キャッシュレス派のほうが貯金額が高いって本当?「現金払い派」と「キャッシュレス派」の家計、年間いくらの差が出ているか調査

キャッシュレス派のほうが貯金額が高いって本当?「現金払い派」と「キャッシュレス派」の家計、年間いくらの差が出ているか調査

12月26日(金) 22:00

近年、「キャッシュレス派のほうが貯金額が多いらしい」という話を耳にする機会が増えています。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などが広く普及する一方で、現金払いを好む人もまだまだ少なくありません。果たして、支払い方法の違いによって家計や貯金額に本当に差が出るのでしょうか。 本記事では「現金払い派」と「キャッシュレス派」の家計を比較し、年間でどれほどの差が生まれているのかを見ていきます。

キャッシュレス派は本当にお金が貯まるのか?

株式会社モデル百貨が実施した調査によると、キャッシュレス決済を日常的に利用している人のほうが、年間の貯金額が多い傾向にあることが分かっています。
 
同調査では、毎月貯金する額の平均は、現金派が2万3918円でキャッシュレス派が3万1470円でした。年間でおよそ30万円から50万円程度になるケースも珍しくありません。これは決して小さな差ではなく、数年単位で見ると生活の安定度にも影響を与えます。
 

差が生まれる最大の理由は「支出の見える化」

キャッシュレス派が貯金しやすい最大の理由は、支出の管理がしやすいことです。キャッシュレス決済では、いつ、どこで、いくら使ったのかが自動的に記録されます。アプリやWeb明細を確認すれば、月々の支出総額や、食費・日用品・娯楽費などの内訳を一目で把握できます。
 
その結果、「今月は外食費が多すぎる」「コンビニでの無駄遣いが多い」といった気づきが生まれ、自然と支出を抑える行動につながります。数字として見えることで、家計への意識が高まりやすくなるのです。
 
一方、現金払い派の場合、支出を把握するにはレシート管理や家計簿の記入が欠かせません。これを習慣化できていないと、少額の出費が積み重なり、「何に使ったか分からないお金」が増えてしまいがちです。この小さな差が、長期的には大きな貯金額の差につながります。
 

ポイント還元が貯金体質を後押しする

キャッシュレス派が有利とされるもう一つの理由が、ポイント還元やキャッシュバックの存在です。クレジットカードやQRコード決済では、利用額に応じてポイントが付与されることが多く、これを上手に活用すれば実質的な支出を抑えられます。
 
例えば、年間200万円の生活費をキャッシュレスで支払った場合、還元率1%でも2万円分のポイントが貯まります。このポイントを日用品の購入や公共料金の支払いに充てれば、現金払いでは得られない節約効果が生まれます。こうした積み重ねが、結果的に貯金額の増加につながります。
 

キャッシュレス=使いすぎ、は本当?

一方で、「キャッシュレスは使いすぎてしまう」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。確かに、現金のように手元からお金が減る感覚が薄いため、無意識のうちに支出が増えてしまう可能性はあります。
 
しかし、実際には利用額の上限設定や通知機能を活用しているキャッシュレス派も多く、使いすぎを防ぐ工夫がなされています。月ごとの予算を決め、利用額が一定を超えると通知が届くように設定すれば、現金よりも管理しやすいと感じる人も少なくありません。
 

現金派が不利というわけではない

ただし、キャッシュレス派が必ずしも全員お金持ちになるわけではありません。重要なのは支払い方法そのものではなく、お金の使い方を意識しているかどうかです。現金払いであっても、家計簿をしっかりつけ、計画的に支出を管理している人は十分に貯金ができます。
 
逆に、キャッシュレスでも管理をせず、ポイントだけを目的に使いすぎてしまえば、貯金は増えません。支払い方法はあくまで「家計管理を助ける道具」であり、それをどう使うかが重要です。
 

支払い方法を見直すことが家計改善の第一歩

「なかなか貯金が増えない」と感じている人は、まず支払い方法を見直してみるのも一つの手です。すべてをキャッシュレスに切り替える必要はありませんが、固定費や日常の買い物だけでもキャッシュレスにすることで、支出の把握が格段に楽になります。
 
現金派とキャッシュレス派の年間差は、数字以上に家計への意識の差とも言えます。自分に合った方法でお金の流れを把握し、無理なく続けられる管理方法を見つけることが、将来の貯金額を大きく左右するでしょう。
 

出典

株式会社モデル百貨「現金派かキャッシュレス派か」を1,000人対象に実施したアンケート調査の結果を公開!~現金派38.9%に対しキャッシュレス派は61.1%~(PRTIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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