2026年2月に開催される第76回ベルリン国際映画祭コンペティション部門の審査委員長に、ドイツ出身のヴィム・ヴェンダース監督が就任した。
ヴェンダースは、「ことの次第」(1982)でベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞。「パリ、テキサス」(84)でカンヌ国際映画祭パルムドール、「ベルリン・天使の詩」(87)で監督賞を受賞した。近年では、ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」(23)に主演した役所広司がカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、同作はアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。ドキュメンタリーにも定評があり、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(99)、「Pina ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」(11)、「セバスチャン・サルガド地球へのラブレター」(14/ジュリアーノ・リベイロ・サルガドと共同監督)がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
ベルリン国際映画祭ディレクターのトリシア・タトル氏は、「ヴィム・ヴェンダースは映画界において最も影響力のあるひとりです。彼は60年にわたり、人間らしさと驚きに満ちた作品で私たちの心を動かし、楽しませてきました。尽きることのない好奇心と映画言語の深い造詣は、彼が他のアーティストの才能を掘り下げるときにも、目的やつながりを探る私たちの姿を映し出すときにも、すべての作品にはっきりと反映されています」と、就任に喜びのコメントを発表した。
第76回ベルリン国際映画祭は2026年2月12~22日まで、ドイツ・ベルリンで開催される。
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
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撮影/松蔭浩之