【漫画】本編を読む
有名大学を卒業後、大手企業に入ったもののパワハラ上司に耐えられず3年で辞め、その後10年の引きこもり生活に入った35歳の山村。ようやく社会に戻るためスーパーで働き始めた矢先、運命の“恋”が訪れる。苦学生の21歳・いおりにデートへ誘われ、浮き立つ気持ちのままついて行った先はキャバクラ。おたみさんによる「ド真面目な友達がキャバ嬢にハマった話」は、読者の胃がキリキリするほどの怒涛の展開である。
■純粋すぎる男が“同伴出勤”をデートだと思い込んだ日
物語は、高校からの友人である山村・橋田・おたみの3人の友情を軸に展開する。長い引きこもり生活から抜け出したばかりの山村は、スーパーでのアルバイトを通して苦学生のいおりと出会う。昼夜のアルバイトを掛け持ちする健気な姿に、山村は少しずつ心を開いていく。
いおりに誘われて食事へ向かった山村は、何も疑わず彼女の後をついていくが、その先にあったのはキャバクラ。山村は“デート”だと信じて疑わないが、実際はいおりの同伴出勤である。そこで2時間の滞在に2万5000円を支払い、気づけば誕生日には15万円を使う気満々。月収6万円の男が、彼女の手腕にまっすぐ飲み込まれていく。
■友人たちの焦りと怒りが動かす“レスキュー作戦”
真面目で優しいがゆえに、ずぶずぶとハマっていく山村を横で見ていられない橋田とおたみ。「カモにするのはやめろ」と必死に止めようとするものの、山村は聞く耳を持たない。ついに2人は自分たちの財布からお金をかき集め、いおりの店へ向かう決意を固める。
■作者・おたみさんが語る「実話を描く難しさ」と反響の理由
おたみさんは、小学生の頃から描き続けた漫画を経て出版社へ投稿し、漫画家の道へ進んだ。今回の作品は、実際に友人に起きた出来事をもとにしているが、当時は助言することもできず戸惑うばかりだったという。同じ悩みを持つ人から似た話を聞いた経験も多く、「僕らの場合はこうだった」と伝えるために漫画化を決めた。
物語の見どころについては、起きた出来事をただ並べるのではなく、そのとき自分や友人が抱えた感情を丁寧にすくい取った点だと語る。また作中で登場する同僚・ミクちゃんへの人気は予想外だったようで、拍手やコメントの急増に「ミクちゃんのお陰だったんだ」と驚いたという。
月収以上のお金をキャバ嬢に注ぎ込む山村。優しさに付け込まれている現実に、橋田もおたみも読者も、今はただ「目を覚ませ、山村!」と叫ぶしかない。2人の奮闘は、まだ終わりそうにない。
取材協力:おたみ(@otamiotanomi)
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