2025年は、多くの二世タレントが活躍した一年となった。
2025年に躍進した2世タレントたちの活躍
まず注目を集めたのが辻希美の長女・希空だ。希空は、昨年11月の誕生日にデビューし、インフルエンサーが多く在籍する事務所へ所属。Instagramのフォロワー数は110万人を超え、モデルとしてさまざまなイベントに出演している。
また、木村拓哉と工藤静香の娘であるKoki,とCocomiもネットニュースを賑わせ続けた二世タレントだ。特にKoki,は、今年に入って主演映画『女神降臨』が公開され、バラエティ番組にも多く出演。さらに、ランジェリーブランド「Intimissimi」のローカルアンバサダーに就任し話題を集めた。
その他にも、野々村真の娘・香音は女優として活躍し、現在もドラマ『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』(関西テレビ・フジテレビ系)に出演中だ。次々と新たなスター候補が生まれている二世タレント界隈だが、来年にかけて注目すべき2人がいる。
運動神経も光る若手俳優・中山翔貴
ひとりは、若手俳優として人気が高まりつつある 中山翔貴 だ。中山は、2022年に放送された『しろめし修行僧』(テレビ東京系)でデビューして以来、コンスタントに作品へ出演し続けている。『シューイチ』(日本テレビ系)で長年、週末の“朝の顔”を務めるタレント中山秀征と、元宝塚歌劇団娘役の白城あやかを両親に持つ。端正なルックスを武器に活躍の幅を広げる、今注目のイケメン俳優である。
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中山の魅力は、小学1年生から16年間続けている野球を基盤とした肉体派の側面だろう。ドラマでは『ドラフトキング』(WOWOW)、『下剋上球児』(TBS系)と野球関連の作品に出演。さらに、『最強スポーツ男子頂上決戦2024』(TBS系)に出演した際は、パワーウォールで元キックボクサーの魔裟斗に勝利する波乱を起こし大きな盛り上がりを見せた。今後は、運動神経を活かした仕事も増えそうで、ブレイクが期待される。
俳優としては『わたしの宝物』(フジテレビ系)、NHK連続テレビ小説『おむすび』と話題のドラマに出演した。『おむすび』でも野球選手を演じたが、どの作品においても自然体の演技がまずまずの評価を得ている。
来年は、早々に『教場 Reunion』(Netflix)と映画『教場 Requiem』に真鍋辰貴役で出演することが決定。この注目作で印象的な演技ができれば、大ブレイクする可能性も秘めている。
自由奔放なバラエティ系・岸谷蘭丸
そして、中山と同じく両親が有名芸能人なのが岸谷蘭丸だ。岸谷は、父親が俳優の岸谷五朗、母親がミュージシャンの岸谷香というサラブレッド。両親の知名度で言えば、Koki,やCocomiに匹敵するほどの二世タレントだ。
この岸谷だが、実業家・インフルエンサーの肩書きを持ち、たびたび過激な発言でネットニュースを騒がせている。そんな岸谷は、ABEMAの情報番組『ABEMA Prime』をはじめ、今年8月には『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演。その他にも、情報番組『Nスタ』(TBS系)やNewsPicksが運営するウェブ番組『NewZNew』に出演し、独特の切り口で世相を斬る発言を連発している。
正統派の中山とは違い、自由奔放な雰囲気を漂わせる岸谷は、バラエティでも活躍できる素質を感じる。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』では、自身の生い立ちを赤裸々に語り、番組を盛り上げることに成功した。トークスキルも高く、地上波バラエティ番組で人気が出る可能性を感じさせる。
『ABEMA Prime』でも、他の出演者の話をしっかりと聞きながら、トークを回す能力の高さを発揮している。たびたび発言が炎上することもあるが、迅速な謝罪を行うなど批判を収束させる能力も見せてきた。テレビへの本格進出を本人が望んでいるかは不明だが、来年はバラエティ番組に起用されることが増えそうだ。
何かと芸能界で注目され、話題を集めることが多い二世タレント。中山と岸谷が、ニューカマーとして2026年にどこまで活躍を広げるのか注目したい。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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