12月31日(水) 3:00
定期預金の最大の特徴は、預金保険制度により元本1000万円とその利息が保証される点です。預け入れ時点で金利が確定し、満期まで保有すれば利息を含めた金額を確実に受け取れます。近年は金融環境の変化を背景に、長期の定期預金でメガバンク等は年0.4%前後、ネット銀行のキャンペーンでは1%超の高金利が提示されるケースも見られます。
仮に100万円を年0.5%(半年複利)で10年間運用した場合、満期時の金額は105万円程度です。1%であっても約110万円にとどまり、大きく資産が増えるとは言いにくい水準です。
一方、インデックス投資は、特定の株式指数の値動きに連動する運用を目指す投資信託やETFを活用する投資方法です。
世界や先進国の株式市場は、短期的には上下動を繰り返しながらも、長期では経済成長と企業利益の拡大に伴い、時価総額ベースで拡大してきました。その結果、世界株式や先進国株式、S&P500などには、長期平均で年率5~10%程度のリターンを記録してきた指数もあります。
例えば、年平均7%で100万円を10年間運用した場合、複利効果により資産は約196万円と約2倍近くまで増えます。年10%で同様に運用できれば約259万円となり、定期預金と比べて資産の伸びは非常に大きくなります。
ただし、インデックス投資には元本保証がなく、市場の急落時には運用途中の評価額が大きく目減りする可能性がある点は理解しておく必要があります。
定期預金とインデックス投資による資産額の差は、長期的に考えるほど両者の想定利回り(期待リターン)の差として大きく表れやすくなります。
定期預金は元本が保護されやすいことから、資産を「減らさない」ことを重視した金融商品といえます。一方、インデックス投資は株式指数の成長を取り込み、長期的に資産を「増やす」ことを目的とした運用手段です。
重要なのは、どちらが優れているかではなく、その資金の目的や性質に合っているかどうかです。
10年以内に使う予定があるお金や、元本割れや評価額の値下がりに不安を感じる資金であれば、定期預金の元本保護性と安心感は大きな意味を持ちます。
一方、当面使う予定がなく、長期で運用できる資金であれば、株式インデックスの成長性を生かしてインデックス投資で資産拡大を狙える可能性があります。
ただし、定期預金の利息そして、インデックス投資で得た利益(NISA・iDeCoを除く)には20.315%の税金がかかります。そのため、実際の手取りは利率や利回りよりも低くなることも覚えておきましょう。
定期預金は元本保証と安定性が魅力ですが、現在の金利水準ではインデックス投資と比べるとリターンは小さい可能性があります。一方で、インデックス投資は長期リターンが高い傾向が見られる一方、価格変動リスクや元本割れリスクがあることにも留意が必要です。
将来に向けて資産を有効に活用するために、運用期間やリスク許容度、生活資金とのバランスを整理したうえで、自分に合った資産の運用先を考えてみましょう。
金融庁 預金保険制度
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
預貯金の「100万円」が「67万円」に!?「投資は怖い」という人が知らない現実と対策