結婚してからわが子を授かるまで、何年もかかった私たち夫婦。ちょうど親族の集まりがあったので、そこで妊娠報告したのですが……、親族の1人から失礼な発言が飛び出したのです。
親族の失礼なひと言で場の空気が…
不妊治療の末、妊娠
私たち夫婦は、結婚してからなかなか子どもに恵まれませんでした。不妊治療しても思うように結果が出ず……。何年もかかってようやくおなかに赤ちゃんがやってきてくれたのです。
2人で涙を流してよろこび、ずっと赤ちゃんを楽しみにしてくれていた親族にも、妊娠報告しようということになりました。
たったひと言で雰囲気が一変
ちょうど親族が集まる機会があったので、食事をしながら妊娠報告することにした私たち。親族はみんな、自分のことのようによろこんでくれたのですが……。たった1人の発言で、空気が凍りついてしまいました。
高齢の叔父さんが
「よかった、よかった。これでやっと普通の家族だな!」
と言ってきたのです。そこには「子どもがいるのが当たり前」という古い価値観が透けて見えて、私はイラッとしてしまいました。
奥さんから痛快な一喝!
けれど、気まずくなったのは一瞬だけでした。すぐにその叔父さんの奥さんが
「ちょっと! なんてこと言うの!」
とはっきり注意してくれたのです。その言葉で、叔父さんも失礼な発言だったと気づいたようで、「しまった!」という顔に。
「ちゃんとわかってくれる人もいる」と私たち夫婦は救われました。本人もきちんと謝罪してくれて、その後はみんなで楽しく食事ができました。
結局、わが子が生まれてから、その叔父さんはほかの親族以上にかわいがってくれています。決して悪気があったわけではなく、昔の価値観をアップデートできないままだったのでしょう。
考えてみると、私が妊娠するまで「まだ子どもができないのか」というような失礼な発言はありませんでした。不妊治療中は気を遣って発言に気をつけてくれていたのかもしれません。一瞬イラッとしたものの、わだかまりなく解決でき、叔父さんの奥さんには感謝しかありません。
著者:中越美織/女性・主婦。1児の母。自身の体験をもとに、妊娠や出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
【関連記事】
娘に孫を産めと詰める母を諭すと「私のほうがかわいそうなの!」→えっ?驚きの理由に親戚一同もあ然…
「ここの家の者じゃない」離婚で親戚の家へ避難。そこで衝撃の対応をされ<離婚で見つけた本当の家族>
「父親が違う?」姪の子どもが親戚の前で自分の親の秘密を暴露→秘密が原因でシンママに…理由に絶句