験は、個人の発信力が強まる現代における、リスクと向き合う重要性を示す事例と言えるでしょう。
<TEXT/八木正規>
【八木正規】
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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