2026年1月4日(日)より放送開始となる『魔術師クノンは見えている』。第1話のあらすじと場面カットが公開された。また、12月13日(土)に実施された先行上映会のオフィシャルレポートも到着した。
『魔術師クノンは見えている』の原作は南野海風による同名小説。「小説家になろう」年間ランキング(総合)1位(2022年8月31日時点)の人気作だ。
少年クノンは生まれつき目が見えない。それでも魔術を習い始めて僅か五カ月で教師の実力を追い越すほどの天才魔術師。そんなクノンが魔道具や魔術を学問として突き詰め、「必ず魔術で目を作るんだ」という目標に向かって好奇心で世界を切り拓く。師匠と共に不可能とも思われる挑戦が始まる!盲目の天才少年が織りなす魔術探求ファンタジーだ。
第1話「色付く世界」のあらすじはこちら
<第1話「色付く世界」あらすじ>
遥か昔に勃発した魔王との大戦で魔王を倒した英雄の子孫には時折「何か」がない子供が誕生するようになり、人々はそれを「英雄の傷跡」と呼んだ。生まれながら目が見えない侯爵家の次男クノン・グリオン。人々は彼を祝福したが暗闇の中のクノンは心を閉ざしていく。
水の紋章を宿した彼に水の魔術を教える家庭教師ジェニエ。彼女の何気ない一言でクノンの人生が一変する。「魔術を使って、目を作ればいいんだ」
>>>第1話場面カット(写真9点)
そして、早見沙織、内田真礼が登壇の舞台挨拶付き先行上映会を実施致しました。アフレコでのエピソードや、本作に込めた想いや見所、またクリスマスの思い出を明かしてくれた。
(C)南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
【先行上映会オフィシャルレポート】
『魔術師クノンは見えている』先行上映会
日時:12月13日(土)※上映前イベント
会場:新宿バルト9
(東京都新宿区新宿3丁目1-26 新宿三丁目イーストビル9階)
登壇者:早見沙織、内田真礼MC:加藤真綾
<オフィシャルレポート>
テレビアニメ『魔術師クノンは見えている』の舞台あいさつ付き先行上映会が12月13日、新宿バルト9にて開催された。クノン・グリオン役の早見沙織、イコ・ラウンド役の内田真礼が登壇し、作品やキャラクターの魅力、アフレコ現場の様子などについてトークを繰り広げた。
2人は大きな拍手に包まれながらステージに登場。早見さんは「これから1、2話をご覧いただけるということで、ワクワクしながらやってきました。ネタバレにならない範囲で楽しくお話ししていきますので、よろしくお願いします」と声を弾ませ、内田さんも「ここで初めて大きなスクリーンで映像を観ていただけるということで、『やっとここまで来たか』という気持ちと、嬉しさでいっぱいです。楽しんでご覧いただけると思いますので、ぜひ最後までよろしくお願いします」と笑顔を見せた。
最初のトークテーマは「キャラクターについて」。早見さんは、演じるクノンについて「クノンは生まれつき目が見えない男の子なんですが、水の魔術の才能があることが発覚して、そこから『見えないんだったら目を作ればいい』という発想で魔術にのめり込んでいきます。最初は内気で、ちょっとナイーブな性格の青年だったんですが、教育係のイコの影響を受けて、成長するたびにかなり社交的になっていく。熱量に溢れた男の子です」と紹介。
続く内田さんは「イコはクノン様の侍女で、ある意味隣で自分用に染め上げて、将来を決定づけた人と言っても過言ではない(笑)」と笑い、「クノンのためになることもならないこともたくさん教えてくれるいいお姉さんって立ち位置で、とにかく明るくて元気がもらえる子です」と説明した。
次の話題はアフレコ現場の雰囲気へ。イベント前日には本PVが解禁され、鬼頭明里や山口立花子、島崎信長らの参加が発表されたばかりだ。早見さんは「現場は本当に楽しかったですね。今はまだ数人しか発表されていませんが、実際にはキャラクターの数がとても多くて、キャスト表を見たときはすごい人数だなと感じました」と明かし、続けて「収録は1年くらい前だったので、改めて映像を見ると序盤のシーンでぐっと来るものがあり、『ここから始まったな』と思い出しました」と振り返った。
対して内田さんは「アフレコはテンポが早かった印象があります。普通なら3、4時間かかるところを、2時間ないくらいで終わって『早く終わるな』と思いながら収録していましたね」と回顧。収録が早く終わることに気づいた2人は、収録後に食事の予定を入れていたそうで、早見さんは「『ご飯にいけるぞ…!』ってね(笑)」と当時の気持ちを打ち明けていた。
そして、本作の見どころの一つである「軽妙な会話劇」について話が及ぶと、MCから「印象に残っているセリフ回しや掛け合い」について質問が投げかけられた。内田さんは「イコ目線では、クノンの周りにいる大人たちとのやり取りや、モノローグで『クノンくん、こんな大人に育っちゃって…』と語るところがすごく印象的でした。視聴者の皆さんの目線に一番近いのはイコなのかなと思っていて、クノンくんはすさまじいスピードで成長していく天才すぎて、なかなかついていけない。でも『君はそうなったんだ。いい成長だね』と受け止めていく感じがすごく好きなポイントです」と、イコならではの視点。
