マーティン・スコセッシ監督、亡くなったロブ・ライナー監督を追悼「胸が張り裂けそうになる」

(左から)マーティン・スコセッシ監督とロブ・ライナー監督、第66回全米監督協会賞授賞式にて(2014年) (C)AFLO

マーティン・スコセッシ監督、亡くなったロブ・ライナー監督を追悼「胸が張り裂けそうになる」

12月29日(月) 11:00

現地時間12月14日、遺体で発見され死亡が確認されたロブ・ライナー監督と妻のミシェルさん。マーティン・スコセッシ監督がThe New York Timesに追悼文を寄稿し、「ロブとミシェルに起きたことは忌まわしく、現実世界における深淵だ」と述べ、深い悲しみを綴った。

【写真】ライナー監督が主人公の父親役で出演『ウルフ・オブ・ウォールストリート』フォトギャラリー

「ロブ・ライナーとミシェルは友人だった。これからは過去形で語らなくてはならないことに、深い悲しみを覚える」と書き出したスコセッシは、1970年代の出会いを振り返り「すぐに、ロブと過ごすのが好きになった。我々には自然な親近感があった。彼は面白く、時に辛辣なユーモアを発したが、決してその場を支配するようなタイプではなかった。何にも縛られない自由な感覚を持ち、人生の一瞬一瞬を心から楽しんでいた。それに豪快な笑いの持ち主だった」と綴る。

また、自身の監督作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)に出演してもらった時には、「彼の繊細で率直な演技に、撮影しながら感動し、編集中にも再び心を打たれ、完成した映画を観た時もまた感動した」といい、「ロブが見せた優しい演技を思うだけで、胸が張り裂けそうになる」と続ける。

そしてもう決して実現しない、切ない願いを込めて、こう文章を締めくくった。

「…いつかディナーやパーティーでロブの隣に座り、彼の笑い声を聞き、彼の至福の表情を見て、彼の話に笑い、彼の天然のユーモアセンスを味わい、彼を友人に持った幸運を改めて噛みしめたい」。

『スタンド・バイ・ミー』などで知られるライナー監督とミシェルさんは、『恋人たちの予感』の撮影中に知り合い、1989年に結婚。ジェイクとニック、ロミーという3人の子どもをもうけた。これまでの報道によると、2人の遺体は、マッサージ師から夫妻と連絡が取れないと報告を受けた娘のロミーによって発見された。その後、32歳の次男ニック・ライナーが逮捕され、殺人などの罪で起訴された。有罪となれば、終身刑や死刑を宣告される可能性があると伝えられる。

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