体の大きな高校生に囲まれて、小学生の姉と弟がバスの車中で悪戦苦闘。その日も、窒息しそうな苦しさを我慢していたら、ひとりの男子生徒が行動を起こしてくれた。
「思い出すと涙が流れます」。それほどうれしかった出来事とは。
<くまのママさんからのおたより>
私が小学6年、弟が小学5年のある土曜日でした。田舎の自宅から街中過ぎて住宅地で、宣教師さんが教えている英会話教室に通っていました。直通で行くバスが無いため、とある進学高校前のバス停で乗り換え、片道1時間半掛けて通っていました。
土曜日のお昼ですので、時間的に高校生の学校帰りとぶつかります。この乗り換えが私達の難所で、小学生の私達より身体の大きな高校生の間をすり抜けなければバスに乗れません。又、乗ってからもギューギューで、息が出来ない位でした。
はじめの頃はそれが怖くてなかなか乗れず、何台もバスを見過ごすのですが、それでレッスンに遅れることも有りました。特に弟は、元気はありましたが、身体は150人の同級生の中でも1番小さい男の子でしたから大変でした。
私達は、毎回窒息しそうになりながら通っていました。
今でも胸が熱く
そんなある日、弟と意を決して乗車に挑みました。乗る時も乗ってからも高校生にもみくちゃにされながら、やっと息をしていました。すると、
「おーい、ここに小学生がおるぞ。少し空けてやろうや」
と男子学生の声が聞こえ、バスの中の高校生達が私達のために空間を作ってくれたのです。
うれしかった。本当にうれしかった。
当時、お礼を言っているとは思いますが、小学生の私達ですから、ちゃんと言えたかどうだか。声を出してくれた高校生に対しても、また協力してくれた高校生達にも感謝の気持ちで一杯です。今でも胸が熱くなり、このことを思い出すと涙が流れます。
本当に高校生の皆さん、ありがとうございました。
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