【写真】相変わらず息ピッタリ!ジュディ&ニックの劇中カット
全米を含む各国で現地時間11月26日より劇場公開され、アニメーション映画歴代No.1オープニング興行収入を記録した「ズートピア2」が、12月5日に日本でも公開された。同作で前作に続いてニック・ワイルドの日本版を担当する声優の森川智之にインタビューを実施。収録でのエピソードや共演者の話、そして自身が演じるキャラクター・ニックについてたっぷりと語ってもらった。
同作は、2016年に公開されたディズニー・アニメーション作品「ズートピア」(ディズニープラスで配信中)の続編。動物たちが人間のように暮らし、誰もが何にでもなれる楽園・ズートピアを舞台に、ドラマチックでミステリアスな物語を展開。前作は日本で76億円超えの大ヒットを記録した。
頑張り屋のウサギ初の警察官・ジュディと、皮肉屋だけれど根は優しいキツネのニックは、続編で再びバディを組むことに。ある日、100年ぶりに街でヘビが現れ、ジュディとニックは、ズートピア誕生の裏に隠された驚くべき秘密に迫っていく――。
■続編決定に「本当に感慨深かったです」
――続編が決まったときの心境を教えてください。
うれしかったです!続編のニュースを目にしたとき、「(両手を広げて)あー!やったー!」と小躍りしました(笑)。前作が公開されてからずっと僕もいちファンで、「『ズートピア2』やらないかな」と思い続けていました。
ファンの皆さんの思いがちゃんと伝わって、続編につながったんだと思い、本当に感慨深かったです。
――前作に続いてニック役となりますが、あらためてニックはどんなキャラクターだと分析されますか?
ニックは、弁が立つ詐欺師でした。子どもの頃に体験したトラウマが原因で、自分を守るための手段が詐欺師になるしかなかったんです。
でも、ジュディと出会ったことで、いろいろなことがほどけていき、優しくて思いやりのある根の部分が見え隠れするように。大人なんだけど、素の部分は素朴な優しい男。あと、すごくイケボ…(笑)。
――それは森川さんがイケボですから(笑)。
いやいや(笑)。ニックは元々すごく格好いいのですが、素直になった瞬間、最大の魅力が出るキャラクターだと思っています。
――前作と今作の印象の違いがあれば教えてください。
設定上は、前作から1週間後なんですよ(笑)。それもあって、そんなに大きな印象の違いはありません。今作はニック自身が、キツネ初の警察官として、ジュディとバディを組んで、ズートピアの謎に迫る捜査をすることになります。
ファンの皆さんが一番気にしている、ニックとジュディの距離感というものが絶妙かつドラマチックに描かれていて、それが物語としての前作との違いだと思います。
完成版を一足早く見せていただいたのですが、本当に素晴らしい出来。ファンの皆さんもこれが見たかったのだろうなと思える作品になっています!
■「時間の経過があまり出ないように心掛けました」
――収録時のエピソードを教えてください。
いちファンとして配信で「ズートピア」を何度も見ていたので、収録だからといってあらためて見る必要もなかったんですけど、声の雰囲気やテンポ感みたいなものは体に染み込ませてからスタジオに行きたいなと。直前にも見返して収録に臨みました。
ジュディとニックの日常は1週間しかたっていませんが、上戸さんと僕は9年ぶり(笑)。イベントでも「私たち頑張ったよね」と2人でお話しさせていただきましたが、「全然声が違う…」という思いをファンの皆さんにさせないように、ニックを演じる際、時間の経過があまり出ないようにすることを心掛けました。
――特に苦労されたシーンは?
