新幹線で“騒ぎ続ける子供”に怒り心頭…「注意しない母親」が思わず謝罪した“核心をつく一言”――年末年始ベスト

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新幹線で“騒ぎ続ける子供”に怒り心頭…「注意しない母親」が思わず謝罪した“核心をつく一言”――年末年始ベスト

12月27日(土) 8:43

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電車内、特に新幹線内でのマナー違反については、対処がなかなか難しい。基本的に車内は静かなゆえに注意すれば逆に目立ってしまうことも……。今回、話を聞いた会社員の男性は、“呟き”が思わぬ形で解決に至った経験を語ってくれた。

2人掛けの席に3人で座った親子

都内に住む岩田健太郎さん(仮名・41歳)は、多いときは週に1度のペースで大阪や名古屋へ出張がある出張族だ。そんな岩田さんが昨年遭遇した親子の話をしてくれた。

「出張で名古屋に向かっているときのことです。私は自由席の2人掛けの窓側に座り、隣にも女性の方が座っていました。車内は満席で、新横浜から乗った人は座れずに連結部分にも人がいるような状態で……。そんななか、私の前の座席には母親と男のコ2人がやってきて、なんと2人掛けの席に3人で座ったのです。男のコはたぶん4〜6歳くらいでしたね」

騒ぎ始める兄弟

2人掛けに3人。しかもやんちゃな年頃の男のコが2人も狭い席に座ってジッとできるはずもない。

「最初はゲームか動画を見ていて、2人は静かにしてましたが、新横浜を出て10分もした頃にはケンカが始まりました。ウチにも小学生の兄弟がいるので、『まぁ、男のコだし仕方ないよなぁ』って最初は思っていたのですが、それが段々エスカレートしていったんです。ゲームや動画も音を出して見始めるし、大声を出してケンカもするし……。隣の女性は溜め息を付いたりして、明らかにイライラしていました」

もちろん、岩田さんもイライラしていたものの、注意するのも面倒だし、どうすればいいものかと思案に暮れていたという。だが、動画もゲームにも飽きた兄弟は、なぜか後ろの席の岩田さんに絡んでくるようになってしまった。

「席から顔を出して私の方を見て、変な顔をしてくるようになったんです。隣の女性は完全に無視。私も無視すればよかったんですが、なんとなくニコッと笑ってしまったんです。すると彼らはエスカレートして、座席で跳びはねて顔を出したりするようになりました」

母親は一切注意せず…

ここまでくれば、普通は母親に叱られるものだが、なんとこの母親、ただの一度も注意をしなかったという。

「母親は2人がどれだけ暴走しようと、何も注意せず、ずっとスマホを見ていまして……。その態度に私も段々腹が立ってきて、2人が何をしようと無視しました」

岩田さんはイヤホンをして、2人の声をシャットアウトすることを思いついたのだが、このイヤホンが2人を黙らせることになるとは、思いもよらなかった。

「イヤホンをして動画を見始めたら、2人の声は気にならなくなったんですが、私に無視されたことで2人はヒートアップしてしまい、イヤホンをしていても関係ないくらい大きな声で『ね〜ね〜、スマホ、何見てんの?』って」

思わず呟いた一言で意外な展開に

この一言で心底ウンザリした岩田さんは、溜め息をしながら思わずつぶやいてしまったという。

「ったく、うるさいなぁ。そもそもちゃんと子供料金払ってんのかよ」

こうつぶやいたところで視線を感じた岩田さん。横を向くと、隣の女性と通路を挟んで座っていた会社員の男性が目を丸くして岩田さんを見ていたという。

さらに視線を感じると、そこには顔を真っ赤にした子供の親が立ち、大きな声で「申し訳ありませんでした」と謝ってきたというのだ。

困惑した岩田さんだったが、すぐに合点がいった。どうやらイヤホンをしていたから、自分の声の大きさがわからず、図らずも“大声で呟いた”ようなのだ。

「私は普段からイヤホンをして音楽を聴いたり、動画を見ることをしないんです。イヤホンをするのはオンラインミーティングのときくらい。ミーティングのときって、ボソボソ話すと聞こえないじゃないですか。だからけっこう大きい声で話すように心がけています。たぶん、イヤホンしていたから、気がつかないうちに頭の中が“オンラインミーティングモード”になってたんでしょうね……。お恥ずかしい限りです」

母親は痛いところ突かれた?

その後、隣の女性に小声で「声、大きかったですか?」と尋ねたところ、女性は「ええ」と苦笑しながら返してくれたのだとか。また、岩田さんは母親の“痛いところ”を突いたのも、慌てて謝罪したことに繫がったのでは……と話す。

「新幹線は通常、自由席なら大人1人につき幼児(1歳~6歳未満)が2人まで無料になるんです。たぶん、あの兄弟のお兄ちゃんは小学生だったけど、あのお母さんは2人とも幼児ということにして、子供料金を払わずに大人料金だけで乗車していたのではないでしょうか。だから、子供料金のことを言われて焦ったんじゃないかなと思います」

その後、母親は子供たちに静かにするよう注意をし始めたとのだとか。

岩田さんにとっては恥ずかしい一幕となったが、母親が態度を改めたことで結果的に車内環境は改善。最後に岩田さんは「マナー違反に悩む乗客にとって、声を上げることの大切さと、そのタイミングの難しさを改めて考えさせられる出来事でした」と話した。

文/谷本ススム

【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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