ハリウッドで活躍した日系俳優のケイリー=ヒロユキ・タガワさんが12月4日(現地時間)、米サンタバーバラで死去した。75歳だった。
米バラエティによれば、脳卒中による合併症が死因だったと代理人が認めたという。
東京生まれのタガワさんは、母は女優で、父は日系アメリカ人の軍人。高校生活をロサンゼルスで送り、その後南カリフォルニア大学へ進学。ベルナルド・ベルトルッチ監督「ラストエンペラー」(1987)で映画デビューを果たした。
その後、「007/消されたライセンス」(1989)では悪役クワンを演じ、一躍注目を集め、1995年の映画版「モータル・コンバット」のシャン・ツン役では絶大な存在感を放った。同シリーズでは、2013年のWebシリーズ「Mortal Kombat: Legacy」やゲーム「モータル・コンバット11」で同役の声を担当し、世代を超えて愛され続けた。
テレビでも「刑事ナッシュ・ブリッジス」の準レギュラーを務め、「マイアミ・バイス」「こちらブルームーン探偵社」「ベイウォッチ」など数多くの人気シリーズにゲスト出演した。
マネージャーのマーギー・ワイナー氏は、「長年タガワを担当する機会に恵まれましたが、私たちの関係はやがて家族のように深いものになりました。彼は寛大で思慮深く、自らの芸術に常に真摯に向き合う稀有な魂でした。喪失の大きさは計り知れません」と声明を発表し追悼した。
タガワの主な出演作には「ライジング・サン」「ヒマラヤ杉に降る雪」「パール・ハーバー」「PLANET OF THE APES 猿の惑星」「SAYURI」などがある。Amazonドラマ「高い城の男」では貿易大臣・田上信介を演じ、 Netflix「Lost in Space」ではヒロキ・ワタナベ役を務めた。
かつてインタビューでは「アジア系の悪役を演じなければ、善人の役は絶対に回ってこなかった。だからこそ誇りを持って最高の悪役を演じたかった。与えられた役で最善を尽くす能力を磨いたんだ」と自身のキャリアについて語っていた。
俳優業の傍ら、独自の武道「Chu Shin」を教える活動も行っていた。
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ラストエンペラー
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写真:Evan Agostini/Invision/AP/アフロ