【漫画】本エピソードを読む
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、ウェブコミックサイト『ヤングエースUP』で連載中の『WWM -極悪レスラー、ママになる』をピックアップ。
原作者のしまださんが、9月30日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2.4万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では 原作・しまださん、漫画・初瀬白さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■義母が隠す秘密とは――
主人公の小町(孤魔千)は、強気な性格の女子プロレスラー。夫・遥乃介の実家を訪ねるたび、義母・美空からだけは冷たく接されていると感じていた。小町は「嫌われているのでは」と不安になり、義母に好かれようと料理や贈り物など、さまざまな努力を続ける。
しかしその行動は空回りし、義母との距離はなかなか縮まらない。実は美空は、孤魔千の大ファンであることを家族に隠しており、推し活と身内としての立場の間で悩んでいた。両者のすれ違いが重なる中、小町は義母の誤解を解こうと真剣に向き合い始める――。
この物語を最後まで読んだ人たちからは、「とても良い」「尊い…」「かわいすぎるって…」「ほっこりした」「癒される」「感動した!!!」「なにこれ?!こんなのあるんですか!義母幸せ者ですなぁ!w」など反響の声が多数寄せられている。
■なるべく男勝りな雰囲気を残すように
――主人公の外見・ファッション・戦闘的な雰囲気など、キャラクターデザインで特に大切にしたポイントを教えてください。
しまだ:主人公のデザインは原案を私が出し、作画を担当してくださっている初瀬先生にブラッシュアップして頂いております。素晴らしいデザインと作画にかなり助けて頂いています…!
私の手が間に合わず、いちからデザインして頂くこともあり、本当に毎話感謝しっぱなしです。
初瀬:しまだ先生の原案はショートカットだったのですが、担当編集さんを介してディスカッションを重ねるうちにロングのメッシュカラーに落ち着きました。それでも最初のイメージは大切にしたかったので、なるべく男勝りな雰囲気を残すようにしています。
特に印象的なのは、孤魔千さんが普段している“勝負メイク”です。3話の出産回で初めてすっぴんを描いた際、このメイクは彼女にとっての“気合スイッチ”なのだろうと感じました。そのため普段着でもレスリング衣装でも、メイクだけはいじらずデザインしています。
――家族間の心理描写が緻密ですが、関係性を書くときに意識している“距離感”は何でしょうか。
初瀬:私はプロットやネームにはノータッチなので、あくまで作画側の解釈になりますが、家族間の距離感は“対等”であるよう意識しています。
孤魔千さんと遥乃介さんはもちろん、孤魔千さんと小遥ちゃんも気持ちの上では対等なのかな、と。
孤魔千さんが小遥ちゃんの成長をリスペクトし、一人の人間として立てているように感じます。
この関係性は、孤魔千さんの真っすぐな性格に由来しているのでしょう。お互いを尊重し合うことで成立する空気感が暖かくて心地良いんですよね。
私も一読者として、しまだ先生のネームが大好きです。
しまだ:いろんなご家庭があると思いますが、まず読んでくださる方々に笑っていただきたいので、違和感のない描写になるよう心掛けています。
――コメディとシリアスのテンポが心地よく切り替わります。場面転換の構成で気をつけている点を教えてください。
しまだ:ネーム初稿では勢いで描いた部分について、二校目で担当編集さんと打ち合わせしながら整理し、全体の構成を整えています。そして作画の初瀬先生の構成力と画力に、いつもものすごく助けられています。
初瀬:私にネームが渡る時点でその部分は完成された状態なので、むしろ作画でテンポを崩さないように気をつけています。
強いて挙げるなら、“シリアスはきちんとシリアスに描く”ことでしょうか。メリハリを意識しつつ、ギャグシーンはなるべくネーム通り再現すると、良い塩梅になります。
――“推し活シーン”の描写で、読者に特に注目してほしいカットがあれば教えてください。
初瀬:単純に、作画コストの高さです(笑)
推し祭壇や推し部屋で無数に孤魔千を描いていると、お義母様の狂気を直に味わっているような気分になります。ですが、孤魔千のグッズを増やせば増やすほど愛が伝わるので、締切の許す限り画面に敷き詰めています。
完成すると“推し部屋を作り終えた”ような達成感さえあります。
ちなみに、お義母様の推し活グッズはほとんど手作りなのでは、と考えて描いています。そう考えると、本当に狂気ですね。
しまだ:何か生々しいことを言っているお義母さんと、初瀬先生が描いてくださった“作画カロリーの高すぎるオタ祭壇”です!
「愛ゆえに狂気的に」という感じでお願いしたのですが、ド迫力の仕上がりで腰を抜かしました…!
――主人公が心の中で抱える劣等感・緊張感の描写は、どのような表現を参考にしていますか。
しまだ:日々頑張るお母さん、お父さんの悩みを調べています。本当に毎日お疲れ様です。
初瀬:私は子育て経験がないので、想像に任せつつネームの雰囲気を丁寧に扱うよう心がけています。
孤魔千さんは気風が良く強い女性ですが、子育てで起こるアクシデントの際にはしっかり焦った表情も描き、普段とのギャップが出るようにしています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
初瀬:読んでいるとほっこりできる作品です。寒い季節が続く中、この作品でぜひ暖を取ってください。たまに釘バットが振りかぶってきますが御愛嬌です。
他にはない“バイオレンス育児漫画”に、どうぞお付き合い頂ければと思います。
しまだ:初瀬先生、担当さん、そして私の3人で作っている漫画なので、誰か一人が欠けたら成立しない作品だと思っています。お二人への感謝を胸にネームを頑張っていますので、ぜひ今後もお楽しみに…!
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