俺(リョウタ)は、3年前にトモコと再婚した。トモコは前夫との子どもであるアオイとユウナを育てていた。子どもたちがサッカーを頑張る姿を見て、大学までサッカーをしていた俺は「この家族の力になってあげたい」と心から思ったのだ。その気持ちに嘘はなかった。けれど再婚してみると次第に、俺が求めるものとトモコが求めるものに違いが生じはじめた。どうやってもその価値観の差は埋まらず、俺たちの生活はギスギスしたものになっていった……。
「プロになる」とか「必死で頑張る」とか言ってこっちを期待させておきながら、結局は応えてくれなくなった子どもたち。俺はこれだけ尽くしてきたのに……。一体なんのためにこの子たちと一緒にいるのか分からなくなってしまった。
俺は子どもたちに精一杯向き合ってきたし、金だけ出して面倒は見ると提案した。それを受け入れず、離婚という選択をしたのはトモコの弱さだ。しかしトモコたちが家を出て行く日。子どもたちに挨拶されて、俺は呆然としてしまった。
俺は自分なりに頑張ってきたつもりだった。幸せにしてあげたい、アオイやユウナの夢をサポートしてあげたい。その一心だった。でも最後に子どもたちから「ごめんなさい」と謝られて、はじめて気が付いた。俺は「親」にはなれなかったんだ、と……。
この3年間「家族」としてやってきたはずのに、結局子どもたちとは「家族」になれなかった。コーチと教え子のような関係性しか、この子たちと築くことができていなかった。シーンと静まり返った家の玄関には、もう二度と子どもたちが使うことのないサッカーボールが転がっていた。
原案・ママスタ脚本・渡辺多絵作画・マメ美編集・井伊テレ子
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