【写真】折田(染谷将太)に銃を突きつけられる水町(山田杏奈)
水上恒司が主演を務めるドラマプレミア23「シナントロープ」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系ほか/TVer・Lemino・Prime Videoにて配信)の最終回が、12月21日に放送。折田(染谷将太) に水町(山田杏奈)が拉致監禁されてから1年後、都成(水上)が水町の秘密を知ったシーンに声が上がり、SNSが盛り上がった。(以下、ネタバレを含みます)
■「シナントロープ」とは
同作は、街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」を舞台に、複雑に絡み合う人間模様が描かれる男女8人の青春群像ミステリー。
ある日、シナントロープで不可解な強盗事件が発生し、静かだった日常が少しずつ歪みはじめ、揺らぎ出した関係と感情が次々と事件を引き寄せていく。現代の若者たちを投影したリアルな人間模様と、不穏な世界観の中で緻密な伏線や巧みな会話劇が描かれる。
原作・脚本は、2021年に放送されたアニメ「オッドタクシー」(テレ東)の脚本で知られる此元和津也氏がオリジナルストーリーを書き下ろし、監督は山岸聖太氏が担当する。
水上は「シナントロープ」で働くさえない大学生・都成剣之介を演じ、都成がひそかに思いを寄せるヒロイン・水町ことみを山田、明るいお調子者・“キバタン”こと木場幹太を坂東龍汰、地味で真面目なお嬢さま・里見奈々を影山優佳、心優しい漫画家志望の田丸哲也を望月歩、エキセントリックなメンヘラガール・室田環那を鳴海唯、静かで不気味な新人アルバイト・志沢匠を萩原護、夢追うバンドマン・塚田竜馬を高橋侃が演じる。
また、裏組織「バーミン」の冷徹なトップ・折田浩平に染谷、折田に仕える龍二に遠藤雄弥、龍二の幼なじみで相棒の久太郎にアフロ、折田の右腕的存在で針金を操る女・睦美に森田想、シナントロープのオーナー・加藤に黒田大輔、神出鬼没な老紳士に綾田俊樹、過去に折田と関わりがあった男・シイに栗原颯人、シイの相棒的存在で水町の父親に山本浩司が扮(ふん)する。
■都成は負傷しながらも水町を助けに行く
クルミ(石崎ひゅーい)と別れて山を進んでいた都成は、車から降りる龍二の姿を目撃。面識のある都成は顔を隠すためとっさに目出し帽をかぶるが、すぐに見つかってしまい右腕を切りつけられた上で、拘束される。
龍二は折田のもとに連れて行こうとするが、都成は反撃に出るため、龍二に揺さぶりを掛け、拘束を解いて逃げ出すことに成功。都成を追う龍二は、その道中で久太郎の死体を見つける。
ショックを受けた龍二は水町を監禁している山小屋へ行き、油断した折田の背中をナイフで突き、そのあとトドメを刺そうとするが、そこにタイミング悪く都成が現れて隙を見せてしまう。折田はその瞬間に龍二を銃で撃ち、シマセゲラだと思い込んだ都成のことまで撃ち殺そうとする。ところが、弾切れしていることがわかった途端にシマセゲラを殺すのを諦め、ふらつきながら山の中へと消えていく折田。
都成は目出し帽を被ったまま山小屋に入り、シマセゲラのフリをして水町を助けるのだった。
■水町の秘密が明かされたシーンに「手のひらで転がされてた」の声
水町が折田に拉致監禁された事件から1年後、銀行員になった都成はハシビロコウこと志沢と共に繁盛しているシナントロープを訪れる。店に入り席に着いた志沢は、キバタンこと木場とはあれから会ってないと言ったあと、田丸、里見、環那、塚田の近況を都成に話し始める。
水町に関しては、相変わらずシナントロープのオーナーを継続中で、大学生起業家としてテレビのインタビューを受けるほど成功していた。志沢は「1年前のこと考えてたんです。簡単でした。誰が一番得したのかってのを考えたら…水町さんがどこまで計算していたのかわからないですけど、結果、すべて手に入れたのは彼女です」と言い出す。
水町を信じたい都成に、水町の父親が折田の下で働いていたこと、折田の父親の金庫の中身を奪おうとして水町の父親が折田に殺されたことを明かした志沢。水町は自分の父親の悲願を叶えるためにシナントロープ強盗事件から自身の拉致監禁までを計画し、最終的にすべてを手に入れたのだと、志沢は断言する。
水町に対して疑念を抱き始めた都成は、折田が知らない人物からシナントロープを襲うように代行を頼まれた時に、依頼人から送られてきたと話していた携帯(最初は折田の携帯だと都成は勘違いしていた)を取り出し、二人の前に現れた水町とセルフィーを撮ろうと携帯を水町の顔に向ける。すると、その携帯の顔認証ロックが解除されるのだった。
ほかにもいくつかの水町の秘密が明かされたシーンに、「えぐい」「みんな手のひらで転がされてた」「すべては水町の計算だと??」「インカアジサシおじいちゃんかよ!!」「ハシビロコウの種明かしありがたい」「名探偵ハシビロコウや」「都成かわいそう」「うぉーーーまじか…」「天才的に悪い女でたまらない」「水町さんこわぁ」「水町ちゃんおそるべし黒幕すぎる」「折田よりも一枚上手が水町さんってことか…」「私はこういうとんでもねぇ女が好きすぎる」「水町ことみさん激ヤバなヤバイ人だと判明」「もう君たちは水町と関わらない方がいいよ今度は命取られちゃうよ」「山田杏奈ちゃん小悪魔っぷりがよかった」「ほんま人間不信なるて」などの声が上がり、SNSが盛り上がった。
番組ラストでは、都成が子どもの頃に目撃して捕まったひき逃げ犯が折田の父親であることが判明。1話からの数々の伏線が見事に回収された最終回となった。尚、本編に入りきらなかった約13分の映像が追加された完全版の最終回がPrimeVideo & Tverで配信中。
◆文=奥村百恵
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