ボディカラーの流行り廃りを見るのは面白いが、常に変わらない真実がひとつありそうだ。それは、新車でパープルを指定する人は多くないということ。ローマン・パープルと呼ばれるこの色で完成したDB4はひと握りだけで、しかもこれは、1台のみのシリーズ4ヴァンテージだ。
【画像】きわめて希少な、パープルカラーのアストンマーティンDB4 シリーズ4ヴァンテージ(写真16点)
深みのある美しい色合いは、2022年の大々的なオーバーホールの際に再塗装されたもの。とはいえ、1969年から2021年までワンオーナーで、丁寧なケアを受けてきた1台なので、古艶の出た内張りはオリジナルのままだ。
今やユニークな純正カラーやカスタムカラーのポルシェがもてはやされているから、GT以外のDB4の中でとりわけ魅力的な1台といえるかもしれない。この車両は、12月3日にイギリス・ミルトンキーンズで開催されたH&H Classicsのオークションで、37万2375ポンドで落札された。
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