今回、ニックとジュディは警察官としてバディを組んで事件に挑むのですが、ニックにとって事件を解決することが一番ではないと感じていました。もちろん正義感のあるキツネですから、事件解決も大事にしていますが、「ニックにとっての一番って何だろう?」と考えたとき、「ジュディと一緒にいること」が一番に近いのかなと。
前作と違い今回は最初からジュディとバディを組んでいるので、喋っていないところでも、ジュディに対するニックの思いみたいなのがちりばめられている。それはどんなことも見逃さないようにしていました。
台詞があるシーンでは、台詞の中にヒントが山のようにあるから、「どんなキャラクターなのか」「いまどういう状況なのか」「どんな気持ちなのか」などを知れるのですが、台詞がないシーンこそ、声優としてやりがいがあるなと思っています。どうやって気持ちを作って、ニックとシンクロしていくかが重要かと思うので、間を大切に演じました。
――ジュディ役の上戸さんも続投となりますが、上戸さんとの共演についてはどのように感じられましたか?続編で印象が変わったと思う部分なども教えてください。
前作ではまだ上戸さんがアフレコに慣れていなかったので、僕が先にリードするために声を収録させてもらったのですが、今作では収録自体は別々でしたが、お互いの声を交互に収録しました。
最初に上戸さんの声を聞いたとき、「うわ~!ノリノリだ!」と思いました。ジュディのテンション感的には、ニックとバディを組み、正義感あふれて一直線!という感じですし、上戸さん自身も「ズートピア」に対する熱い思いが僕以上にあったのか、エンジン全開でした(笑)。「これは絶対いいものができるな」と直感しました。
■新キャラの声に「キャスト発表を楽しみにしていました」
――新しく参加された声優陣もたくさんいらっしゃいましたね。
収録するとき、すでにキャストの皆さんの声が入っていたんです。前回の皆さんは分かるんですが、新しいキャストの皆さんに関しては、声だけでは分からず、「誰の声だろう…?面白いな」と、めちゃくちゃワクワクしながらキャスト発表を楽しみにしていました。
――実際に発表されていかがでしたか?
後付けでキャラクターを作ったんじゃないの?と思うくらい皆さんにピッタリでしたね。山田涼介くんのパウバートもよく合っていました。本人は最初大変だったそうで、パウバートと同じ動きで収録をしたら、台詞が立体的になったと言っていました。
山田くんは勘がとてもいいし、反射神経もいい。そういう若い人たちが、声の魅力に目覚めてくれれば、声優業界も盛り上がると思うので、これからもいろいろ挑戦してほしいです!
江口さんのニブルズ…、やばいです(笑)。ニックとジュディの次に人気が出ると思います(笑)。とにかくやべ~奴なんですよ、ずっと笑ってしまうくらい!
言っていることと、やっていることがアンバランスなのか、バランスがいいのか、分からない不思議なキャラクター。皆さんにも注目してほしいです(笑)。
――ヘビのゲイリー役はキャスト発表イベントでもご一緒されましたが、下野紘さんのお芝居については?
ズートピア誕生のカギを握るヘビです。彼は同業者なので信頼感もばっちりで、完璧に演じてくれています。この役に決まってから、下野くんの顔がゲイリーにしか見えなくて(笑)。
ゲイリーの純粋な感じと、下野くんが元々持っているかわいらしい感じがマッチしていて、すごくよかったなと思いました。でも、僕ヘビが苦手なので、画面狭しとゲイリーがにょろにょろ動く姿を見て、「ひえー!」と思っていました(笑)。
ニックも爬虫類が苦手なので、思わぬところでニックとの共通点を見つけました(笑)。
■森川にとっての“バディ”は「プロポリスキャンディー」
――ニックとジュディのバディ感も見どころですが、森川さん自身がお仕事に臨む上で欠かせないバディだと思うものがあれば教えてください。
はちみつやプロポリスキャンディーですね!20年以上愛用していて、(森川健康堂の)アンバサダーになっています(笑)。声優さんは僕が愛用しているキャンディーを愛用してくれているのですが、本当に喉に良いんですよ。
風邪予防にもなりますし、叫んだり、泣いたり、笑ったり、一日中喉を使ったりしているので、僕にとって大切なものです。あとは車かな。
――車ですか?
なかなか外で発声練習できないので、車中で発声練習をして、コンディションを整えることがよくあります。電車の中や喫茶店ではできませんしね(笑)。車の中は自分だけの密室なので、相棒と言えば車かなと思います!
――声優に限らず、幅広く活躍される森川さんですが、12月に声優デビュー40周年を迎えます。今振り返ってみて、ターニングポイントとなる作品やお仕事を挙げるとすれば何になりますでしょうか?
ターニングポイントとなる作品やお仕事はたくさんあるのですが、一番は野沢雅子さんに出会ったことです。元々声優になるつもりはなく、体育の先生になるつもりでした。でもけがをしてしまって諦めることになり、おしゃべりも好きだし、声も大きかったので目指すことになりました。
「声優になる」と決めたとき、近所に野沢さんが住んでいたので、家に行っていろいろ教わって、今があるので、そういう意味では野沢さんと出会ったことが僕の声優人生のターニングポイントです。
そして今回、野沢さんも「ズートピア2」に出ているので、とってもうれしいです!ぜいたくな使い方をしていると思います。皆さん、映画を見終わった瞬間に「ぜいたく過ぎる!」と言うと思います(笑)。ファンの皆さんには期待していてほしいです。
◆取材・文=くまこでたまこ
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