10年前「ビットコイン」に“100万円入れて放置”してたら、今頃「億り人」って本当ですか? 今から買っても間に合うでしょうか? 注意点もあわせて解説

10年前「ビットコイン」に“100万円入れて放置”してたら、今頃「億り人」って本当ですか? 今から買っても間に合うでしょうか? 注意点もあわせて解説

12月6日(土) 4:40

「もし10年前にビットコインを買っていたら、今ごろ億り人だったらしい」といった話はたびたび聞かれます。ただ、本当にそんなに増えているのでしょうか? ビットコインは、世界で初めて誕生した暗号資産(仮想通貨)で、2009年の登場以来、価格が大きく上昇してきました。 特にこの10年の伸びは著しく、投資対象として注目され続けています。 本記事では、2025年の10年前、つまり2015年に100万円のビットコインを買ったらどうなっていたのか、そして今からでも買うべきなのかを解説します。

ビットコインとは?

ビットコインは特定の国や企業が発行するものではなく、ブロックチェーンという仕組みを使って世界中の利用者が共同で管理するデジタル資産です。
 
発行上限は「2100万枚」と決まっており、これ以上増やすことはできません。希少性があることから「デジタルゴールド」と呼ばれることもあります。
 
また、24時間365日取引でき、国をまたいだ送金もスムーズなことから、投資対象としてだけでなく、資産保全の手段としても注目されています。
 

10年前の「100万円」は今いくら?

ビットコインの価格は常に変化していますが、10年前、つまり2015年ごろのビットコインの価格は、1ビットコイン=3万円前後でした。
 
仮にこの時期に100万円分を購入した場合、100万円÷3万円≒約33BTC分になります。
 
そして2025年11月時点のビットコインの価格は、1BTC=約1500万円です。
 
そのため、現在の価値にすると、次の通りです。
 
・33BTC×1500万円≒約4億9500万円
 
100万円投資した場合、「億り人」どころか5億円近くに膨らんでいた計算になります。
 
もちろん、途中の暴落を体験せず「放置したまま」という前提ですが、「10年前に投資していれば億り人だった」という話は、数字の上では大きく間違ってはいないでしょう。
 

今から買っても遅い?

ここまで価格が上がっていると、「今から買ってももう遅いのでは?」と思う人も多いでしょう。一方で、価格変動リスクを理解したうえで、将来性に注目し投資対象として検討する人もいます。その理由は主に3つあります。
 
1. 発行上限が決まっている
ビットコインは2100万枚までしか発行されません。金(ゴールド)と同じように、増やせない資産であることから、長期的には価値の上昇を期待する声もあります。
 
2. 世界的に需要が拡大している
アメリカではビットコインETF(ビットコインの価格に連動するように設計された投資信託)が承認され、機関投資家もビットコインに投資する時代になりました。
 
このように、世界的にビットコインを資産として扱う流れが強まっています。
 
3. デジタルゴールドとしての地位が確立しつつある
インフレが長期化する中で、「法定通貨だけでは不安」という考えから、保険としてビットコインを一部保有する動きも少なくありません。
 
これらの要素を踏まえると、短期的な変動はあっても、長期目線では今からでも十分にビットコインに投資する価値はあると言えるでしょう。
 

これからビットコインを買うときの注意点

ビットコインは将来性がある一方、今から投資する際には抑えておくべきポイントもあります。
 
まず、価格変動が非常に大きい点が挙げられます。短期的に大きなリスクを負いたくない人は、少額から積立で買うほうが安全です。
 
また、ビットコインを購入する際には取引所を通じて行うことが一般的ですが、セキュリティの甘い取引所を使うと、ハッキングやトラブルのリスクが高まります。
 
国内で取引する場合は、金融庁登録の交換業者を利用するほうが、一定のルールに基づき運営されている点で、非登録業者と比べると透明性は高いと言えます。
 
さらに、ビットコインで得た利益は雑所得と総合課税されるため、利益が大きいと税負担も増える点も認識しておきましょう。
 

まとめ

ビットコインは世界的に注目され、10年前の100万円が何億円にまで膨らんだケースもあります。
 
しかし大切なのは、過去の結果より「これからどう向き合うか」です。今から投資を検討する場合も、価格変動の大きさや税金など、リスクを理解しながら無理のない範囲で投資を検討しましょう。
 

出典

TradingView ビットコイン/米ドル 日足チャート
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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