ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞が発表され、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「ワン・バトル・アフター・アナザー」が、作品賞、監督賞を含む5部門を制覇する快挙を達成した。
本作は、かつて革命家として活動していたが、いまは平凡な日々を過ごす男ボブが、娘ウィラの命が狙われたことから、次々と襲いかかる刺客たちとの戦いに巻き込まれていく物語。主人公ボブを演じるレオナルド・ディカプリオは主演男優賞を受賞。これはディカプリオにとって同賞3度目の受賞で、過去には「ギルバート・グレイプ」(1993)と「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012)で助演男優賞に輝いている。
ボブの娘ウィラを執拗に追う軍人ロックジョーをショーン・ペンが怪演し、ボブの危機に現れる謎の空手道場のセンセイ(先生)を演じたベニチオ・デル・トロは助演男優賞を獲得。新進俳優チェイス・インフィニティは娘ウィラ役でスポットライト賞を受賞した。
アンダーソン監督にとって、監督賞受賞は「リコリス・ピザ」(2021)以来2度目。同監督はこれまで「インヒアレント・ヴァイス」(2014)で脚色賞、「ファントム・スレッド」(2017)でオリジナル脚本賞を受賞しており、今回で通算4度目の栄誉となった。
アンダーソン監督にとって、監督賞受賞は2度目となる。同監督はこれまで「インヒアレント・ヴァイス」(2014)で脚色賞、「ファントム・スレッド」(2017)でオリジナル脚本賞、「リコリス・ピザ」(2021)で監督賞を受賞しており、今回で通算4度目のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞受賞となった。
ワーナー・ブラザースは今回の授賞式で強い存在感を示し、「ワン・バトル・アフター・アナザー」の5部門に加え、ライアン・クーグラー監督の「罪人たち」がオリジナル脚本賞と撮影賞(オータム・デュラルド・アーカポー)を獲得。同作はトップ10作品にも選出された。
主演女優賞は、A24の「If I Had Legs I'd Kick You」でローズ・バーンが受賞。バーンは同日、ニューヨーク映画批評家協会賞も獲得している。助演女優賞には、Neonの「センチメンタル・バリュー」でインガ・イブスドッテル・リッレオースが選ばれ、初の主要映画賞受賞となった。
Netflixは「トレイン・ドリームズ」が脚色賞を獲得しトップ10入り。ギレルモ・デル・トロ監督の「フランケンシュタイン」もトップ10に選ばれた。
授賞式は2025年1月13日にニューヨークで開催される。
主な受賞結果は以下の通り。
作品賞「ワン・バトル・アフター・アナザー」
監督賞ポール・トーマス・アンダーソン「ワン・バトル・アフター・アナザー」
主演男優賞レオナルド・ディカプリオ「ワン・バトル・アフター・アナザー」
主演女優賞ローズ・バーン「If I Had Legs I'd Kick You」
助演男優賞ベニチオ・デル・トロ「ワン・バトル・アフター・アナザー」
助演女優賞インガ・イブスドッテル・リッレオース「センチメンタル・バリュー」
新人監督賞エヴァ・ヴィクター「Sorry, Baby」
スポットライト賞チェイス・インフィニティ「ワン・バトル・アフター・アナザー」
オリジナル脚本賞ライアン・クーグラー「罪人たち」
脚色賞クリント・ベントリー&グレッグ・クウェダー「トレイン・ドリームズ」
長編アニメーション賞「Arco」
外国語映画賞「It Was Just an Accident」
ドキュメンタリー映画賞「Cover-Up」
撮影賞オータム・デュラルド・アーカポー「罪人たち」
スタント賞「ミッション:インポッシブルファイナル・レコニング」
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センチメンタル・バリュー
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