天海祐希、「ずっと皆さんの心に『キントリ』がありますように」『劇場版 緊急取調室』ついに公開!メンバーの涙と笑いがあふれた初日舞台挨拶

ドラマおなじみの「うえーい」の円陣を組んでフォトセッション。大杉漣さんへの感謝があふれた

天海祐希、「ずっと皆さんの心に『キントリ』がありますように」『劇場版 緊急取調室』ついに公開!メンバーの涙と笑いがあふれた初日舞台挨拶

12月26日(金) 16:47

2014年1月よりスタートした大ヒットドラマのフィナーレを飾る劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の初日舞台挨拶が12月26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、「キントリ」お馴染みのメンバーである天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、でんでん、小日向文世に加え、劇場版に参加した石丸幹二、佐々木蔵之介、常廣丈太監督が出席。それぞれが抜群のチームワークで会場を盛り上げると共に、ドラマのスタート時から刑事の中田善次郎役としてレギュラー出演し、2018年2月21日に亡くなった大杉漣さんへの想いをあふれさせるなど、涙と笑いがいっぱいの舞台挨拶となった。
【写真を見る】『緊急取調室 THE FINAL』メンバーがズラリと登場!初日舞台挨拶の様子

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天海演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーと共に、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる本シリーズ。劇場版では、超大型台風が発生し、国家を揺るがす非常事態の最中、総理大臣銃撃事件が巻き起こる。

ファンから大歓声を浴びた天海祐希

2年前に一度公開延期となってから行われた劇場版の再撮影、連続ドラマファイナルシーズンを終え、ついに公開初日を迎えた。メンバーはこの日、会場の中扉から客席の間を通って登場。ステージに上がった天海は「皆さんどうでしたか、この2年」と周囲を見渡しながら、「昨日は本当に、頼む!公開してくれ!と。ワクワクとドキドキで寝られなかった」と告白。「今日という日を無事に迎えられて、こんなにたくさんのお客様に来ていただいて心から感謝しています」とお礼を述べて大きな拍手を浴びた。

でんでん、小日向文世の仲良しトークに会場も大爆笑

小石川春夫役の小日向が「終わった気がしない」、玉垣松夫役の塚地も「とうとう!」、菱本進役のでんでんも「まだハラハラドキドキしている」と公開を迎えて信じられない気持ちだと話していたが、磐城和久役の大倉は「鈴木さんから『交通違反でも、また公開できなくなるぞ』と脅されて。本当に慎重に生きていました」とコメント。監物大二郎役の鈴木が「とにかく道中、安全運転に心がけて。なにかあってはいけない。その一心でここまでやってまいりました」と気を引き締めていたと続くと、天海は「この作品にかける想いは、やっぱりみんな同じ。同じように並走してこられた」と仲間への信頼を口にしつつ、「お客様も待ってくださっていた。2年前のムビチケを持って観に来てくださった方もいる」と愛し続けてくれたファンにも感謝を込めていた。

田中哲司は「宝物のような12年間を送らせていただいた」と語った

撮影中はいつもお墓や健康の話題で盛り上がり、にぎやかに過ごしているという「キントリ」メンバー。ステージでも息ぴったり&わちゃわちゃとしたトークで会場を大笑いさせていたが、梶山勝利役の田中は「みんなをまとめてこられたのは、天海さん。僕らは、天海さんのもとで泳がせていただいて、好き勝手に演じさせていただいた。僕たちは12年間も一緒だったので、本当にめちゃくちゃ仲がいいんですよ」と公言。「宝物のような12年間を送らせていただいた」としみじみと語る。総理を襲う謎の暴漢、森下弘道役の佐々木は「皆さん、(撮影の合間は)笑い倒している。取調室でも緊張しなかった」、内閣総理大臣である長内洋次郎役の石丸も「控え室での会話がものすごく楽しい。でも撮影に一歩入ると緊迫したシーンになる。そのギャップで、熱が出ました。すばらしいチームワーク」と現場のメリハリのある空気感について証言していた。

