映画芸術科学アカデミーは12月16日(現地時間)、第98回アカデミー賞の12部門でショートリストを発表した。ショートリストとは最終ノミネート前の絞り込みリストで、来月アカデミー会員がここから最終候補を選出する。オスカーの行方を占う重要な指標となるだけに、映画界の注目が集まっている。
今回のショートリストで最多選出となったのは、ライアン・クーグラー監督の「罪人たち」と、昨年の大ヒット作の続編「ウィキッド 永遠の約束」。両作品はともに8部門でショートリスト入りを果たした。
「罪人たち」は、人種隔離政策下のアメリカ南部を舞台にしたバンパイア映画。キャスティング賞、撮影賞、メイク&ヘアスタイリング賞、作曲賞、歌曲賞、視覚効果賞など、技術部門を中心に幅広く選ばれた。一方、最有力候補と目されるポール・トーマス・アンダーソン監督の「ワン・バトル・アフター・アナザー」は5部門にショートリスト入りしている。
今回特に注目を集めたのが、新設されたキャスティング賞だ。この部門には「ハムネット」「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ」「センチメンタル・バリュー」など、主要な作品賞候補作品が名を連ねており、作品賞の前哨戦としての様相も呈している。
日本からは、李相日監督、吉沢亮・横浜流星主演の「国宝」が快挙を達成した。国際長編映画賞、メイク&ヘアスタイリング賞の2部門でショートリスト入りを果たしている。
最終ノミネート作品の発表は来月。第98回アカデミー賞授賞式は2026年3月15日に開催される。
【作品情報】
・
ハムネット
【関連記事】
・
【最新版】本当に面白いおすすめ映画ランキングTOP30絶対に何度も見るべき“傑作”を紹介
・
Netflixで観てほしいおすすめの人気映画30選~編集部厳選~
・
【本当に怖い映画30選】トラウマ&衝撃作を“ジャンル不問”で編集部が厳選
(C)吉田修一/朝日新聞出版(C)2025映画「国宝」製作委員会