【漫画】本エピソードを読む

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『スーパー通訳とし江さん』の1エピソードを紹介する。作者のイリコイリオさんが、11月15日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、イリコイリオさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■スーパー通訳として活躍するとし江さんの本音



数々の著名人の通訳をしてきた、“スーパー通訳とし江さん”。過去には、映画俳優や歌手、ハリウッドのスタントマンの通訳をこなしてきた。そんな彼女が今回通訳するのは、元FBI超能力捜査官のナンシーLスミス。

ナンシーの力を借り、とし江に通訳を求めたのは、行方不明の娘を探すため。ナンシーは娘の居場所について通訳を通して「船、倉庫。漁港かしら」と伝える。しかし、「今日はここまでにしてちょうだい…」と息も絶え絶えの様子。その後とし江が放った言葉は…。

このエピソードを読んだ人たちからは、「大間の次は小樽ね」「誘導がうまい」「実は隠語」「お腹空いてたら仕事にならない」など、多くのコメントが寄せられている。

[HEAD]作者・イリコイリオさん「クスッとしてもらって、元気に仕事なり学校なりに行っていただけたらいいな」[/HEAD]



――『スーパー通訳とし江さん』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

昔から海外スターの背後にいる地味ないでたちのおばさんが気になっていまして、同時通訳を難なくこなすプロフェッショナルな彼女たちの「本音」を引き出せたらなあ、と。

――本作では、4コマ目の本音が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

何があろうと表情を崩さないとし江さんですね。さらに、長年この職に就く彼女にとって、もはや「通訳」がただのやっつけ仕事になっているという点まで読み込んでいただけたら幸いです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

特に、と言われるとこれと言ってないのですが、にこやかな海外スターたちがたまに見せる、どうにも鼻持ちならない態度や言動が昔から気になっていたので、暴いてやろうという感じですバカヤロウ！

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

特別意識して生活しているわけではありませんが、ちょっとでも気になることがあれば、自分なりに深掘りしてみることにしています。ニュースなんかはツッコミどころが多くてネタにしやすいですが、真に受けちゃう困ったちゃんにリプライで叩かれるのが怖いので、なるたけストレートなイチャモンは避けて、違う角度からストライクを取りにいくことを心掛けていますバカヤロウ！

――イリコイリオさんの作品は、シリーズの4コマが多く、次はどのようなお話が出てくるか待ち遠しく感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

週に3本は新作をアップしたいのですが根が怠け者なので、とし江さんのように量産できるフォーマットができた時は「これでちょっと休めるな」とホッとします。別に義務でもないのにおかしいですよね…。

こだわりは、絵が絶望的にヘタクソなので、せめて読みやすいようにセリフの流れと大まかな構図には気をつけています。絵は「まぁコレでいっか」で済ませちゃうんですが、セリフは何度も書き直したりしています。

――今後の展望や目標をお教えください。

これが1番困る質問ですね…

実は目標もなく描いているので。とにかく絵がさっぱり上手くならないので、他の投稿者さんみたいにTwitterを足掛かりにマンガ家としてメジャーになる！とかは無くて…向上心がなくてお恥ずかしい。

ただ、毎朝7時頃に投稿しているのですが、バカバカしい4コマでちょっとでもクスッとしてもらって、元気に仕事なり学校なりに行っていただけたらいいな、と願いを込めて描いております。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

えー、いつも読んでいただき、コメントとかも書き込んでくれて本当にうれしいです。殺伐とした現代社会、私のマンガで皆さまの心が少しでも和んでいただけたら光栄です、これからもよろしくお願いしますバカヤロウ！



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