登録者数250万人のヨガYouTuber・B-Flowさん。初のエッセイ本で1LDKの自宅で撮影していた頃を振り返りました。
\日本一のヨガYouTuber初のエッセイ/
YouTubeチャンネル登録者数250万人のヨガYouTuber・B-Flowさん。
妻・Marikoさんの分かりやすい説明としなやかな動き、そして夫・Tomoyaさんによる美しい映像が人気を集め、ゼロからのスタートで日本一のトップヨガYouTubeチャンネルとなりました。
そんな2人が初めてのエッセイ本を執筆。ゼロから始まった9年間の軌跡とともに、ヨガの哲学に通じる「今を大切に生きる」という視点、2人が見つけた「幸せの本質」を、等身大の言葉で語りました。
今回は、チャンネルを始めた当初、
1LDKの小さな家で、娘の寝息を気にしながら撮影・編集をしていた頃
について、書籍『今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから』(B-Flow/KADOKAWA)から一部抜粋してお届けします。
1LDKの小さな家で、娘の寝息を気にしながら撮影・編集をしていた頃
(※提供画像)
動画の撮影を本格的に始めたのは、2016年1月のこと。
当時はまだ、生後4カ月の娘を抱えての撮影でした。カメラの準備ができるまではマリコが娘を抱き、RECボタンを押したら私が娘を受け取って、泣き出す前に外へ連れ出す……それが私たちの撮影スタイルでした。
撮影場所の近くにはイオンモールがあり、私は娘を連れてそこで散歩。マリコから「撮影終了」の連絡が来ると、急いで戻り、映像をチェックします。
1本目が終わると、今度はカメラの位置を少し変えて、ライトやマイクを調整。再び私が娘を連れて外へ出ていく。その間にカメラの充電が切れて撮影が中断したり、娘が泣き出して中断したりすることも、しょっちゅうありました。
こうした撮影スタイルになったのは、娘を保育園に預けられなかったためです。
当時の東京は待機児童が多く、認可保育園の入園は家庭の状況を数値化した「点数」で決まっていました。未就学児が1人より2人のほうが有利、内勤より外勤のほうが高得点など。YouTuber(動画制作の自営業者)となった私たちは内勤扱いとなり、ほんのわずかに点数が足りず、入園できなかったのです。
それでも、いざ始めてみると、子連れの撮影でも意外と何とかなるものでした。大変さよりも、小さな娘も一緒に家族で動画を作っているような楽しさが勝って、毎日幸せだったのです。
初めての撮影を終えた日、イオンモールでお蕎麦を買い、家で茹でて食べたことを鮮明に覚えています。まだ収入がなくて節約する毎日でしたが、自分たちが不幸だなんて、これっぽっちも思わなかった。「いい撮影ができたね」という達成感でいっぱいでした。あのときの充実感がずっと続いていて、今の「暮らしと仕事の境界線をなくす」という生き方につながっているように思います。
(※提供画像/今年第三子を出産したMarikoさん)
最初は、バレトン(※)を撮影するために近所の小さな集会室を借りていました。
室内撮影では逆光になると顔が暗く写ってしまうので、対策としてレフ板を購入。しかし、レフ板は写真撮影向けのもので、動画では全く役に立たず、マリコと二人で大笑いしたこともあります。
マイクやコードなどを買って試しては、「思ったように使えない」という失敗も数えきれません。
やがてヨガの撮影を始めると、娘を連れての移動が大変になり、1LDKの狭いアパートで撮影するようになりました。
IKEAで買った壁一面のテレビボードをマリコとせっせと運び、必死にソファを動かして……まるで撮影のたびに模様替えをしているような毎日。
唯一きれいに撮れるのは窓を背景にした位置でしたが、そのままだと逆光で顔が暗くなるため、カメラの露出をわざと上げて、背景を真っ白に飛ばして撮影していました。今振り返っても、あれがあの部屋でのベストな方法だったと思います。
当時は週2本動画をアップすることもあり、娘が昼寝をしている間に、2、3本撮影。夜は、マリコと娘が眠った後、二人の寝息を聞きながら編集作業をしていました。
そんな日々が1年半ほど続いて、2LDKの少し広いアパートに引っ越しました。
動画撮影で悩む楽しさも、音楽編集で試行錯誤する楽しさも、好きなことだからこそ味わえるもの。
それは、サラリーマン時代には決して感じられなかった喜びでした。
「できない」から、「やってみよう」へ発想を変える。
思いどおりにいかないから、アイデアが生まれる
(※編註バレトン:バレエ・ヨガ・フィットネスの3つの要素を融合したエクササイズのこと)
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『今この瞬間をどう生きるか 日本一のヨガYouTuber夫婦が歩んできた道、そしてこれから』著:B-Flow/KADOKAWAより抜粋・再編集して作成しました。
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