海苔が高すぎる今、トップバリュ「野菜のシート」が救世主! 年末・クリスマス料理の彩りにもめちゃ便利

トマトのシート。思ったよりも薄い

海苔が高すぎる今、トップバリュ「野菜のシート」が救世主! 年末・クリスマス料理の彩りにもめちゃ便利

12月17日(水) 8:45

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止まらない物価高で、スーパーで大きなため息が出てしまう今日この頃。つい先日も、おにぎり用の海苔を買いに行って「高すぎる」と絶望的な気持ちに……。そんなとき、お手頃で目新しい食品を売り場で発見しました。

それは「野菜のシート」。値下げされていたので試しに買ってみると、超万能な食材であることがわかりました。クリスマスや年末年始、料理の飾りにも活躍しそうです!

原材料は有機野菜と寒天



その万能食材とは、トップバリュ「オーガニック カラフルな野菜のシート」のトマトとほうれん草(味噌)。都内のイオンスタイルで買いました。

価格はともに8枚入138円(税込149.04円)。ただこれは、賞味期限が近いという理由で値下げされた後の価格だったようです。トップバリュの公式ウェブサイトだと本体価格 198円(税込価格 213.84円)と表示されています。

まずはパッケージ裏面で原材料名をチェック。

トマトは「有機トマト、有機とうがん、寒天」、ほうれん草(味噌)は「有機とうがん、有機ほうれん草、寒天、そら豆、食塩」と書かれています。どうやら、有機野菜と寒天で作られたシンプルな食材のようです。

製造所は「株式会社アイル」。ネットで調べてみると、こちらは野菜シートの製造販売を行っている長崎県の企業とのこと。ちなみに、同社が運営するウェブサイトを見ると、野菜シートは「ベジート」という名称で販売されています。

大阪・関西万博、くら寿司、コンビニでも提供された注目食材



ここ最近「しょうゆ」「味噌」「ようかん」などをシート化した食品が話題を呼んでいます。そうしたなか、野菜をペースト状にして薄いシートに加工・乾燥して作られた野菜シートの認知度もじわじわと高まっているようです。

飲食店やコンビニ、機内食、イベントなどで野菜シートを使った料理が提供されることも増え、今年行われた大阪・関西万博では、野菜シートを使ったお弁当がパビリオンで提供されたそうです。

また期間や地域は限定されているものの、くら寿司やセブンイレブン、ファミリーマートなどで、野菜シートを使ったメニューが登場したことも。

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メディアに取り上げられることも多く、日本テレビ系列「ぐるぐるナインティナイン」の「ゴチになります」コーナーや、フジテレビ系列「めざまし8」の特集で紹介されています。

そんな注目食材の野菜シート。さっそく試してみたいと思います!

野菜を食べるより栄養豊富?! 薄いシートの味わいは……



それでは袋から1枚出してみます。

シートは思ったよりも薄い感じ。小さい時、粉薬を飲む際に使っていたオブラートを思い出しました。

ベジートの公式サイトによると、野菜シートはシンプルな形状を持ちながら、野菜本来の栄養や風味を凝縮しており、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているとのこと。生野菜を食べるよりも、むしろ栄養豊富だそうです。

「60歳以上の女性で毎日普通サイズ1枚、男性で普通サイズ2枚摂ると、1日の食物繊維不足分が補給できる」と書かれています。

では、最初にそのまま食べてみたいと思います。シートは薄いですが、味はぎゅっと凝縮されています。トマトのシートは口に入れた瞬間、爽やかな酸味が広がっていきます。

これならトマトが苦手な人でも食べられそう。実際、うちの息子はトマトが嫌いですが、そのまま食べても大丈夫でした。「トマト」と言われなければ、気がつかなかったようです。

もう一つのほうれん草(味噌)も食べてみます。トマトの味わいとは全く異なり、けっこう濃い葉物野菜の味がします。私は特に問題ありませんでしたが、息子はひと口食べた瞬間に目をまん丸にしていました。息子はほうれん草自体は好きですが、風味が濃厚なほうれん草のシートには、やや衝撃を受けたようでした。

新感覚! ヨーグルト+トマトのシート



次にトッピングとして使ってみました。見た目を気にするならキッチンバサミなどで切ったほうがいいですが、手でも簡単にちぎることができます。

よく食べている朝のメニュー(チーズをのせたライ麦パン&オートミールとバナナ入りヨーグルト)にトマトのシートをのせていただきます。

ヨーグルトとトマトの組み合わせは初めてでしたが、こんなに合うとは! バナナの甘さとトマトの酸味、ヨーグルトのクリーミーさがすごくマッチします。

そして、チーズをのせたライ麦パンにトマトの野菜シート。これもよく合います。普段からパンにトマトをのせて食べることは好きなのですが、普通のトマトだと果肉がボトッと落ちてしまったりして、やや食べにくいと感じることがあります。