クランクアップの際には「泣いた」と声を揃えた“もつなべコンビ”

クランクアップや打ち上げの際には、“もつなべコンビ”と呼ばれる渡辺鉄次役の速水と鈴木が、号泣していたという。鈴木は「速水さんの顔を見るとダメだろうなと思っていたので、速水さんの顔を見ないでご挨拶をしていた。でも泣いちゃって、パッと速水さんを見たら号泣していた」と2人で顔を見合わせて照れ笑い。みんなで一緒にクランクアップできたと振り返った天海は、「この2人が泣き出されて『あっ』と思ったら、こっちも(田中も泣き出した)。こっちもこっちも泣いていると思ったら、シュッと冷めてしまって」と話して、会場も大笑い。天海は「しっかりと、ご挨拶を述べさせていただきました」と笑顔を見せていた。

感謝を込め、天海祐希に深々とお辞儀をした

「キントリ」メンバーが一堂に会するのは、この日が最後のチャンスになる。「キントリ」メンバーと歩んできた12年について回想した田中は、本作をエンドロールまで観た時に「号泣して、しゃくりあげてしまった」のだとか。「僕らのなかには、漣さんがいるんです。こうやって初日を迎えられたことも、漣さんのおかげかなと思う。漣さんもこの映画を観ていると思います」と目を細めると、でんでんも「我々も『キントリ』が大好きなんですが、『キントリ』のことを一番好きだったのは大杉漣さん。『天海さん、やったね!おめでとう!』と一番喜んでくれているのが漣さんだと思う。漣さんはここにいると思う」と同調。「漣さんのピンチヒッターという形で、シーズン3から参加した」という塚地は、「プレッシャーもありましたが、玉ちゃんとして新たな風を吹き込めるように。役のなかでも将棋仲間ということで、漣さんが近くにいてくれたから、玉ちゃんができた」と打ち明けた。

鈴木浩介は、大粒の涙を流した

小日向は「漣さんがいた時も、中心にいたのはやっぱり真壁有希子。天海さん。僕ら男たちは、天海さんに引っ張っていただいた。天海さんに助けられた」と切り出し、「改めて、天海さん。12年間、本当にありがとうございました!」と頭を下げると、周囲も一斉に「ありがとうございました!」と声を上げ、会場からも同じ気持ちを表現するように拍手が上がった。この段階ですでに涙ぐんでいた鈴木は「レギュラーシーズンが始まる前に、漣さんのお墓参りに行って。漣さんが天海さんに甘えて、じゃれあっていた姿を思い浮かべたり、背中を押してくれている感じがしたり。漣さんがいてくれて、本当に楽しい現場でした」と声を震わせた。「デビュー当時、大杉さんにご挨拶をさせていただいたことがある」という速水も、「シーズン1がスタートした時に、大杉さんがそのことを覚えてくださっていた。それが本当にうれしくて」と涙。「大杉さんとの時間は、勉強になることばかり。どこかの席で見てくれているような気がする」と会場を一望した。

「このメンバーのなかに必ず漣さんがいてくださっていると信じています」

「あまり泣きたくないので、泣かない」と自らを奮い立たせた天海は、「初日を迎えられたことは、すべての方からのプレゼントだと思っているし、漣さんが力を貸してくださっていると思っています。今日の日を迎えるために、ものすごい数の方が力を貸してくださっています。関係者の皆さん、2年間待っていてくださった皆さん、ずっと応援してくださった皆さん。その想いを背負って、私たちはここに立てていると思っています。すべての方々に、本当に心から感謝したいです。ずっと待っててくれて、ありがとうございます」と心を込め、「本当にありがとございました。ご一緒できて、とても、とても幸せでした」とステージ上のメンバーに改めて一礼。「ずっと皆さんの心に『キントリ』がありますように。そしてきっと、このメンバーのなかに必ず漣さんがいてくださっていると信じています」と熱っぽく語ると、会場から大きな拍手が沸き起こっていた。

取材・文/成田おり枝


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