学資保険に入る意味がよく分かりません。貯金ではダメなのでしょうか?

学資保険に入る意味がよく分かりません。貯金ではダメなのでしょうか?

12月30日(火) 8:10

子どもが生まれると、多くの家庭が意識し始めるのが「教育資金」の準備です。大学まで進学すると仮定した場合、数百万円から一千万円近いお金が必要になることもあります。その準備方法としてよく勧められるのが学資保険ですが、「正直なところ、学資保険に入る意味がよく分からない」「普通に貯金しておけばいいのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、学資保険と貯金の違いを整理しながら、本当に学資保険が必要なのかを考えていきます。

そもそも学資保険とはどんなもの?

学資保険とは、子どもの進学時期に合わせて教育資金を受け取れる貯蓄型の保険です。毎月または毎年一定の保険料を支払い、あらかじめ決めた時期になると「祝い金」や「満期金」としてお金を受け取ります。多くの場合、親が契約者、子どもが被保険者となり、教育資金の準備と同時に保険の機能も備えています。
 
ソニー生命保険株式会社が行った「子どもの教育資金に関する調査」によると、大学生等の親に対し、大学等への進学のための教育資金を、どのような方法で準備してきたか調査を行ったところ、「銀行預金」(61.5%)、「学資保険」(38.5%)という結果がでています。
 

学資保険の大きなメリット(1)強制的に貯められる

学資保険の最大のメリットは、半ば強制的に貯金ができることです。毎月決まった金額が自動的に引き落とされるため、「今月は余裕がないから貯金はやめておこう」といった先送りが起こりにくくなります。貯金が苦手な人にとっては、意志の力に頼らずに教育資金を積み立てられる点は非常に魅力的です。
 

学資保険の大きなメリット(2)万が一の保障がある

もう一つの重要なポイントが、万が一のときの保障です。学資保険には「保険料払込免除」という仕組みがあり、契約者である親が死亡または高度障害状態になった場合、その後の保険料は支払わなくても、満期金や祝い金は予定通り受け取れます。つまり、親に何かあっても、子どもの教育資金だけは確保できるという安心感があります。これは、単なる貯金にはない大きな特徴です。
 

学資保険のデメリット(1)途中解約のリスク

一方で、学資保険には注意すべき点もあります。その代表例が途中解約による元本割れです。学資保険は長期間続けることを前提に設計されているため、途中で解約すると、支払った保険料よりも解約返戻金が少なくなるケースが多くあります。急な出費やライフプランの変更が起こる可能性を考えると、柔軟性はあまり高いとは言えません。
 

学資保険のデメリット(2)大きく増えるわけではない

また、学資保険は「お金を増やす」商品ではありません。低金利の影響もあり、返戻率は高くても100%台前半という商品がほとんどです。投資信託やNISAなどと比べると、資産を大きく増やす力は弱いと言えるでしょう。増やすことを重視する人には、物足りなく感じるかもしれません。
 

では、貯金では本当にダメなのか?

結論から言えば、貯金でもまったく問題ありません。計画的に毎月積み立てができ、必要な保障は別途生命保険でカバーしているのであれば、学資保険に入らなくても教育資金は準備できます。貯金の最大のメリットは、いつでも引き出せる自由度の高さです。進学以外の目的に使う可能性がある場合や、家計の変化に柔軟に対応したい家庭には向いています。
 

学資保険が向いている人・向いていない人

学資保険が向いているのは、「貯金が苦手」「教育資金だけは確実に確保したい」「保障と貯蓄を一体で考えたい」という人です。一方で、「自分で管理できる」「保障は保障、貯蓄は貯蓄と分けたい」「途中で使う可能性がある」という人には、貯金や他の金融商品を組み合わせる方が合っているでしょう。
 

大切なのは家庭に合った方法を選ぶこと

学資保険に入る意味があるかどうかは、家庭の状況や考え方によって異なります。「学資保険か、貯金か」という二択で悩む必要はありません。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分たち家族に合った方法を選ぶことが何より大切です。教育資金の準備は長期戦です。無理なく、安心して続けられる方法を選びましょう。
 

出典

ソニー生命保険株式会社子どもの教育資金に関する調査
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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