12月22日(月) 5:30
電気代は、消費電力(キロワット)に使用時間や電力料金単価を掛けて計算されます。このため、家電ごとの消費電力と使用時間が重要な判断材料になります。
一般的に、こたつの消費電力は弱運転で100ワット前後、強運転でも600ワット程度とされており、単体で見ると消費電力は比較的小さめです。
一方、エアコンの暖房運転は、立ち上がり時に電力を多く使い、その後は室温を維持するために消費電力が下がる特性があります。機種や外気温などにもよりますが、平均的には400~500ワット程度、場合によっては1000ワットを超えることもあります。
このため、「短時間・局所的に使う」前提であれば、こたつのほうが電気代を抑えやすい傾向がありますが、長時間・広範囲の暖房にはエアコンの方が効率的になる場合もあるため、どちらが安いかは使用状況によります。
こたつは足元を中心に暖めるため、部屋全体の室温は上がりにくいという特徴があります。その結果、寒さを補うためにエアコンや電気ストーブを併用すると、消費電力量が増え、電気代がかえって高くなる可能性があります。
一方、エアコンは部屋全体を一定の温度に保つため、設定温度を低めにして連続運転したほうが、頻繁なオン・オフより消費電力が安定しやすいとされています。
つまり、こたつは「エアコンの代替」ではなく、「補助的な暖房」として考えるほうが、実態に合っているといえるでしょう。
実際の電気代を抑えるには、家電の種類よりも使い方が重要です。例えば、エアコンの設定温度をやや低めにし、体感温度をこたつで補う方法は、無理のない対策のひとつと考えられます。また、断熱カーテンの使用や床からの冷気対策を行うことで、同じ暖房条件でも消費電力量を抑えられる可能性があります。
なお、電気代が前年より大きく増えた場合でも、必ずしも使用量が増えたとは限りません。電力料金単価や燃料費調整額など、制度上の要因が請求額に影響しているケースもあります。
こたつは消費電力が小さい家電のひとつですが、エアコンより必ず電気代が安くなるとは限りません。暖房の役割や使用時間、併用状況などによって、実際の電気代は大きく変わります。
電気代の増加に不安を感じた場合は、「どの家電が得か」を単純に比較するのではなく、電気料金の仕組みや自宅の使用状況を確認することが重要です。制度を正しく理解したうえで、無理のない暖房方法を選ぶことが、結果的に家計の負担を抑えることにつながるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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