【漫画】名作の原点!「ゴリせん」1話からイッキ読み(270ページ)
年末の人気漫画振り返り!2025年によく読まれた漫画をピックアップ。
ホラー映画やパニック作品において、序盤で犠牲になる「お約束」のキャラクター。そんな“死亡フラグ”が立った人物が、もしも地球最強のフィジカルを持っていたらどうなるか? あらゆる危機を筋肉と物理法則無視のパワーで粉砕していく様を描いた『〇〇で死ぬタイプの体育教師』シリーズ(通称:ゴリせん)。
ヤンマガWebでの連載を経て全7巻で完結した本作は、その爽快すぎるギャグと意外なドラマ性で熱狂的なファンを生んだ。 今回は完結から時が経った今だからこそ語れる制作の裏側や、完結に込めた思いについて、作者の酒井大輔さん(@sakai0129)に話を聞いた。
■「とにかく疲れた」作者が漏らした偽らざる本音
長い連載を完走した現在の心境について、酒井さんは「ありがとうございます!」と感謝を述べつつも、開口一番に「連載は本当に疲れました。とにかく疲れた、という感想に尽きます!」と笑いながらも正直すぎる本音を吐露した。 強烈なインパクトを放つ「ゴリせん」というキャラクターを描き続ける日々は、作者にとってもハードなマラソンだったようだ。読者に対しては「短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました」と、改めて深い感謝の意を表している。
また、最終回ならではの苦労もあったという。それはストーリー展開そのものよりも、作画カロリーの問題だ。「最終回の集合絵を描く際、『こんなにキャラクターがいたのか』と自分でも恐怖を感じました。たった7巻分の連載なのに、これほどの人数を描かなければならないのかと(笑)」と、自らが生み出したキャラクターの多さに戦慄したエピソードを明かしてくれた。キャラクターたちの内面的な成長については「中身はあまり変わっていない気もする」としつつも、その賑やかなフィナーレは作者の奮闘によって支えられていたのだ。
■第2話「デスゲーム」が運命の分岐点
シリーズを通して特に印象深いエピソードとして、酒井さんは「第2話のデスゲーム」を挙げる。 「第1話の時点ではまだキャラクターが固まりきっていませんでしたが、あの回で漫画の方向性が完全に定まった気がします」 理不尽な死のゲームに巻き込まれても、ルール無用の力業で解決してしまう。この「ゴリせん」のスタイルが確立されたのが、まさにこのエピソードだった。本作の骨子がここで完成し、その後の快進撃へと繋がっていったのである。
取材協力:酒井大輔(@sakai0129)
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