SFホラードラマ「エイリアンアース」のシーズン2制作が決定したばかりだが、クリエイターのノア・ホーリーが、ファンが熱望する「プレデター」フランチャイズとのクロスオーバーの可能性について、初めて公式に言及した。
期待の高まりは、シリーズ最新作「プレデターバッドランド」に「エイリアン」のイースターエッグが登場したことに端を発する。「プレデターバッドランド」は、一族を追放された若きプレデターのデクが、辺境の惑星バッドランドに不時着。上半身しかないアンドロイドのティアと奇妙なコンビを組み、生き残りをかけた戦いを繰り広げる物語だ。注目すべきは、ティアと仲間のシンセ(人工生命体)たちが、ウェイランド・ユタニ社によってこの惑星に派遣されたという設定にある。
ウェイランド・ユタニ社は、1979年の映画「エイリアン」で初登場した悪名高い巨大企業で、「エイリアンアース」でも中心的な役割を果たしている。ホーリーのドラマシリーズは、ウェイランド・ユタニを筆頭とする5つの企業が世界を支配する2120年の地球を舞台に、シドニー・チャンドラー演じるシンセティックのウェンディを主人公として描く。両作品に共通して登場するウェイランド・ユタニ社とシンセという要素が、ファンのクロスオーバーへの期待を掻き立てていた。
しかし、ホーリーはポッドキャスト「SmartLess」に出演した際、この期待に明確な答えを示した。
「いや、番組には登場しないと思う」
彼は続けて、「プレデターザ・プレイ」と「プレデターバッドランド」を手がけたダン・トラクテンバーグ監督への賛辞を惜しまなかった。
「ダン・トラクテンバーグが『プレデターザ・プレイ』を作り、『バッドランド』も制作した。『プレデターザ・プレイ』は大好きだった。彼はあのフランチャイズで素晴らしい仕事をしている。彼には明確なプランがあるんだ」
ホーリーはさらに、トラクテンバーグとは一度しか会ったことがなく、両者の作品について連携を取っていないことも明かした。「私たちはそういったことについて調整しているわけではないから、クロスオーバーは本当に私の計画にはない」
「エイリアン」と「プレデター」のクロスオーバーは、1989年にダークホースコミックスから出版されたコミック「エイリアンVSプレデター」が初出だ。翌1990年の映画「プレデター2」では、プレデターの宇宙船内にゼノモーフの頭蓋骨が一瞬映り込むという印象的なイースターエッグが登場し、ファンを熱狂させた。その後、2004年に「エイリアンVS.プレデター」、2007年に「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」という2本の長編映画が製作され、両フランチャイズの宇宙最恐クリーチャーたちの壮絶な戦いが描かれた。
ホーリーの率直な回答は一部のファンを失望させるかもしれないが、将来的な可能性が完全に閉ざされたわけではない。エンターテインメント業界では、開発計画について戦略的に曖昧な表現を使うことも珍しくない。両フランチャイズのファンは、当面はそれぞれの作品を楽しみつつ、いつか訪れるかもしれない共演の日を待つことになりそうだ。
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プレデターバッドランド
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