高額な“インプラント”を抜くはめに…歯医者が明かす、インプラント治療の“落とし穴”――大反響セレクション

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高額な“インプラント”を抜くはめに…歯医者が明かす、インプラント治療の“落とし穴”――大反響セレクション

12月16日(火) 8:44

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大事件ばかりがニュースではない、身近な小さな事件の方が人生を左右することも。注目のテーマを取り上げ大反響を呼んだ2025年の仰天ニュースを特別セレクション!(初公開2025年7月14日記事は取材時の状況)
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失われた歯を補填するために、インプラント治療は広く普及しています。最悪、歯がなくなったとしてもインプラントという選択さえあれば問題ないといった声も聞かれます。しかしインプラントは、一度埋入すれば永久保証されている治療ではありません。せっかく高額な治療費を払ってインプラントを入れても、将来は入れ歯となる可能性があります。

今回は、インプラント治療に起こり得るリスクについて説明します。

インプラントは歯を失った時の砦

インプラントは、失われた歯の代わりに人工的な歯の根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。インプラントはチタンなど生体親和性の高い素材でできており、骨としっかり結合することで高い安定性を実現します。

また、天然歯と大きな変化のない噛み心地や発音を回復でき、自分の歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりです。

インプラントは骨に埋め込むことから、外れるわけがないというイメージを持ってしまいがちです。

しかし、歯周病によって歯を失っている人は、特にインプラント治療に潜む大きなリスクを忘れてはいけません。

インプラントは自分の歯よりも注意が必要

インプラントは、治療が完了した後のケアが極めて重要です。なぜならば、インプラントも天然歯と同様にインプラント周囲炎という、インプラントの歯周病に罹ってしまうリスクがあるのです。

何年か前に入れたインプラントが揺れていると来院された患者さんがいました。レントゲン写真を撮ると、インプラントの周りが溶けて黒く写っています。

これはインプラント周囲炎に罹ったことによるものです。

インプラント周囲炎とは、インプラントを支える歯茎や骨などの周囲の組織が炎症を起こす病気で、ひどくなるとせっかく埋入したインプラントが抜け落ちることもあります。その主な原因は、プラーク(歯垢)や歯石の蓄積、不十分なブラッシングなど、通常の天然歯の歯周病と変わりがありません。

残念ながら、このケースもインプラントを抜くという選択になりました。

インプラントを一生ものにするには

インプラントは「入れたら終わり」ではありません。日々のセルフケアと定期的な検診・メインテナンスによる歯科医院での管理が、インプラントを長持ちさせるための鍵となります。

インプラント治療を受けた方にとって、定期的なプロフェッショナルクリーニングや状態のチェック、セルフケアの徹底はより不可欠なものなのです。

特にインプラント部位は天然歯と比べると、歯周病による痛みや違和感が全く感じられません。気づいた時には手遅れとなるケースも多いため、歯科医院での検診は特に重要となります。

オーラルケアでは、歯ブラシでの磨き残しのない歯磨きを徹底することはもちろん、歯間ブラシやフロスを毎日使って歯間ケアをすることも重要です。それらを行った上で、殺菌効果のあるマウスウォッシュを使用するのもオススメです。

インプラントは入れておしまいじゃない

インプラント治療は、失った歯を補填する治療の中で最も自然で機能性も良いと言えます。しかし、結局は自身のお口環境が悪い状態ではインプラントもダメにしてしまうのです。インプラントは入れておしまいではなく、必ず歯科医院での定期検診とセルフケアの徹底が一生重要となる治療であることを念頭に置いて選択をしてくださいね。

<文/野尻真里>

【野尻真里】
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari

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