JR東海は、新型特急車両385系の量産先行車のデザインとシンボルマークを決定した。
特急「しなの」に使用している383系の置き換えを見据えたもの。量産先行車として8両1編成を2026年春頃に導入する。デザインコンセプトは信濃・木曽・美濃地区の「豊かな自然と文化の調和」。エクステリアデザインは「アルプスを翔ける爽風」をテーマに、アルプスのやまなみを颯爽と駆け抜けていく風をイメージした。先頭車両は前面展望とし、四季の自然を眺めることができる。
シンボルマークは車両や沿線地域の特徴を踏まえたものとした。緑のグラデーションで信濃・木曽・美濃地区の森林を、緑を基調とした大きなカーブと3つのラインで沿線の針葉樹を、オレンジのカーブで国内最速で曲線を走行するスピード感を表現した。1・3・6・8号車に各2ヵ所、計8ヵ所に設置する。
内装は、内装材に縦のラインや木目調を多く採用することで、木曽地域にゆかりのある「木曽五木」のイメージした。グリーン車は「優雅なプライベート感」をテーマとし、座席は同社在来線では初採用となるバックシェル式の3列シートを採用した。壁の装飾には美濃焼を使用する。普通車は「自然の心地よさ」をテーマとし、座席は木曽の森林を表現し、室内は爽やかで明るい色彩を採用した。
量産先行車は2026年春ごろから走行試験を開始し、次世代振子制御技術等の確認を行う。量産車は2029年度ごろの営業運転開始を目指している。
