暴君皇帝が繰り広げるセックスとアートの“狂気の祝祭”映画史震撼の超問題作 「カリギュラ 究極版」1月23日公開

場面写真

暴君皇帝が繰り広げるセックスとアートの“狂気の祝祭”映画史震撼の超問題作 「カリギュラ 究極版」1月23日公開

12月5日(金) 6:00

提供:
実在したローマ帝国皇帝の暴君ぶりと乱行を、約46億円もの製作費をかけ、世界的名優と豪華絢爛なセット、唯一無二の世界観で描き出した超問題作「カリギュラ」(80)が、45年ぶりに「カリギュラ 究極版」の邦題で1月23日公開される。場面写真、本国ビジュアル、予告編が披露された。

【フォトギャラリー】「カリギュラ 究極版」場面写真、本国ビジュアル

1976年、ペントハウス誌の創設者ボブ・グッチョーネは、映画史上最高額の製作費を投じて“自主製作映画”「カリギュラ」を企画した。セックスとアートを融合させ、史上最も退廃的とされる皇帝カリギュラを描く歴史大作として、脚本にゴア・ビダル、監督にティント・ブラスを起用。さらに、「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェル、後に「クィーン」でアカデミー主演女優賞を受賞することになるヘレン・ミレン、「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールら英国の大物俳優が参加し、公開前から大きな期待を集めていた。

しかし、製作中に様々なトラブルに見舞われることに。完成時には製作費は2倍に膨れ上がり、脚本家やスタッフらが訴訟を起こす事態に発展。撮影完了後には、監督は解雇され、編集と音楽の担当はクレジットを拒否した。トラブルを経て、1980年にようやく公開された「カリギュラ」は、観客だけでなくキャストにも衝撃を与える。グッチョーネが勝手にポルノシーンを付け加えていたり、勝手に脚本を書き換えたものが公開されてしまったからだ。批評家からは“価値のないゴミ”や“倫理的ホロコースト”と酷評され、フィルムは警察に押収され、わいせつ罪にも問われた。しかし公開時に異例の興行収入を記録し、今でも世界的に高い人気を誇っている。

あれから45年。破棄されたと思われていたフィルムが奇跡的に発見され、90時間以上の素材を再編集したのが本作、「カリギュラ 究極版」だ。“本来の「カリギュラ」”がついに蘇り、映画史を震撼させた大暴君が、当時とは異なるまったく新しい姿で、令和に再臨する。

公開された場面写真では、マルコム・マクダウェル演じるカリギュラが、ヘレン・ミレン演じる皇后カエソニアの首筋にそっと手を添えながら、観る者を突き刺すような鋭い眼光をこちらに向けている。美しさと暴力性が紙一重で同居するその表情は、愛情とも支配ともつかない狂気をまとい、本作がもつ禁断の世界を象徴する仕上がりとなっている。さらに、もう一枚の場面写真では巨大な真紅の装置の上で兵士たちが槍を掲げ整列する異様な光景を前に、笑顔で拍手を送る姿が切り取られている。皇帝が絶対的権力を前に無邪気な子どものように笑う姿は、本作が描く“狂気の祝祭”の一端を強烈に示している。

本国ビジュアルは、コインの中に刻まれたカリギュラの肖像が、目から血の涙を流すというショッキングな仕上がり。そのデザインは不気味さと同時に妖しい美しさも放ち、作品全体に流れる不穏な気配を象徴するアイコニックなビジュアルとなっている。

予告映像には、オリジナル版公開当時に「カリギュラ!」のギャグを披露していたせんだみつおが登場し、本編の世界観にもぴったりな渾身の叫びをあげる。SF大作「スター・ウォーズ」の2倍、実に46億円もの製作費を投じて作られたという豪華絢爛な宮殿内部の様子や、巨大でおぞましい処刑マシーンが首まで地中に埋められた人間の頭を跳ね飛ばそうとする場面など、 “問題作”と呼ばれた理由を一瞬で理解できる衝撃的な映像が次々と展開する、圧倒的な予告編となっている。

さらに、予告映像のナレーションを担当した、せんだみつおのスペシャルインタビュー(https://eiga.com/movie/105193/video/2/)も公開され、カリギュラと同じコスチュームを身にまとったせんだが、映画の魅力はもちろん、自身のギャグとの関わりや本作への思いについて、熱く語り「カリギュラ!カリギュラ!カリギュラ~!!ナハッ!」と、魂の連呼で作品を全力アピールしている。

1月23日から、新宿武蔵野館、TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

【作品情報】
カリギュラ究極版

【関連記事】
【動画】「カリギュラ究極版」日本版予告
「アバター」に続け!「カリギュラ」監督がポルノ映画全編3D化を宣言

© 1979, 2023 PENTHOUSE FILMS INTERNATIONAL Photo credit: Courtesy of Penthouse Films International
映画.com

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