カジキです!!インテリアのブログとYouTubeを運営しています。暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則と、インテリア好きが頭のなかで考えていることをご紹介していきたいと思います。
「家具の圧迫感」って困りますよね!!初心者に限らず、インテリアを楽しんでいると必ずぶち当たる問題だと思います。
小さい家具よりも大きい家具のほうが圧迫感がある、というのはその通り。まあこれは当たり前というか、ちゃんと寸法を測って買えという話ですね。
だけど今回はそうではなくて、「大きいわりに圧迫感が少なめ」「小さいわりに圧迫感が多め」、そんな風に感じられる家具のお話です。心当たりがある方もいらっしゃるかと思いますが、一体全体どうしてそういうことが起こってしまうのでしょうか?
実は家具には「目立つパーツ」があるんです。いや、そりゃありますよ。人間だってそうじゃないですか。女性を見かけたら、ついつい目がいってしまうようなモンですよ、ガハハ!……パーティから追放?僕がですか?
目立つパーツさえ軽い印象になっていれば、それが「家具の第一印象」になります。実際のサイズ感よりも圧迫感が少なく感じるわけですね。
ではその「目立つパーツ」とはどこなのか?3か所ありますので、一つずつ見ていきましょう。
家具の圧迫感は「①てっぺん」で決まる
家具の目立つパーツ、一つ目は「てっぺん」です。テーブルなんかをイメージすると、てっぺんが目立つというのはピンときやすいかなと思います。
テーブルの天板がすごくぶ厚かったり、すごく濃い色だったりするととても重苦しい印象になります。なので軽やかに見せるために、透明なガラス天板のテーブルなどを採用することがあるわけですね。視線が抜けることで軽やかな印象にすることができます。
テーブルに限らず、棚などでも同じです。てっぺんがミチミチの木材になっているよりも、フレーム製で視線が抜けるようになっているデザインのほうが軽い印象になります。
ただし、ただしです。たとえ棚のてっぺんがフレームになっていたとしても、そこに荷物を置いてしまったら「その荷物が」目立ってものすごく圧迫感が増えてしまいます。置きたくなる気持ちはわかるのですが、圧迫感を減らしたいときはグッとこらえてください。
逆におしゃれな雑貨なんかを飾っても目立つので、デコレーションを優先したいときはわざとてっぺんにディスプレイするのも効果的ですよ。
家具の圧迫感は「②側面」で決まる
家具の目立つパーツ、二つ目は「側面」です。デスクだろうが本棚だろうが、家具というのは置いた瞬間に必ずお部屋が狭くなります。家具の厚みの分だけ住空間が減ってしまいますからね。
そこで目立つパーツの出番です。側面部分が薄っぺらい意匠になっていると、「家具の厚みも薄そうだ」と錯覚させることができます。本当は厚みがあるんだけど、目立つ側面部分が軽い印象の家具をわざと選ぶことで、実際よりも厚みを少なく見せてやるわけですね。
ちょっと応用になりますが、「家具の奥面」を抜いてやっても効果がありますよ。ようは家具が薄く見えればいいんです。視線が家具の背板で止まってしまうと、奥行きが実際以上に長く感じられてしまいます。そこで背板を抜いてやることで、このマイナス効果を解消してやるわけですね。
「ならば奥面は目立つパーツの3つ目だろ」と言われば反論の余地もないのですが、おさまりが悪いので2つ目の範疇とさせてください。インテリアは自由なんです。
家具の圧迫感は「③底面」で決まる
家具の目立つパーツ、ラスト三つめは「底面」です。家具と床との接地面ですね。ここ、めちゃくちゃ重要なのでご注意ください。
ヒトの視線は「まっすぐ前」を向いているイメージがあると思います。しかし、実はそれは誤解で、普通に暮らしているとヒトの視線は「やや下向き」が基本になります。
つまずいたら危ないので、誰だって真正面ではなくちょっと下を見ながら暮らしているのです。家具の底部は、自分で思っているよりずっとよく見ているので、機会があったらご自身の視線を振り返ってみてください。
おしゃれな家具って底面に脚が生えていることが多いのですが、これは床面積を増やすだけでなく、その家具の第一印象を「ぶっとい胴回り」ではなく「細い脚」にうつしてやる効果があるのです。
デザインの好みもあると思いますが、どちらでもアリな場合はなるべく脚の生えた家具を選ぶと、お部屋をスッキリと見せることができます。掃除も楽ちんで一石二鳥です。
家具のデザインを見極めて、お部屋の圧迫感を減らしましょう
というわけで、家具には目立つパーツがあるのでした。「てっぺん」「側面」「底面」……これらが軽い見た目の家具を使って、お部屋の圧迫感をガンガン減らして参りましょう。
ただしこれ、圧迫感があれば絶対にダメという話ではないので、守らなければいけない堅苦しいルールだと思わないで頂けましたら助かります。
狭苦しいほうが落ち着くという方もいるでしょうし、たとえば超高級な家具を目立たせるために、わざと圧の強い脚なしデザインを選ぶ、なんてこともあります。
目立つパーツが軽い印象だと「効率よく圧迫感が減らせるよ」というだけの話なので、ご自身の目的に合わせて、うまく印象のコントロールに活用して頂けましたら幸いです。情報に振り回されるのではなく、ぜひぜひご自身の知識として法則を使いこなしてください。
【カジキ】
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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