【駅員へのクレーム】「俺は目が見えるから関係ない」視覚障害者用の音声を消せと迫る“理不尽客”の理屈がヤバすぎる【作者に聞く】

「一日中聞こえる鳥の声はなんだ!!」とペン助に聞くクレーマーの田中さん/画像提供=ザバックさん

【駅員へのクレーム】「俺は目が見えるから関係ない」視覚障害者用の音声を消せと迫る“理不尽客”の理屈がヤバすぎる【作者に聞く】

12月7日(日) 9:01

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「一日中聞こえる鳥の声はなんだ!!」とペン助に聞くクレーマーの田中さん
【漫画】本編を読む→「盲導鳥がうるさい」とお客からクレーム?

駅を利用する際、改札やホームで「ピヨピヨ」「カッコー」といった鳥の鳴き声のような音が流れているのを耳にしたことはないだろうか。これは視覚障害者が安全に移動するための重要な道しるべなのだが、世の中にはそれを単なる「騒音」と捉えてクレームを入れる人物もいるらしい。

元駅員という経歴を活かし、駅業務の裏側や悲喜こもごもをユニークな動物キャラで描く漫画家・ザバック(@theback_blog)さん。今回は、ブログで連載中の人気作「100日後にやめる契約駅員さん」から、理不尽な客との攻防を描いた第42話を紹介する。
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■「ピヨピヨうるせぇ!」駅の安全設備に噛みつく客

ある日の勤務中、主人公の駅員・ペン助のもとに、常連クレーマーの田中さんが怒鳴り込んできた。 「子供が通るたびにピヨピヨうるせぇ!!耳障りなんだよ」。田中さんの主張は、駅構内に流れる電子音が不快だから今すぐ止めろというものだった。

しかし、それは駅の一存でどうこうできるBGMではない。ペン助は冷静に「すいません、消せないです」と事実を伝える。ところが田中さんは引かない。「じゃぁ一日中聞こえる鳥の声はなんだ!!」と食って掛かるのだ。

ペン助は改めて説明する。「これは盲導鳥です。目が不自由な人のためですよ」。 いわゆる「盲導鈴」や「音響案内装置」と呼ばれるもので、目の見えない利用客に改札の位置や階段の場所を知らせるための必要不可欠な設備であることを丁寧に伝えた。

■「俺は目が見える」斜め上の反論に絶句

安全のための設備だと説明すれば、大抵の人は納得するだろう。しかし、相手は歴戦のクレーマー・田中さんだ。返ってきた言葉は、ペン助の想像をはるかに超えていた。

「そんなん知るか。俺は目が見える」

自分には必要ない機能だから消せ、というあまりにも身勝手な理屈。ここまで話が通じないと、もはや怒りを通り越して「キリがない」と諦めの境地に達してしまう。駅員にとって最も厄介なのは、怒っている客ではなく、そもそもの会話が成立しない客なのかもしれない。

■作者が語る「話が通じない客」のリアル

こうした理不尽なエピソードについて、作者のザバックさんに実際の現場での感触を伺った。ザバックさんは「話が通じないと困りますね(笑)」と、現場で直面する困惑を振り返る。駅員は業務上、どんな質問にも答えなければならないが、相手が聞く耳を持っていなければその労力は徒労に終わる。

ちなみに、今回強烈なインパクトを残したクレーマーの田中さんだが、ザバックさんによれば「田中さんは駅員漫画でもう一回登場します」とのこと。この通じなさが再び描かれるのかと思うと、恐ろしくもあり楽しみでもある。

ザバックさんのSNSやブログには、この他にも駅員のリアルな日常や、クスッと笑えて時に切ないエピソードが多数掲載されている。改札の向こう側で働く人々の苦労を知れば、いつもの通勤風景が少し違って見えるかもしれない。



取材協力:ザバック(@theback_blog)


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