野菜シートであればそういう食べづらさもナシ。わざわざ生のトマトを切ってのせる……なんて手間をかけなくても、シートをさっとのせるだけで充分おいしい。新たな発見でした。

海苔の代わりに野菜シートをご飯に巻いてみたら……



今回野菜シート買ってみた最大の目的は、海苔の代わりにおにぎりに使える食材を見つけることでした。おにぎりをよく食べるわが家では、海苔の消費量がハンパないのですが、最近は値上がりしていて気軽に使えません。

そこで、ほうれん草のシートで試してみることにしたのです。

そんなわけで、おかかご飯のおにぎらずに巻いてみたところ、期待以上の味に感激。ほうれん草のシートに味噌味がついているので、おにぎらずの味付けも薄くても大丈夫でした。もちろん海苔独特の香りはありませんが、これだけ美味しく食べられるなら、海苔だけにこだわらなくてもよさそうです。

もう一つは、冷蔵庫の奥に眠っていた笹かまをチーズとニンジンと一緒にほうれん草のシートで巻いてみました。笹かまを食べる時は醤油をつけることが多いですが、シートに味がついているからか、この時は何もつけずに美味しくいただけました。これも文句なしのおいしさで、おかずやつまみのレパートリーにぜひ加えたい!

ちなみに巻いて使う時は、シートを少し湿らせた方が使いやすいです。

ジュレやスープもあっという間にできあがり



寒天と野菜でできているこのシートは、水を加えればジュレやスープになります。

ブロッコリー、ソーセージ、コンソメ、トマトのシートに水(約200ml弱)を加えて、レンジで2分ほどチンすれば、あっという間にトマトスープのできあがりです。

すごく手軽にトマトスープが作れるので、忙しい朝にもぴったり。

次にトマトのジュレを作ってみます。シートを水やお湯で溶かします。

溶けてきたら冷蔵庫で冷やします。30分ぐらい冷やせばジュレのようになりますが、しっかりと固めたい場合はもう少し長く冷やしたほうがいいかもしれません。なお、加える水分の量によって硬さが変わってくるので、様子を見ながら水分を加えた方がよさそうです。

ジュレはそのまま食べてもよし、料理に添えてもよし。夏はそうめんや冷やしパスタに添えて食べたらおいしそう。離乳食や硬いものが噛めない高齢者向けの食事でも使えると思います。

実はけっこう難しい?! 野菜シートでデコってみた



ほうれん草やトマト以外にも、にんじんや、かぼちゃ、玉ねぎなど、いろいろな種類の味が楽しめる野菜シート。それぞれの食材の色味を生かして料理をカラフルに彩ることもできます。デコ弁やパーティー料理のデコレーションも自由自在です。

まもなくやってくるクリスマスを意識して、野菜シートでツリーに挑戦してみました。やってみたら、想像以上に難しかった……。

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ベジートの公式インスタグラムやクックパッドには野菜シートを使ったカラフルな料理や可愛いデコ弁などがたくさんアップされています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください!

レシピと使い道は無限大。難点は……



巻く、のせる、溶かして使うとバラエティに富んだ使い方ができて、栄養価も高い野菜シート。2年の長期常温保存が可能で、持ち運びもラクなので防災食やアウトドア食品としても活用できそう。生野菜のように、いつの間にか冷蔵庫でいたんでしまっていた、なんてこともないので安心です。

さらに、野菜シートに使用されているのは“規格外野菜”。形や大きさにばらつきがあり、出荷されない野菜を定価で買い上げて、農家支援につなげているのだとか。食品ロスを減らし、農家さんの支援にもつながる野菜シート。まさに良いことづくめです。

強いて難点をあげるなら、今のところ買えるお店が少ないこと。Amazonなどネット通販で買えばよいとは思うのですが、個人的にはお店で手にとって選べたり、急いでお弁当を作らなければいけない時などに、パパっと買いに行けたりできればいいなと感じます。今後の広がりに期待しています!

<文・写真/青山文>

【青山文】
某放送局に勤務していたとき、いきなり思い立ってヨーロッパに語学留学。帰国後はウェブ業界に入り、現在は主に海外ニュースの記事を編集&執筆。ときどき話題の商品レビューや子育てにまつわる失敗談なども書いています。反抗期真っ盛りの小学生の息子と日々格闘中。

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