露天風呂からの景色を“スマホで撮影”する中国人観光客…注意したら“聞こえないフリ”「スタッフの丁寧な対応に救われた」――大反響セレクション

※写真はイメージです

露天風呂からの景色を“スマホで撮影”する中国人観光客…注意したら“聞こえないフリ”「スタッフの丁寧な対応に救われた」――大反響セレクション

12月23日(火) 15:43

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大事件ばかりがニュースではない、身近な小さな事件の方が人生を左右することも。注目のテーマを取り上げ大反響を呼んだ2025年の仰天ニュースを特別セレクション!(初公開2025年6月23日記事は取材時の状況)
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インバウンド需要に沸く日本。しかし今、各所では外国人観光客による“マナー違反”が問題となっている。とくに“撮影”に関しては、本来ならば周囲への配慮が必要となるはずだが、外国人観光客の自己中心的で無遠慮な行動に「迷惑」と感じてしまうケースが少なくない。

外国人観光客の女性がスマホを持ったまま露天風呂へ

佐々木里美さん(仮名)は、友人と宮城県・松島の旅館に宿泊した。松島湾を一望できる露天風呂でくつろいでいた時のことだ。中国人観光客と思われる若い女性2人組が入ってきたという。

「彼女たちはスマホを手に持ったままでした。湯船に浸かるとすぐにスマホを構えて露天風呂からの景色を撮り始めました。最初は景色だけかと思ったのですが、自撮りモードに切り替えて、他のお客さんもいる湯船の写真や動画を撮り始めたのです」

周囲の客は明らかに困惑していた。一人の女性が「撮影は禁止ですよ」と日本語で注意し、他の客も拙い英語で伝えようとした。しかし、中国人観光客は“聞こえないフリ”をしたそうだ。

「彼女たちはまるで聞こえていないように目をそらし、スマホの操作をやめようとしません。空気が悪くなるなか、別のお客さんがそっと脱衣所に出て、スタッフを呼びに行ったようです」

不機嫌な態度でスタッフに噛み付く

数分後、旅館のスタッフが浴場に入ってきた。流暢な中国語でスマホの使用と撮影をやめるよう促すと、状況は一変した。

「急に不機嫌な顔になり、スタッフに対して睨むような目つきでまくしたてるように中国語で文句を言っていました。どんな意味の言葉なのかわかりませんが、その口調には明らかに棘がありました」

結局、彼女たちはブツブツと言いながら露天風呂から出て行った。

場の雰囲気はようやく落ち着き、佐々木さんと友人はため息をつきながら「せっかくの景色なのに、残念だったね」と言い合った。他の客からも「外国人観光客が増えると、こういうことも多くなるね」といった声が聞こえてきた。

佐々木さんは、「旅館のスタッフの丁寧な対応に救われた」と振り返る。

「日本のマナーを理解しないまま外国人観光客に行動されると、どんなに景色や施設が素晴らしくても、台無しになってしまうと痛感した出来事でした」

桜の撮影中に横から割り込んできて…

黒渕いさおさん(仮名)は昨年の春、彼女と一緒に桜の名所として知られる公園へ花見に出かけた。人混みを避けるため、平日の午後を選んだものの、思いのほか観光客で賑わっていたという。

「公園の奥にある小さな池の周りに桜が咲き誇っていて、池に映る桜の美しさに感動した私たちは、写真を撮ろうとしていました」

人があまり映らない絶好のアングルを見つけ、カメラを構えた瞬間だった。突然、目の前に割り込んできたのは、金髪で派手な服装をした外国人観光客の若いグループだった。

「彼らは『オー、ビューティフル!』『パーフェクト!』などと大声で叫びながら、まるで私たちが存在しないかのように次々とポーズを取り始めました」

黒渕さんは丁寧に「すみません、写真を撮っているので」と声をかけたが、彼らは全く聞く耳を持たなかった。

「私も段々と腹が立ってきて、『エクスキューズミー! ウィーアーテイキングピクチャーヒア!』とカタコトの英語で注意したのですが、彼らは『オーケー、オーケー』と適当に返事をするだけで、相変わらず自撮りに夢中でした」

我慢の限界がきた黒渕さんは、大きな声で「邪魔です!どいてください!」とジェスチャーも交えて強く訴えた。しかし、彼らはそれすらも面白がり、より大げさなポーズを取ってはしゃいでいたという。

背中から池にドボン

グループの中でも特にはしゃいでいた金髪の男性が、池の縁の石に足を乗せて決めポーズを取ろうとした。その瞬間である。予想外の出来事が起きた。

「その石が濡れていたのか、足を滑らせてバランスを崩し、そのまま背中から池にドボンと落ちてしまったのです」

水しぶきが上がり、周囲からは「オーマイガッド!」という声が上がった。落ちた男性は慌てて立ち上がったが、おしゃれに着飾っていた白いシャツとジーンズはびしょ濡れ。さらに、高そうな一眼レフカメラも完全に水没してしまったという。外国人観光客は濡れた服装のまま、慌ててその場を去っていった。

「彼女は心配そうな顔をしていましたが、私は正直なところ、少しすっきりした気持ちでした。あまりにも身勝手な行動に対する報いのようでした」

——外国人観光客が、文化や風習の違う土地を訪れてテンションが上がってしまうのはわかる。お互いが気持ちよく過ごせるように早くなってほしいものだ。

<文/藤山ムツキ>

【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

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