【写真】韓国の天才子役と謳われたパク・チビン
11歳のときに策謀によって愛する父を失い、朝廷で孤立しながらも誇りと正義を失わなかった、朝鮮王朝第22代国王・正祖(チョンジョ)。その半生をドラマティックに描いた韓国時代劇「イ・サン」(毎週木曜16:00-、BS12 トゥエルビ[BS222ch※全国無料])が12月25日(木)より放送を開始する。70話を超える大長編ながら、日本でもリピーターが続出するほどの人気作。1話観れば必ず続きが観たくなる今作の面白さの秘密はどこにあるのか。主人公イ・サンを演じた天才子役と、サンを支えた固い友情を軸に、本作の魅力を紐解いていく。
■実在した王の半生を描く大ヒット大河ドラマ
本作を手掛けたのは、日本でも大ヒットした時代劇「宮廷女官チャングムの誓い」(2003)や「トンイ」(2010)で知られるイ・ビョンフン監督。実在した李氏朝鮮の第22代国王・正祖の半生を描く。
そんな本作は、衝撃的な事件で幕を開ける。朝鮮王朝第21代国王・英祖(ヨンジョ)に謀反を企てたとして、息子である思悼世子(サドセジャ)が米びつに閉じ込められたのだ。思悼世子の息子のイ・サンは英祖に父を救ってほしいと直訴するが、奔走も空しく父は帰らぬ人となる。
思悼世子を謀反人に仕立て上げたのは、朝廷で権勢を振るい、思悼世子とサンを敵視する老論(ノロン)派だった。父亡きあと、老論派の敵対心はサンに集中。わずかな側近と、ある出来事から親友となったソン・ソンヨンとパク・テスが、孤立を深めるサンの大きな支えとなる。
「必ずや――聖君になるのだ」という父の言葉を胸に、英祖から王の在り方と正しき政治を学ぶサン。やがて青年となったサンは英祖に王位継承者として認められるが、サンを排除しようとする老論派の策謀も苛烈さを増していく。時に足を引っ張られ、時に命を狙われる。「一難去ってまた一難」を地で行くようなサンの日常に感情移入は自ずと高まっていく。
■天才子役パク・チビンの熱演と3人の友情にもらい泣き
少年時代のサンを描く物語序盤で圧倒的に目を引くのが、サンを演じるパク・チビンの芝居のうまさだ。とりわけ印象的なのは、米びつに幽閉された父との対面シーン。父のやせ細った手を握った瞬間、サンの大きな目から涙が溢れ出し、見張りに気づかれる危険も顧みず何度も「父上」と呼びかける。その迫真の演技に、誰もが目頭を熱くすることだろう。
王世孫としての毅然とした表情、初めて街に降り立ったときの少年らしい笑顔、涙をたたえた切ない表情。サンに感情移入できるのは、パク・チビンの巧みな演技あってこそ。12歳にして圧巻の演技を見せた彼が、天才子役と呼ばれ、ドラマや映画に引っ張りだこになったというのもうなずける。
王世孫であるサンと女官見習いのソンヨン、内官見習いのテスが育む、身分を超えた友情も熱い。父のもとへ向かうサンと偶然出会ったソンヨンとテスは、サンの素性を知らずに彼を手助けする。その後、サンが王世孫だと知り驚愕するが、サンは変わらず2人に友人として接し、偉ぶることもしなかった。
サンの人柄に惹かれたソンヨンとテスは、英祖に不敬を許され宮殿に戻ることになったサンと、再会を誓って指切りする。その約束通り、ソンヨンは成長して宮中の画事を司る図画署に勤めることに。テスは武官試験に合格し、護衛官として王とサンを守る立場となる。
ソンヨンは持ち前の優しさと絵の才能で、テスは武技でサンを助け、サンもそんな2人に信頼を寄せ温かく見守る。政争と策略に満ちた物語にあって、大人になってもぶれることのない3人の性格と友情は、まぶしいほどに光り輝いて見える。
■3人の想いが交錯するラブロマンスも見もの
サンが青年になってからは、ラブロマンスも大きな見どころになる。サンとソンヨンはお互いに惹かれ合っていくが、サンには嬪宮(ピングン)という正室がいるうえに、ソンヨンは一介の女官にすぎない。それゆえ、サンに想いのこもった目で見つめられるたび、ソンヨンは募っていく恋心に苦しむこととなる。
一方、テスもまたソンヨンを密かに想い続けるが、気のおけない友人同士という関係から進展する気配はなし。それでも機会を見つけてはソンヨンのもとを訪ね、嬉しそうにおしゃべりするテスは、健気でもあり不憫でもある。友情で結ばれた3人が織り成すロマンスの行方も見逃せないところだ。
BS12 トゥエルビでは12月25日(木)から「イ・サン」を2話連続放送。日本の韓国ドラマファンからも、SNSに「世孫の成長と宮廷での策略、権力闘争の世界観に歴史ロマンスの切なさが加わって、何度見ても感動しちゃう」「イ・サン、ソンヨン、テスの友情に爆泣き」「私の史劇韓ドラ歴はイ・サンが始まり」「何度見ても飽きない」と熱いラブコールが寄せられる話題作となっている。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)
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