12月30日(火) 5:00
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」を参考資料として平均年収を試算すると、以下に挙げる職業が高年収という結果になりました。下記は、1~3位までの職業とその平均年収額です。
第1位:航空機操縦士(パイロット)1697万1000円
第2位:医師1338万円
第3位:歯科医師1135万5000円
ただし、医師や歯科医師は独立開業しているケースもあります。今回のランキングは、あくまで給与所得者(勤務医)の年収に基づいた結果です。
国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」の給与階級別給与所得者数・構成割合をみると、令和6年度の1000万円超の給与区分割合は以下のとおりです。
1000万円超~1500万円以下:4.5%
1500万円超~2000万円以下:1.1%
2000万円超~2500万円以下:0.3%
2500万円超~:0.3%
このように、年収1000万円超の層は給与所得者全体の6.2%にすぎません。パイロットや医師、歯科医師は、その中でも安定して高い年収を得ている職業といえるようです。
また、国税庁の同調査によると、給与所得者の1人あたりの平均給与は478万円となっているため、年収1000万円以上の人々はごく一部であることが分かります。
あくまで統計から読み取れる傾向ではありますが、高い専門性を求められる職業ほど高年収を得られやすいようです。理由として、以下のようなことが考えられます。
・専門知識ほど希少性が高く、企業や社会からの需要に応えているため
・資格がないとできない業務は独占性があり、高い専門性への対価となるため
・命や財産に関わるなど、大きな責任が伴う業務であるため
・長期の学習、難関資格の取得には多大な努力が必要なため
医師や歯科医師になるには、それぞれ医学部と歯学部(ともに6年制)を卒業後、医師国家試験または歯科医師国家試験に合格し、さらに1年以上の臨床研修を修了する必要があります。
パイロットになるには、航空大学校または私立大学の養成課程、航空会社の自社養成、自衛隊という4つのルートが中心となります。いずれも「事業用操縦士・定期運送用操縦士」など国土交通大臣のライセンスが必要です。
このような専門性の高い職業は、長期にわたる学習と訓練が必要であり、その努力が実を結ぶ形で平均年収が高くなるのかもしれません。
公的なデータから、専門性の高い職業に高年収の傾向が読み取ることができました。一方、そうしたキャリアを実現するためには、難関試験を突破するための長い学びの期間が必要です。「年収1000万円超え」を目指すのであれば、職業選びだけでなく、その職業にどれだけの時間と労力を投資できるかがカギとなるのではないでしょうか。
厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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