12月31日(水) 5:10
現行モデルでは、アルファードとヴェルファイアはターゲット層が分けられており、エントリー価格にも大きな差があります。
アルファードの「Z」グレード(ガソリン車)は税込555万円から設定されている一方、ヴェルファイアは上位志向の「Z Premier」からの展開で、価格は670万円からです。これを基準に、頭金として300万円を充当した場合の借入額は、アルファードでは555万円-300万円=255万円、ヴェルファイアの場合は670万円-300万円=370万円です。
この115万円の差は、月々のローン返済額に影響します。金利を6.0%、返済期間5年(60回)で試算すると、アルファードは約4万9000円、ヴェルファイアは約7万2000円の返済額となり、家計への影響には明確な違いが出てくるでしょう。
購入後の維持費についても注意が必要です。ヴェルファイアのガソリン車(Z Premier)は2.4リットルターボエンジンを搭載しており、指定燃料は「ハイオクガソリン」です。
一方、アルファードの2.5リットルガソリン車(Z)は「レギュラーガソリン」です。WLTCモードの燃費は、ヴェルファイアが1リットルあたり10.3キロメートル、アルファードが10.6キロメートルと、差はそれほどありません。しかし燃料単価の違いにより、年間のガソリン代はヴェルファイアのほうが数万円高くなる可能性があります。
また、ヴェルファイアは19インチタイヤが標準装備となっており、交換時のタイヤ代はアルファードの標準装備である17インチよりも高額です。さらに、任意保険料は車両価格に比例するため、ヴェルファイアのほうが高くなる傾向があります。
年収600万円の場合、手取りの月収はおよそ39万円と考えられます。一般的に、車のローン返済額は「手取り月収の20%以内」に抑えるのが、家計を圧迫しない目安です。
アルファードのローン返済額の月々約4万9000円は手取りの約12%に収まり、駐車場代やガソリン代を含めても家計に余裕があります。一方、ヴェルファイアはローン返済だけで月々約7万2000円で、約18%を占めます。
これに維持費として月3万円前後を加えると、車関連支出は手取りの26%以上に達します。住宅ローンや教育費を抱える世帯であれば、アルファードのほうが現実的でリスクの少ない選択といえるでしょう。
アルファード、ヴェルファイアともにリセールバリューは非常に高く、数年後の売却を前提にすれば大きな損失は出にくい車種です。ただし、アルファードは国内外での需要が非常に安定しており、グレードや装備次第ではヴェルファイア以上の残価率となるケースもあります。
そのため、年収600万円という条件では、まずアルファード「Z」グレードを軸に検討し、浮いた予算をサンルーフや後席モニターなど、リセールに有利なメーカーオプションに回すのがおすすめです。
どうしてもヴェルファイアの走りやデザインにこだわる場合は、返済期間を延ばす、もしくは頭金をさらに100万円程度上積みするなどの対策を検討してみましょう。
年収600万円で家計の安定を重視するなら、アルファードは安心感のある選択です。頭金に300万円支払うことで、月々の返済を抑えつつ、維持費とのバランスも取りやすくなります。
ヴェルファイアも決して無理な選択ではありませんが、ハイオク仕様による燃料代増など、長期的な負担は覚悟が必要です。どちらも資産価値の高い車だからこそ、「無理なく所有し続けられるか」という視点で、後悔のない選択をしてください。
トヨタ自動車株式会社 ヴェルファイア WEBカタログ
トヨタ自動車株式会社 アルファード WEBカタログ
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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