日本勢躍進の裏で渋野日向子らは試練の一年に【海外女子10大ニュース・後編】

左から西村優菜、渋野日向子、笹生優花(撮影:GettyImages)

日本勢躍進の裏で渋野日向子らは試練の一年に【海外女子10大ニュース・後編】

12月31日(水) 12:02

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今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は『海外女子・後編』。



【写真】シブコ、予選会通過で歓喜の涙


■渋野日向子、西村優菜、笹生優花がシードを喪失

日本勢の躍進の裏で、苦しい時間を過ごした姿もあった。渋野日向子がポイントランキング104位、西村優菜が115位、笹生優花が132位で終わり、トップ80までのカテゴリー1に入れず。シード権を喪失した。

笹生は2024年「全米女子オープン」優勝の資格で、来季はカテゴリー3(メジャー覇者)で通年出場できる。渋野と西村は出場優先順位を上げるため、最終予選会(Qシリーズ)に出場して通過。限定的な出場資格で、第1回リシャッフルの対象となるカテゴリー15を手にした。


■ジーノ・ティティクルが2年連続女王

世界ランキング1位は強かった。最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」を超独走で連覇。CMEチャンピオンこと年間女王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)、ツアー新記録「68.681」で平均ストローク1位のベアトロフィー戴冠と、タイトルを総なめにした。

2022年に史上最年少で世界1位となったが、わずか2週間で陥落。8月「AIG女子オープン」(全英)終了後に更新されたランキングで1位に返り咲いた。キャリア初となる年間複数回優勝(3回)も果たし、シーズン獲得賞金は757万8330ドル(約11億8600万円)。自身がもつツアー記録を更新した。


■WOWOWが米女子ツアーの放送終了、U-NEXTへ

2012年から米国女子ツアーを放送してきたWOWOWが、2025年をもって放送および配信を終了する。10年「エビアンマスターズ」の放送を皮切りに、12年から本格的に米女子ツアーの放送を開始。日本勢による数多くの快挙を視聴者に届けてきたが、14年に渡る歴史に幕が下りる。

26年からはU-NEXTが複数年のパートナーシップ契約を締結し、放映権を取得。5つの海外メジャーを含む、米女子ツアーを独占配信することが決まっている。


■勝みなみは初優勝ならずもキャリアハイ、5ホールの死闘も実らず

米ツアー3年目の勝みなみにとって、キャリアハイのシーズンだった。8月の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)で自己最高2位に入ったことを皮切りに、次第に調子を上げていく。

9月「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では「63」をたたき出して単独首位発進を切るも、悪天候により競技不成立となり幻に。続く「ロッテ選手権」では最終日最終組に入り、1差2位から逆転を狙ったが3位に終わった。

そして翌週の「ビュイックLPGA上海」では2打リードの単独首位で最終日を迎えた。「65」をたたき出したが、上がり5ホールで1イーグル3バーディを奪った世界ランク1位ジーノ・ティティクル(タイ)に並ばれ、プレーオフにもつれ込んだ。2ホール目でティティクルのティショットが池につかまったが、スーパーショットでパーをセーブされる。5ホール目でバーディを奪ったティティクルに勝利を渡し、勝の初優勝はまたもお預けとなった。


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