町田啓太、俳優デビュー15周年“ハードでチャレンジングな年”を経て「自分を褒めてあげたい」

町田啓太/撮影:永田正雄

町田啓太、俳優デビュー15周年“ハードでチャレンジングな年”を経て「自分を褒めてあげたい」

12月24日(水) 7:10

町田啓太
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12月27日(土)、28日(日)に放送・配信される「連続ドラマW池井戸潤スペシャル『かばん屋の相続』」(2日連続夜10:00-、WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド、全4話〔第1話無料放送〕)の第1話「十年目のクリスマス」で主演を務める町田啓太にインタビューを実施。初めて池井戸潤氏の作品に参加した感想や、俳優デビュー15年となった現在の心境を聞いた。

本作は町田啓太、菅生新樹、伊藤淳史、藤原丈一郎が主演を務め、池井戸氏の短編から「十年目のクリスマス」「芥のごとく」「セールストーク」「かばん屋の相続」の4篇(短編集「かばん屋の相続」[文春文庫]所収)をドラマ化。社会の中でもがきながらも懸命に生きる人々の姿を描く1話完結のオムニバスドラマだ。

「十年目のクリスマス」では、東京第一銀行に勤める永島慎司(町田)は、自身が担当していた会社・神室電機の元社長・神室彦一(上川隆也)を見かける。神室は会社が倒産し路頭に迷ったはずだが、なぜか羽振りが良さそうだった…。そんな姿に疑問を抱いた永島は、真相に迫っていく。

■“池井戸作品”は「登場人物のエネルギーがすごく高い」

――原作、台本を読んでどのような印象を持たれましたか?

リアルだけどドラマチックでもあり、すごく熱量が高いなと思いました。そんな池井戸さんの世界観に自分も入ることができてうれしかったし、楽しみでしたね。

――池井戸作品に対してどのような印象をお持ちですか?また好きな作品は?

好きな作品はたくさんありますが、「下町ロケット」が好きですね。どの作品でも登場する人たちのエネルギーがすごく高いなと感じていて、だからこそ多くの方の心に届いているんだろうなと思います。

今回は銀行が舞台ですが、そこで抑圧されていたり、闘っていたり、人と人が向き合っていく、そのエネルギーがすごく高いですね。

――今回、映像化の多い“池井戸作品”に初めて参加してみていかがでしたか?

これまで池井戸さんのいろんな作品を見ていたので、とてもうれしかったです。銀行とある企業を介して、短いお話の中に人情や家族のことが温かく描かれていて、いろんな要素が詰め込まれています。

――西浦正記監督とは「連続ドラマWフィクサー」シリーズ(2023年、WOWOW)以来の再タッグということですが、西浦さんの演出はいかがでしたか?

「フィクサー」はシーズン3まであり、長い期間撮影していたので、最初は演出面でいろいろと助言を頂いて、それをどう昇華していくかということが多かったのですが、徐々に僕からも相談させてもらったりして。

西浦さんからも「こういうふうに思っているんだけど、どう?」って聞いてくださったり、とてもありがたかったですね。今回は最初からそういうふうにできたので、すごく楽しくて充実した時間でした。

撮影期間は10日間くらいで短かったのですが、アイデアを出し合って一緒に作っていって10日間だけど1クール(3カ月)くらいあったような濃密な時間でした。

■「どんな役でも自分が一番の理解者になろうと思って…」

――今回銀行員という役どころですが、どのように役作りをされましたか?

どんな職業でもいろんな人がいると思うので、銀行員だからっていう決めつけはせずにやろうと思って。銀行で働いている人ではありますが、永島の性格の良さや真っすぐなところ、上司にも自分の意見を言える強い意志がある、そういう部分を大事にできればいいなと思って演じました。

――永島に対して好感を持ちましたか?

僕はどんな役でも自分が一番の理解者になろうと思って演じています。だから毎回いとおしいと思っていますし、今回の役は自分と近くはないと思いますが、真相を追い求めていく姿は似ているかな。僕も何か気になったら追い求めていくと思います。

――役作りについて監督からアドバイスやリクエストとかありましたか?

オリジナルのシーンもあるのですが、「できる限り神室に対して詰め寄ってくれ」と言われました。
町田啓太


■上川との共演で「たくさん学ばせていただきました」

――神室役の上川さんと共演されていかがでしたか?

ロケ場所の上空で飛行機が飛んでいたとき、僕も上川さんも飛行機が好きなので盛り上がりました(笑)。最終日にはプライベートな話もさせていただいて、本当にすてきな方でした。

お芝居をされている姿、俳優としてももちろんですが、スタッフさんたちに対してすごく丁寧な言葉遣いで、対応も一つ一つが紳士的で、そういう部分もたくさん学ばせていただきました。

――今回の作品で新たに発見されたこと、気付いたことはありますか?

演じている中で、このときの心情はこうかもしれないとか、ここはこういう心理なのかも?など、いろんな気付きがありましたね。西浦さんとたくさん話をしながら構築していく、一緒に作品を創っていくというのが楽しかったです。

今作は人との向き合い方、人は多面的である、そういうところを丁寧に表現しているのですが、サスペンス要素もあるので見ている方が一緒に真相を追っていってもらえたらなと思います。

――2025年を振り返って印象に残っていることはありますか?

ハードでチャレンジングなことが多かった年でした。いろんな役をやることで切り替えが大変ということはないのですが、一つの作品が終わって2、3日後に次の作品の撮影に入ることが続いていたので、あまり準備期間がなくて鍛えられました(笑)。

いつも与えられた役にフォーカスして、できる限り向き合うのですが、準備期間が少ないのが試練だったかなと思います。でもチャレンジして良かったなと思うし、自分を褒めてあげたいなと思います!

――デビューして15年ということですが、演じることに対して気持ちの変化などはありますか?

年齢が変わると感じることも変わってくるし、考えられる幅が増えてきたかなと思います。まだまだ余裕はないのですが、気付けることが増えてきたかなと思います。また、皆さんから反響を頂けることは本当にありがたいです。

最近だと「グラスハート」(2025年、Netflix)もいろんな方に楽しんでいただけてうれしかったですし、これまでの経験全てがつながっていると思うので、これからも一つ一つ丁寧にやっていきたいなと思います。


◆取材・文=nagaco/撮影=永田正雄
ヘアメーク=Kohey(HAKU)/スタイリング=石川英治




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