『ハイキュー‼』×SVリーグコラボ連載vol.2(18)
大阪マーヴェラス大山遼後編
(前編:大阪マーヴェラスの大山遼が振り返る、日本代表のエース佐藤淑乃との出会い大学時代に「ふたりで攻撃を担っていこう」>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
(c)古舘春一/集英社選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
牛島若利(白鳥沢学園高校)
【アウトサイドヒッター】
星海光来(鴎台高校)、宮治(稲荷崎高校)
【ミドルブロッカー】
黒尾鉄朗(音駒高校)、天童覚(白鳥沢学園高校)
【セッター】
影山飛雄(烏野高校)
【リベロ】
西谷夕(烏野高校)
「オポジットはウシワカ(牛島)で。マーヴェラスもライトに強力なスパイカーを置いているんですが、ライトに強い人がいると相手ブロックも絞りにくくなりますから。
サイドは星海。ジャンプ力があって、空中でも器用にいろいろやれることに憧れます。あんな風にできたら、もっと視野が広がるんでしょうね。もうひとりは宮治。会場を沸かせるし、スター性がありますね。セッターの宮侑との双子コンビで、影山と日向(翔陽)の"変人速攻"をマネするとか、なんでもできちゃう。あと、治はビジュ担当です(笑)。
ミドルは黒尾。オールラウンダーで、自分が目指しているところに近いです。安心感がありますね。もうひとりは天童かな。読みがすごいけど、それが外れて『ひゃー』ってなるのも面白い(笑)。私は確実にいきたいから同じようにはできないですけどね。あと、相手を存分に煽ってほしい。それも自分ができないことなんですが、できないからこそ憧れるというか、『そんなんできたら、めっちゃおもろいやん』って。
セッターは影山。日向とはたくさんかけ合いがあったので、他のキャラとのかけ合いも見たいなって。日向がいないなかでの、影山のトスワークを見たいです。身長も高いから、高いところからのセットが気持ちよさそうです。
リベロは西谷。信頼感がありますね。(ウシワカのスパイクに慣れるために)『3本下さい』なんて言ってくれたら、こっちは『待つよ』ってなりますよ(笑)。メンタルはきついはずなのに、ちゃんと言葉で言ってくれるのが堂々としていていいです!」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「自分は北(信介/稲荷崎高校)さんタイプだと思うので、『ちゃんとやんねん』という意識には共感しますね。当たり前のことをちゃんと、コツコツとやるのは大事です」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs音駒高校
「めちゃくちゃラリーが続いたシーンが、読み疲れるんですけど面白くて。攻撃している烏野のほうが、メンタルが削られるし疲れると思います。自分も、中学でそういう経験があったんです。広島にめっちゃ粘り強いチームがあって、こっちが攻撃する時になかなか決まらない。『また拾われた』ってなるんです。全中の中国大会で戦った時は、『どうやったら決まるんやろうな』って思っていました」
【プロフィール】
大山遼(おおやま・はるか)
所属:大阪マーヴェラス
2001年5月5日生まれ、岡山県出身。177cm・ミドルブロッカー。小学2年でバレーを始める。就実高校時代、3年時にインターハイで優勝。春高バレーにも出場した。筑波大学では、4年時にキャプテンとしてチームを全日本インカレ優勝に導き、最優秀選手賞、ブロック賞などを獲得。2023年、2025年にはユニバーシアード日本代表に選出され、ワールドユニバーシティゲームズで2大会連続銀メダルを獲得した。2024年、大阪マーヴェラスに入団した。