一方、早見さんは「セリフというより、アフレコの最初に監督や音響監督のごあいさつがあって、『この作品はギャグなんです!』とおっしゃっていたのがすごく印象に残っています」と口にし、「そのギャグも、塩梅がむずかしくて。クノンは『コメディシーンやっています』って感じで言わない。この作品にしかない独特の面白さがあるので、音響チームからは『どのくらいのテンションでいきますか?』と細かくディレクションを受けていました」と熱弁した。
トーク中盤では、OP主題歌『ラケナリアの夢』を担当するヰ世界情緒からの動画コメントが上映された。スクリーンに映し出されたメッセージを見届けたあと、MCから感想を求められると、早見さんは「疾走感があって、歌うのもすごく難しそうな楽曲だなと感じました。オープニング映像がつくとさらに世界観が伝わる仕上がりになるので、ぜひご期待ください」と呼びかけた。
続いてのテーマは、同作の内容と絡め「もし魔術を使えたら、どんなことをしたいか」。早見さんは「移動をゼロ距離にしたいですね」と吐露し、「よく言っているんですけど、移動をゼロ距離にしてくれるドアがあったらいいなと思っていて。もちろん魔術。魔術でドアを作るんです。そういう魔術があったらいいな」とイメージを膨らませた。
これを受け、内田さんが頭に何かを付けるジェスチャーを見せると、早見さんはすかさず「何コプター付けました!?」とツッコミ、会場の笑いを誘った。改めて、内田さんは「クノンくんは何でも作れるから、首に優しい水でできたクッションみたいなものを作ってもらいたい。アフレコスタジオの椅子ってベンチ形式で、背もたれはあっても首のあたりがスカスカで疲れるんですよね。この季節は体調も崩しやすいので、なるべく体にいい魔術を作ってもらえたらうれしいなと思います」と具体的な願望で会場を沸かせた。
さらに「今日は12月13日、クリスマスシーズンということで…」とMCが切り出し、話題はクリスマスの思い出へ。早見さんは「2、3年前にクリスマスマーケットに行ったとき、窓辺に飾れるひも状のガーランドのようなものを見つけて買ったんです。それを飾ってからは片付けるのが面倒になって、冬を越し、また冬を越し、今年もいます!(笑)」と告白した。「今年クリスマスマーケットに行き、光るサンタさんを買った」という内田さんは「電池を入れると、服を着ていないところが光るんですけど…ちゃんと服は着ているんです(笑)。サンタというと人のイメージが強いと思うんですが、その子はどこかドワーフみたいな、北欧にいそうな妖精さんのような雰囲気で、テーブルに置けるくらいのサイズ感なんです。夜になると間接照明みたいに自ら発光して、肌をきらきら光らせてくれています」とエピソードを披露し、客席からは温かい笑い声がこぼれた。
トーク終盤では、このあと上映される第1話・第2話の見どころ紹介へ。MCから「ネタバレに注意しつつ、作品の見どころを教えてください」と促されると、早見さんは「クノンは成長していく人でもありますし、すごく柔軟に周りの人たちと関わり合いながら生きていく少年です。1、2話の中でも彼の心情や状況が少しずつ変わっていきますし、取り巻く人や環境も移り変わっていきます。そのあたりの移ろいも楽しみに見ていただければいいんじゃないかなと思います」とアピールした。
内田さんは「イコのいいところは、クノンが沈みきった暗い中も明るさを保ってくれるところ。そして、クノンの成長とともに、イコがどういい味を出していこうかとしているところは、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います」と話し、本編を観る観客の期待感をさらに高めた。
そうして、イベントはあっという間に終了の時間に。最後にあいさつを求められた内田さんは「皆さんには一足先に映像を観ていただけると思うんですが、クノンくんの成長と、ここからどうやって目を作っていくのか、きっと引き込まれると思います。ぜひ最後まで楽しんでいってください!」と呼びかけた。
早見さんは「クノンには独特のセンスがあるなと思っていて、この作品にしかないコミカルなシーンはジワジワと内側から笑いが込み上げてくる、そんな作品です。ぜひ会話劇も見逃さずに楽しんでいただければと思います」と口にし、トークショーは温かな拍手に包まれて締めくくられた。
※「島崎信長」の「崎」は「大」の部分が「立」になる字が正しい表記。
(C)南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
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